二学期
行事が豊富な二学期のスタートです(*゜▽゜*)
遂に夏休みも終わり、今日からは学校だ。
「みんな久しぶりーーっ」
教室に入り、芹ちゃん達に声をかける。
みんな相変わらずだ。
「癒羽は黒髪が似合うと思う人ー」
楽音歌がそんなことを言うと、みんな速攻で挙手した。
もちろん、かななんもだ。
「うーん……。かななんがそう言うんだったら、黒のままにしとこっかなー?」
「何だそれ」
かななんが苦笑する。
二学期は、体育大会や文化祭といった色んな行事がある。
イベントが好きな私は、それが楽しみでたまらなかった。
が、かななんは違うらしい。
「めんどくせーじゃん、そういうの」
かななんらしい答えだ。
「今日は体育大会に出る種目を決めるらしいぜ」
かななんがそう教えてくれた。
「みんなは何に出るの?」
私がみんなに訊く。
「くるみは、ソフトかな」
迷うことなく胡桃が答える。
「あー、くーちゃんはソフト部だもんねー」
「うん。ていうか、ちゃん付けやめろ!」
胡桃が楽音歌の頭を叩く。
「いったあー!何も殴ること無いじゃん!」
それに対して楽音歌が反抗する。
私や周りのみんなは、「また始まった」という目で見ている。
この二人は姉妹みたいに仲がいい。
「芹ちゃんは?」
「うーん……、まあ大縄かな」
「やっぱり?私も大縄出たいんだよねー」
私と楽音歌と九十田ッチと芹ちゃんは、大縄希望だ。
「でもさー、大縄って希望者多いんじゃない?」
「確かに」
実際、クラスの何人かが『大縄に出たい』と言っている。
「かななんは、何に出るの?」
「オレは――800mリレーでいいや」
「800m……、それって、一人で800m走るの?」
「はあぁ?」
私の真剣な質問に、かななんが目を見開いたあと笑い出した。それも爆笑だ。
「ちょ、え、何?何で笑って――」
「一人で800って、んな訳ねーだろ?ははははははっ」
「あれ、そうなの?てか、そんなに笑わなくてもいいじゃんかーーっ」
かななんの笑いは、しばらく止まらなかった。
「あーウケるーっ。800ってのはだな、一人100m走って、8人で走んだよ」
「あ、なるほどっ。だから800ねっ」
それから少しして担任が入ってきた。
みんな席に着き、号令がかかって一時間目のHRに入る。
かななんの言っていた通り、体育大会の種目決めだ。
案の定、大縄を希望する人は多くて、ジャンケンとなった。
ジャンケンの結果、私と九十田ッチは見事に負けた。
「うわ最悪。負けたしー」
「まあまあ、また来年があるじゃん」
「ちぇーっ」
残っているのは学校長杯リレーと走り幅跳びと障害物競走だ。
「九十田ッチはどれがいい?」
「うーん、何でもいいよー」
相変わらずマイペースの九十田ッチ。
「じゃあ、一緒に学校長杯リレーにする?」
「うんっ」
九十田ッチが大きく頷く。
私達は学校長杯に決まった。
「はやっしーも800mリレーに出るの?」
「おう」
如月さんが、かななんに話しかけた。
それを見てイラッとした私は、おかしいのだろうか……。
女の嫉妬って、怖いんですよ?(´・ω・`)