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女子高生達の裏事情  作者: 夢未 照代
第一章~出会い~
3/61

慣れない都会

作者ゎ田舎者なので、

都会のコトゎよく解りませんッ(爆

まぁ、暖かい目で見てやッて下さい○┓ペコリ

やたら高い建物、やたら多い人、そして、少しガス臭いこの街。

田舎者のウチ、田川 癒羽(たがわ ゆう)にとっては物凄く珍しい光景だ。

ウチが田舎から遠い都会に越してきた理由、それは、中学の頃のいじめが原因だ。

そのせいで今、長い前髪とフードを被って、視界を狭くして過ごす日々が続いた。

「お待たせ、癒羽」

ウチのお母さんが、銀行から出てきた。

「行こか」

「うん」

まだ田舎に住んでた頃の訛りが消えないウチらは、これから過ごしていくのに少々不安があった。

これで大丈夫なんやろうか……。


自宅に到着。

前の家とは違い、結構オシャレだ。


あと一週間経てば、ウチは高校生となり、高校に通わなアカンことになる。それまでに、この訛りを何としてでも消したかった。

「癒羽、これ、ちょっと隣の伊藤さんとこに持って行ってくれん?」

「……なんこれ?」

風呂敷に包まれた箱――。明らかに田舎者丸出しだ。

「『いつもお世話になってます』の感謝の印やよ」

「何でウチなんよ?お母さんが行ってよ」

「お母さんは忙しいねん。よろしく」

結局、ウチが渋々行くことに。


最近よく言われる、コミュ障(コミュニケーション障害)のウチには、隣の家に何かを届けることは大の苦手。

伊藤さん()の前に立って、深い溜め息をつく。

そして、恐る恐るインターホンを押した。

少ししてから、伊藤さん――の、見た感じ小学生と思われる子供が出てきた。

「あ、田川さん。どうしたんですか?」

彼女は、小学生とは思えんぐらいしっかりとした口調で問いかけてきた。

「あ、え、えっと……、こ、これ、ウチ……ワタシのお母さんが……」

「……え?」

ウチの言葉を聞き取れんかったんやろう。彼女はキョトンとしてる。

恥ずかしくなったウチは、強引に彼女に荷物を渡して、さっさと自分の家に入った。


「ちゃんと渡して来てくれた?」

「うん、まあ」

渡したのには変わりない。曖昧な返事で誤魔化した。



「ちょい本屋行ってくるわ」

翌日、これから過ごしていくのに何かためになる本は無いかと思い、本屋に行こうとした。

「アンタ、まだ道とか覚えれてへんやろ?大丈夫なん?」

お母さんは自分もついて行こうとしたのか、着替えだした。

「まあ大丈夫やろ。迷ったらメールするし」

そう言って少し苦笑したあと、「行ってきまーす」と言って家を出た。


……と、数分後、早速迷子の自分。さすが方向音痴の自分だ。どこで道を間違えたんだか。

取り敢えず今来た道を戻ってみる。が、どこも人が多い光景は、どれも同じ光景に見えた。

お母さんにメールするかと思い、携帯を取り出したその時――。

「――あれ?田川さん?」

突然声をかけられ、ビックリして携帯を落としてしまった。

声をかけてきたのは伊藤さんやった。

「ご、ごめんなさいっ。携帯、大丈夫ですか?」

携帯はいつも通り起動してる。何とか大丈夫らしい。

ウチは何も言わずに、コクンと頷いた。

「良かった。あの、どこか行くところだったんですか?」

「……本屋に」

あまり自分の訛りを聞かれたくなくて、その一言だけ答えた。

「本屋はこっちじゃないですよ?良かったら一緒に行きましょうか?」

ちょっと躊躇したが、断る理由が無いから教えてもらうことにした。

小学生に道を教えてもらう自分て一体――。

そう思っていると、伊藤さんは話題をふってきた。

「本屋で何を買うつもりですか?」

「え……と、これから過ごしていくのに、なんか参考になる本は無いかと……」

なるべく訛りが出ないように頑張って喋ってみる。

「ああ、そういうのは本を買うより、身近な人達に訊く方がいいと思いますよ?」

「……」

身近に知り合いがいないもんでねぇ……。

「良かったら、相談にのりましょうか?」

「え……」

「何の役にも立たないかも知れませんが、街の案内とかなら出来ますし」

「……じゃあ、あの……、標準語……ってのを、教えてほしいです」

「標準語?」

「ワタシ……、まだちょっと訛りがあるから……」

「いいですよ。じゃあ、私の家に行きましょうか」

「え、で、でも……」

「家で教える方が集中出来るでしょう?」

いや、逆に集中出来ないんですけど……。

