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女子高生達の裏事情  作者: 夢未 照代
第五章~すれ違う想い~
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お泊り③

かななんの家は、八階建てのマンションだった。

「言っとくけど、オレん()汚いぞ?」

「大丈夫っ」

かななんの言葉とは正反対で、家の中は綺麗に整理整頓されていた。

「わぁっ、綺麗じゃんっ」

「んなことねーよ。適当に荷物置いてって」

部屋の隅に荷物を置く。

「昼だな……。とりあえず、飯にすっか?」

「食べるーっ」

私達もご飯の準備の手伝いをする。

メニューはカレーだ。

「これ……、ヤエが作ったの?」

胡桃が訊く。

「そうだけど?」

「へー。ヤエって料理するんだ」

「何だよ。出来ねーとでも思ってたか?」

「さあ~」

かななんが胡桃の頭を軽く叩く。

「――あのさ」

楽音歌がキョロキョロしながら言った。

「かななん……、親は?」

一瞬沈黙になる。

かななんの顔から笑いが消えた。

かななんが一人暮らししていることを知っているのは、私だけだ。

「……今、親は出張中なんだよ」

かななんの嘘に、楽音歌は疑うことも無く納得したようだ。



「いっただきまーすっ」

みんなで一斉に食べる。

「……どうだ?自信()ぇんだけど……」

「美味しいよっ!」「うんっ!かななん凄いよ!」

お世辞とかじゃなく、本気で美味しいっ。

「そうか……?サンキュ」

かななんは頭を掻いた。



「美味しかったー」

かななんの手料理に、私達は大満足だ。

「かななんが料理上手だったなんて、意外だなー」

「ユウまで何言い出すんだよ」

「てっきり、コンビニのお弁当で済ませてるのかと」

「んな訳ねーだろ」

足を軽く蹴られる。

楽音歌と胡桃は、かななんの家の中を見回っている。

「――ユウの将来の夢って、何だ?」

「私?私は……」

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