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女子高生達の裏事情  作者: 夢未 照代
第三章~体育大会~
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昼休み

その日からの体育の授業は、体育大会の練習になった。

「はあー。このあと体育だぜ?体育大会の練習とかだりー」

お弁当を食べていると、かななんが愚痴をこぼした。

「――……」

最近の私は、かななんに話しかけるのが難しくなった。

意識しすぎてなのだろうか、『話したい』という気持ちがあっても、恥ずかしくて上手く話せない。

「その点、ユウはいいよなー。練習サボッてばっかで」

かななんが私に嫌味のように言う。

「あ、あはは。じゃあ、かななんもサボッちゃえっ」

「それが出来たら苦労しねーよ」

私の出る種目、学校長杯リレーのメンバーは練習をサボり続けていた。

まあ練習しなくても、リレーなんて走るだけだし。

「あ……、九十田ッチー、この得体の知れない緑の物体食ってー」

「オッケー」

「得体の知れない緑の物体って何よー」

楽音歌が私の発言にツッコむ。

「ほら、この緑の物体。なんか変な臭いするしー。不味そー」

お弁当に嫌いな物が入っていると、毎回九十田ッチに食べてもらっていた。

「あのさ……」

突然、後ろから声がした。

振り向くと、如月さんが立っていた。

「シズクも、一緒に食べていい?」

「もちろんいいよ。みんなもいいよね?」

みんなの承諾を得て、如月さんも一緒に食べることになった。

――いつもは違うメンバーと食べてるのに、どうしたんだろう?

なんて疑問もすぐに消え、お弁当を食べ続けた。

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