最初は拒否してたけど、仕方なく行くことに。


伊藤さん家の中は、結構広く、何でか少し落ち着ける雰囲気があった。

「えーっと、お茶でいいですか?」

「えっ、い、いや、いいですっ」

「え?あ、お茶でいいってことですか?」

「いや、あの、そうじゃなくて……、えっと……」

「?」

早く標準語を覚えたい。そう思った瞬間だった。


「あの、どうして標準語を覚えたいのですか?そのままでもいいと思いますが」

「……一週間後、ウチ、じゃなくて、私、高校に通うから……そのために……」

「高校生なんですか。高校はどこに行かれるんですか?」

則月(のりつき)高等学校に……」

「則月高校?私と一緒ですっ」

「……え?」

一緒、ということは……?

「あの……、もしかして……」

「よく間違われますが、私、これでも高校生ですよ?」


ウチは驚きで絶叫し、沈黙が続いたあと、目的の標準語の勉強に入った。


それから毎日、伊藤さんの家に行き、標準語を教えてもらった。少しは標準語に慣れてきたかな。

「田川さん、だいぶ標準語にも慣れてきたみたいだね」

「うん、伊藤さんのおかげだよ」

そして、伊藤さんとは同い年だとわかり、互いにタメ口で喋ることにした。

「あとは、見た目かな……」

「見た目?」

私の呟いた言葉に、伊藤さんが首を傾げる。

「私、このままじゃ嫌われるかなって思って……」

「うーん……」

伊藤さんは、私の顔をじーっと見つめた。

その視線が怖く感じ、逸らしてしまう。

「前髪、切った方がいいかもね」

「……やっぱり?」

周りの視線が怖く、私は敢えて前髪を長くして視界を狭くしていた。が、きっとこれもいじめの対象だったのだろう。

「ねえ田川さん、都会(ここ)に越してきた理由って何?」

「……いじめだよ」

伊藤さんが目を見開いて、少し沈黙になった。

「……ご、ごめん。余計なこと聞いちゃって」

「ううん。私ね、中学に入ったらいじめの対象になっちゃったんだ。なぜだか分かんないけど。で、それから周りの視線が怖くなって、こうやって髪を全体的に長くして、視界を狭くしたのよね。まあ、それが逆効果だったのかもしれないけど」

淡々と話す私の言葉を、伊藤さんは黙って聞いていた。

「だから、『私のことを誰も知らないところに行こう』と決めて、ここに来た訳」

「なるほど……」

それから再び沈黙になった。

「……田川さん、下の名前は何?」

「癒羽だよ」

「じゃあ、癒羽って呼んでもいい?私のことも、楽音歌(らねか)でいいからさ」

「いいよ。よろしく、楽音歌」



次の日、私は散髪屋に行き、髪をバッサリと切った。

少し表情が明るくなったかな……。



「癒羽、髪切ったんだっ」

今日は高校の入学式。楽音歌は私を見た途端、目を見開いた。

「うん。変かな……?」

「全然っ!似合ってるよっ」

「そう?ありがとう」

楽音歌が居るからか、私の中には不安は無かった。


学校に着くと、クラス表が配られていた。

それを受け取り、自分のクラスを確認する。

「私、1組だよ。癒羽は?」

「えっ?私も1組だよっ」

「本当!?やったあっ!!」

周りのことなど気にせず、私達は大声を挙げて喜んだ。


ここ、則月高等学校、通称「ノリコー」は女子高だ。どこを見ても女子ばかりという光景に、少し戸惑う。

教室に入ると、何人かが教室に居た。

みんな緊張しているせいか、誰一人話さない。

「やっぱり、席離れちゃうね」

「うん」

黒板に書かれている通り、指定席に着く。

この教室に入って一番に目に入ったのが、楽音歌とは対照的にかなり背が高い子だった。


少ししてから、このクラスの担任らしき人が入ってきた。

「えー……、みなさん、揃ってますね」

結構年配なおじいさんだ。

「はい、ここのクラスの担任となる、削摩(さくま)です。君達の学年の副主任をしています」

優しそうな笑顔で話す担任は、何だかいい人そうに見えた。


この日は、体育館で校長の話を聞いて終わった。

クラスに慣れるには、まだ時間がかかりそうだ。

「楽音歌、見た?私らのクラス、かなり背が高い子いたよね」

「どうせ私はチビですよ」

そう言って、楽音歌は口を尖らせた。

「ははっ、ごめんごめんっ」

これからの高校生活に、私は少し期待していたのだ。

文章力の無い自分が可哀想だぜ(^q^)


次回ゎみんな登場しますョー(´∀`)

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