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ヤンデレ乙女ゲームの主人公だけどコンタクトレンズを外すとVRMMO風異世界に飛んだ  作者: 鴉野 兄貴
男なんていなくても乙女ゲーム小説の主人公はやっていけるよね

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18/35

素晴らしき仲間たち

Tシャツ オリジナル 懸賞金 取得 資格

ブルーベリー 使い捨てコンタクトレンズ お小遣い稼ぎ

金運 大学受験

「茂宮~~?!」


 暴れる私。取り押さえるおっちゃん。

 今背中にブラジャーの感触が。ナニつけているんだおっとさん。



「ひぃちゃん。嫉妬は良くないね」

「何を言ってるのよ?! 乙女心を弄んでよく言うわね?!」



 茂宮は膝を抱えて「ごめんなさいマジごめんなさい」とか言ってるけど私は数発彼を蹴り飛ばした。



「他校の生徒を蹴らないでくれ。蹴るならサッカー部に入ってくれよ」



 先生は相変わらずだ。これでも異世界では元勇者だったらしいが。

 そんな37歳は『金運』と書いた『オリジナル』『Tシャツ』を着て「みんなそろったか~!?」とか言っている。



 私の能力による異世界旅行のおかげで出席率が激増したって喜ばれた。

 どちらかというと親御さんたちや本人のためになっているとは思う。



 けれどもうれしい。

 この異世界に行く能力のおかげて私たちは多額の『懸賞金』を手にした。おかげで生活に困るメンバーが大いに潤ったし。

 おばちゃんみたいにパチンコで全部すりつぶしたバカもいるけど。

 あ。おばちゃんのことは嫌いじゃないよ?



「でもてめえらは別だぁあああああああああっ?! 貴様らに異世界行きの『資格』はないわッ?!」


 異世界に飛ぶことができるのは『使い捨てコンタクトレンズ』をつけ外ししているときの私に触れている物品や生物だけだ。


「頑張って権利獲得してくれ。茂宮」

「物部。お前他人ごとだと思って」



 物部は最後に颯爽と現れてピンチを救ってくれたのでそれほど悪印象はない。



「むしろ生死を何度も乗り越えた親友にこの仕打ちはないだろう」



 あきれる先生だけど知らない。彼は私の信頼『習得』の権利を永遠に失ったからな!



「みんな。つかまって」


 片手はコンタクトレンズに。

 もう片方の手は手をつなぎ合う皆のほうに。『大学受験』だって控えている。将来は高校卒業資格を取れたら放送大学をやろうという子もいる。


 『金運』には恵まれていないかもしれない。

 『お小遣い稼ぎ』に苦労することもある。

 だけど、私には素敵な仲間がいる。



 レンズを外して瞳に映るのは『ブルーベリー』の香り漂う異世界。

 今日はどんな冒険が始まるのだろう。

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