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女子高生達の裏事情  作者: 夢未 照代
第五章~すれ違う想い~
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お泊り④

ずっと目指していたマンガ家。


小学中学と、勉強が嫌いな私は、勉強より画力を上げることに力を入れていた。

そんな私に対する親の言葉がこれだった。


『いつまでも夢を見るな。マンガ家なんかで食ってける訳無いだろ。いい加減、現実を見ろ』


夢を見ていいのは小学生まで。

中学生からは現実を見なきゃいけないんだ。

そして、高校生はもう大人なんだ。


応援すらしてくれない親に、私はショックを受けたんだ。




「――ユウ?」

「え、ああ、ごめん。将来の夢か……」

「無いとか?」

「……あるよ。医療事務の仕事に就くこと」

「マジで?意外」

「何で?」

「ユウってさ、絵上手いから、そっち系行くんだと思ってた」

行けるなら行きたいよ。

なりたかった。マンガ家に。

「……私の絵じゃ、まだまだだよ」

「そんなこと()ぇだろ。絶対行けるって」

行けないんだよ。無理なんだよ。

「夢を見ちゃいけないんだよ」

私は小さく呟いた。

「え?何て?」

もういいんだ。医療事務で。どうにでもなれ。

「……何でもない」

――みなさんの将来の夢は何ですか?

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