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女子高生達の裏事情  作者: 夢未 照代
第二章~変化~
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カラオケ

カラオケって楽しいですよねー( ´▽`)

今日は四人でカラオケの日。

軽い足取りで集合場所に向かう。既にみんな来ていた。

「みんな久しぶりーっ!」

私がそう言うと、みんなは目を見開いて私を見た。

「ゆ、癒羽!?髪染めたの!?」

楽音歌がかなり驚いた顔で言った。

「うん。変?」

「それより大丈夫なの?学校とかにバレたら――」

「ああ大丈夫。このぐらいの色なら、一週間前に黒に染め直したらバレないってさ」

私の目標は、かななんを超えることだった。

「ユウ……、すげえな」

かななんが私を直視して言う。

「へへーんっ。まあ取り敢えず、カラオケ行こっ?」

その一言で、みんなカラオケへ向かった。


「誰から歌う?」

「ジャンケンしよジャンケン」

「最初はグー……」「ジャーンケーン……」

「ちょっと待って。『最初はグー』からじゃないの?」

「えー、もうどっちでもいいじゃーん」

ジャンケンで決まった順番は、芹ちゃん、楽音歌、かななん、私、の順番だった。

「最後だなんてツイてないなー」

「ドンマーイ」

かななんがクスクスと笑う。

芹ちゃんが早速曲を入れ、歌いだす。

その声は、かなり凄かった。

「芹ちゃん、すごっ……」

「ちょ、ヤバくね?」

「歌手になれるじゃん!」

芹ちゃんが歌い終わり、みんなで拍手をする。

「芹ちゃん凄かったよ!」

「歌手になれ!歌手に!」

「いや、そんな凄くないって――」

芹ちゃんが手を振り否定する。

次に、かななんが歌いだした。

「うわ、かっこいい声じゃん!」

「かななんカッコイイー!イケメン!」

みんなで騒ぐ。

かななんは「ハハッ」と苦笑するだけだった。


楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰る時間になっていた。

「あー楽しかったー」

「また来ようねっ」

「芹ちゃんの声、ヤバかったよねー」

「そんなに凄くないって」

カラオケの余韻をみんなで話す。胡桃と九十田ッチも居れば、もっと楽しかったんだろうな……。

「――私は、かななんの歌声が一番好きだなっ」

「こんなクソな声が?」

「全然クソじゃないよー。カッコイイ声だし、なんか、聴いてて凄く癒されるんだよ」

「そうかー?オレ、声掠れまくりだったぜ?」

「そんなことないよー」

そんな話をしていると、別れ道に来ていた。

「じゃあ、オレらこっちだから」

かななんと芹ちゃんが道を曲がる。

何だろう。まだ一緒に居たい。特に、かななんと――。

「うん。じゃあまたねっ」

そう言って手を振り、別れる。

「癒羽、帰ろ?」

「うんー。二人の姿を見送ろうよ」

「そうだね」

帰りたくなくて、楽音歌に言い訳をする。

最後に二人はこちらを振り向き、再び手を振ってくれた。

私達も手を振り、二人の姿が見えなくなったところで家に向かった。


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