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海洋機構物語  作者: FORCE
空白期編
13/13

謎・謎・謎

TRPGリプレイ版のキャラをそれとなく出してみました。

「自由都市同盟イースタルからの招待状?」

緑色の服を着た狐耳の女性がけだるげにそう言って横にいる青ローブの男に声をかける。

「ああ、流石にあれだけの数の人間が馬に乗ってくれば、誰だってわかるからな。」

「まあ、そうなんだがな『絶対零度の魔術師』」

「……ご忠告ありがとよ、『ヒラ105』さん……。」

そう言って二人は黙り込む。ややひどい名前だがこれが名前(自分で決めた)なので仕方がない。

「運営が動いてるはずがないのに……。」

「自動発動のイベントかもしれないぞ。」

「自由都市同盟イースタルに参加しないかと言う事らしいが。」

「NPCが何言ってやがる。」

「本当は避けるべきなんだろうが……ここはシロエさん達の判断に任せるべきか。」

誰も彼もが突如として沸いたイベントについて話し合っている。

「技術的な発展が優先されているが、その実モンスターについては今まで通りつうか変わり映えが無いつうか……。」

「変わり映えが無い……?そんなはずはない!」

他のサーバならともかく日本サーバは新拡張パックが当てられている。

それなのにモンスターとかが全て変わらないとなると、それはそれで問題があるはずだ。

<エルダー・テイル>の長い歴史において、拡張パック追加と同時にモンスターのレベルが上昇するなんてのは珍しい話ではない。

理由としては、現実世界と場所が連動しているというのがあるだろう。

『有名な場所なのに中級モンスターしかいない……』などというのはやっぱり、気落ちする原因になる為、拡張パック追加と同時のモンスターのパワーアップは時々ある事なのだ。


そのせいで被害を受けている存在もいる。それは<エルダー・テイル>オリジナルのモンスター達だ。


基本的に<エルダー・テイル>オリジナルのモンスターの強さは変わらず、有名な場所の有名なモンスターは上がりやすくなっている。

しかし誰もそんなレベル差の事なんて気にしない。<ハーフガイアプロジェクト>で現実世界と一部リンクしている為、やっぱり有名な地形はそれなりの難易度が欲しかったりするのだ。



それはさておいて、様々な業務をしている円卓会議ではあるが、その実態としては外部の組織から認められた組織ではない。

てっとり早く言うならば、外の都市やら国家やらから組織から認められた組織ではないという事だ。


それでもアキバの住人から受け入れられているのは幾つかの理由がある。


その実、衛兵システムは街の中での暴力行為しか止める事をせず、暴力行為に値しない拉致や監禁については完全無視という有様であった。

その実、アキバが1ヶ月の間で治安を回復させることができたのは<西風の旅団>などが<大災害>以降、見回りやPK行為の阻止などを頑張っていた為であり、機械的な衛視システムはそれを上回る悪意に容易に塗りつぶされていたのが現状である。


死なない人間を掣肘することはできない。<ハーメルン>達はそう思っていたようだが、システムさえ作ってしまえば人を掣肘する方法などいくらでもあるのである。

シロエのとった『経済的な交流の禁止』は最も優しい方法だろう。

一番お金のいらない武道家ですら、防具なしでは10レベル差をひっくり返される可能性が高い。武道家ですらそうなのだから、一番お金のかかる守護騎士ともなれば装備の差は歴然となる。

1人ですらそうなのだからパーティー戦にでもなれば装備の差はさらに膨れ上がる。

防御役のダメージが増える為、回復役の回復の必要がさらに増え、さらに攻撃役のダメージレースでも負ける。

こうなってくると一方的な虐殺だ。理由が無ければこれで戦えと言うのは流石に無理な話だろう。

他にも幾つか存在するが、それについては幾つかの方法を後々書くことにしよう。


ともかく、アキバで犯罪をすれば商売などができなくなるというのは、かなりの大問題なのだ。

武器の消耗度システムや、メイン=サブ職業の問題もそれを後押ししている。


戦い続ければ武器はどんどん消耗していく、修理の問題を解決する為にサブ職業を生産職にすれば、戦闘系サブ職業のやり手に不利になる。

かといって分業の為に人を増やせば、その分様々な手間も増えていくし分け前の問題も出てくるし、素材確保の問題も出てくる。

そのあたりをどうにかしたとしても、その先に待っているのは更なる制裁だ。


上の方で『経済的な交流の禁止』が最も優しいと書いたが、とりあえずどこかで1つのビルを細かく買い取って幾つかの箇所で魔法禁止・戦闘行為の禁止・アイテムの使用禁止などを設定してしまえば、誰かの助けが無ければ脱出などは困難になってしまい、完全に脱出する方法は無くなってしまう。

