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女子高生達の裏事情  作者: 夢未 照代
第四章~崩れていく絆~
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番外編~夜宵の告白~

前回の話の前に起こった出来事です――

「つっかれたーっ」

漢字検定の補習に出るため、鎮紅は放課後残っていた。

「――鎮紅!」

一人で廊下を歩いていると、後ろから誰かに声をかけられた。

「ん?九十田ッチ?」

鎮紅は夜宵の側に行く。

「どうしたの?九十田ッチ。帰ったんじゃ――」

「ちょっと話があるの」

そして、夜宵は鎮紅を連れて教室に行った。

「話って何?」

鎮紅はいつもの笑顔だった。

「……鎮紅は、本当に優しいね」

「どうしたの?いきなり……」

「みんな、あたしのことを無視してるのに、鎮紅はそんなことしない」

「あー……」

「あたし、鎮紅のこと好き」

「本当?ありがとう。シズクも九十田ッチ好きだよ」

鎮紅の返事に、夜宵は呆れた。

「……友達としてじゃないよ」

「え?」

「レズって言ったら……、わかる?」

「あ……」

夜宵の言葉の意味を、鎮紅はやっと理解したようだ。

「鎮紅は、どうなの?」

「……シズクは、他に好きな子がいるから」

「芹ちゃん?」

「ううん。田川」

鎮紅の言葉に、夜宵は目を見開く。

「何でっ……!?あいつは、あたしをグループから外した最低な奴だよ!?なのに何であいつをっ……」

「初めて見たときから好きだったんだ。可愛いし、それに……、田川なら、シズクのこと裏切ったりしないと思うの」

「あいつはあたしを裏切ったんだよ!?あんな奴を信じれるの!?」

「……」

「あいつなんかより、あたしの方がいいに決まってる……!なのに何でっ……」

「……ごめん、九十田ッチ」


次の日、夜宵は癒羽に殴りにかかった。

女の嫉妬って、怖いですねー(棒)←

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