未だアキバ近くでPKし続けるメンバーはまだこの事に一切気がついていないが、シロエがそれをしないのは彼が人間の善性を信じているからであり、冒険者の自由を尊いものだと思っているからだ。

クラスティなども、それらの制裁方法に気がついてはいるのだろうが、流石に現状でそのレベルの提案は恐怖政治レベルの問題を引き起こしかねないという事で話題から避ける事にしている。

追い出した冒険者が大地人を襲うという事態にでもなれば、アキバ円卓会議はさらなる手段を要求されることになりかねない。

未だにそんな事も思いつかないPKはどうしようもないとして、普通のプレイヤーからしてもそこまではやってほしくないかなーみたいなレベルでの思考は存在していた。


そもそもFOEはPK行為を最大限止めるべく様々なキャンペーンを行っていた。

PVP(プレイヤー対プレイヤー)、GVG(ギルド対ギルド)みたいなコンテンツを充実させた上で、PVP=両者が実力を比べあうカッコいい競技。PK=悪党が行うカッコ悪い事強盗みたいな認識を様々なコンテンツで流したり、小説などではPKを行う冒険者が最後ひどい目にあうなどの結末を認めないなどやっていたし、初心者に対して悪質なPK行為をした人間を調べて文句を言おうとしたら同業他社の人間が複数アカウントで参加してるのがわかって、威力業務妨害での訴えをおこしたり、

悪質行為に対する報復を行うNPCとプログラムを組もうとしたり、ともかく様々な方法でやってきたのだ。

悪党には物を売らなくなるカルマシステムを搭載しようとして、他のサーバに迷惑になるからやめてくれなどの問題を引き起こしたりもしていた。


「………ん??」

「どうした?」

「いや、今見慣れない刀を持った狼マスクの男がいたような気がしたんだが………。」

「見慣れない刀持ちだと? まさかとは思うが……。」

『絶対零度の魔術師』がゆっくりと呟く。ありえないと思いつつも。

「誰かがリアル日本刀を作る事に成功したとか。」

「……この異世界でリアル日本刀を作れるとかどんな変態技術力だよ。」

技術持ちが、その手で材料を加工すれば、今までにない物を作れることは確認できている。

つまり理論上は日本刀を作れても変ではないのだが、大半の人間にとってみれば、『不可能』と判断されている物なのだ。


「今の所、装備の整備とか戦闘で使うのはコマンド式で作った方がまだ有利なんだよなぁ……。」

少なくとも戦闘で使う武器に関して言えば、コマンドで作った方がおおよそ強くなおかつ様々なアイテムが作れたりする。

それでも、なお手作業で作ろうとする人間がいるのは、より強い武器が必要になる時が来ると思っているからであろう。

<ノウアスフィアの開墾>それはつまり新しい困難の始まりでもある。それを予測できないほど馬鹿ではない。

「しかし、一体新しいモンスターは何処にいるのかね?」


彼等は未だ現れない。静かに只静かに冒険者が止まるのを待ち続ける。



それはさておいて、冒険者のほとんどが様々な生産活動をまわしている間にも、システムの枷を逃れたモンスター達は少しずつ少しずつ活動を活発化させていった。

その中で最初に破局点を超えたのはオオウに住んでいるゴブリン達だった。


未だイースタル最大の危機を冒険者も大地人も未だ知らない。

ちょっと考えてる事があって、この作品は一度ここで切ろうと思います。


今ちょっと考えてるのは、たかや達を主人公にしたゴブリン王の帰還と平行した事件物と、

<ハーフガイア・プロジェクト>と<エルダー・テイル>が何故作られたのかを考察してみた過去形の作品です。


両方ともプロットは考えてるんですけど、細かな設定とかはルールブックや設定資料集を買ってからと言う事でしばらく書くのを止めようと思っています。


それでは、また。

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