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5回目のプロポーズ  作者: 龍二
7/10

第七章 決断 智史編

■第七章 決断 亜紀編■


~社会人3年・5月~


社会人になって3年目になる今年。

僕はだいぶ仕事にも慣れ副店長に昇格した。


別に仕事ができるわけじゃないけど・・・

店長に気に入られたからかな。

相変わらず安月給やけど。


それでも去年と違うところは

僕には守るべき人ができたってこと。


僕は綾香と来月挙式する。

結婚は半年前から考えていた。


去年の11月から綾香の母親は足を悪くした。

だから自宅での介護が必要になった。


綾香の父親はまだバリバリ現役のサラリーマン。

しかも営業で全国を飛び回ることもしばしば。


だから自宅での介護はどうしても男手が必要だった。

それもあって僕は結婚を決断した。


こんなに見た目悪くて

給料安くて

何のとりえもない


こんな僕でも

綾香は頼ってくれた。


優しいから好きって言ってくれた。

僕のこと見守ってくれた。


こんなに僕のこと

大切にしてくれる人は初めて。


僕がこんなに人を好きになったのは初めて。

たった一人を除いては。


僕が綾香にプロポーズしたのは今年になってから。

勇紀や佐紀に結婚を報告したのも今年。


でも・・・

亜紀に結婚を報告したのは去年。


僕は綾香と付き合い始めてからも

社会人になってからも後悔していた。


何であの時


あの時亜紀から卒業するって

そういう決断をしたんやろうって。


その決断は正しかったかどうか

分からなかった。


だから去年の12月

まだ綾香にプロポーズしてないのに

僕結婚するって


綾香と結婚するって

亜紀に報告した。


亜紀がどんな反応するか・・・

少し試した。


でも亜紀は

信じられない顔をしながらも

おめでとうってそう言ってくれた。


亜紀は最後に僕に

さよならって

言った。


その後走って帰っていったけど・・・

多分亜紀は泣いてた。


亜紀が逃げる時は

その場に居たくなくなった

その場にいるのがつらくなった


きっとそんな状況の時だけ。


あの

あの亜紀の最後のさよならは


走り去った後の涙は

何を意味してたんやろ。


僕の保護者をやめるさよならか


または僕に先に結婚されること・・・

先を越されたことに対するくやし涙か


きっとどっちかに違いない。


それとも・・・


いや

きっとそのどっちか。


それ以外なんてない。


あったとしても

もう遅い。


先日勇紀から電話がかかってきた。

亜紀の母親が事故で亡くなったって。


そんなのとっくに知ってるって。


でも僕は・・・

葬式には行かなかった。


葬式どころか亜紀の家にも一度も・・・


きっと


きっと亜紀の家に行ったら

思い出してしまうから。


亜紀が心配で

大雨の中、学校を抜け出して


亜紀にバイトやめろって

怒鳴りに行ったあの日を。


時々一緒に遊んで

亜紀の家にあがりこんで


美味しいケーキを食べた

あの日を。


何も考えずに


一緒に笑い

一緒に泣き


噓一つあれば怒り合い

一緒に登校した


亜紀と一緒に過ごした


何もかもが

亜紀やったあの日々を・・・


だからもう

亜紀には頼らない。


頼られない。


亜紀の母親が亡くなって

きっと亜紀は今まで以上に強く

独りで生きていけるやろ。


僕みたいな邪魔ものがいなくなって

せいせいしたやろ。


僕は弱いから

孤独はイヤやから

綾香と生きていく。


そう決めた。


そう決めたから・・・

葬式には行かんかった。


でももし・・・


あの日に


小5の時

こんな僕に声をかけてくれた


勇気を出して

話しかけてくれた日に

戻れたら・・・


僕はまだ


まだ今の未来を変えることは

できたんかな。


でも僕は精一杯やった。


亜紀を好きになって

亜紀を一番に考えて

全てを捧げた。


それでも結果は実らんかった。


だからもう・・・

おしまい。


ホンマに

おしまい。


こんなこと

何回考えたやろ。


もう数え切れんぐらい。


でももう最後。


思い出に浸るのは今日で最後。

僕は結婚するんやから。


一家の大黒柱になって


綾香を

綾香の母親を

父親を支えていくんやから。


きっと僕は幸せや。


僕の言ってること

間違ってないよな、亜紀?






~社会人3年・6月~


いよいよ6月に入った。

相変わらず梅雨は嫌いや。


でも僕は一週間後に挙式を控える。

できたらその日は晴れてくれるといいな。


明日は休みやし

来週の式で不備ないか確認しよか。


プルルルル。


電話が鳴る。

こんな時間に誰や。

・・・勇紀?


智史「もしもし?」

勇紀「もしも~し」


智史「どうかした?明日忙しいからもう寝るで」

勇紀「明日ちょっと時間作れへんか?」


智史「明日式の段取り確認するから無理」

勇紀「一時間ほどでええねん、頼む!」


何や?

飲みに行こうって言うんちゃうのか。


智史「・・・何時ぐらい?」

勇紀「夜6時半で」


智史「どこ行けばいいの?」

勇紀「車で迎えに行く」


智史「あ・・・分かった」


それにしても・・・

一時間だけって何の用やろ。



翌日・・・


ピンポーン。


智史「はいよ~」


智史の母「誰?お客さん?」

智史「多分勇紀や」


智史の母「勇紀くん!?久しぶりやな!」

智史「たまに会ってるで、ちょっと出かけてくる」


智史の母「私にも会わせてや・・・」

智史「急ぐから。夜から綾香来るし。それまでに帰るわ」


智史の母「もう・・・分かったわ・・・」


ガチャッ。


智史「お待たせ」

勇紀「じゃあ行こか」


智史「どこ行くねん?」

勇紀「まあとりあえず乗れや」


智史「あ・・・うん」


バタン。


智史「お前メシは?」

勇紀「食ってない。っていうかすぐ終わる」


智史「どこ行くねん」

勇紀「まぁええから」


そう行って勇紀は車を走らせた。


智史「ん?こっち行くの?」

勇紀「せやで」


小学校から高校まで通いなれた

見慣れた風景が広がる。


僕は仕事へ行くにもこの道を車で通る。


でも誰かに乗せてもらってこの道通るの

初めてかもしれん。


景色は同じはずやのに

何か歩いてる時や

自分が運転してる時とは違う。


すごい速さで景色が過ぎていく。


まるで

全力で駆け抜けた


亜紀と

全力で駆け抜けた過去のように。


そしてその過去を

振り返りたくないから

急いで通り抜けようとする僕のように・・・


通い慣れた学校を通り過ぎる。


智史「まだ・・・行くんか?」

勇紀「もうちょいな」


家から学校までの道は見慣れた風景だった。


けど・・・

それより向こう側は

まだ見ぬ景色。


その景色は

住宅街を抜けると

ビルが立ち並ぶ。


学校から向こう側の景色は

僕の未来。

僕が綾香と築く未来。


でもそこにはビルしかない。

便利だけども満足できない。

そんな未来が待ってるって言うんか。


家から学校までの道は

不便だけど満足できた。


この大阪の道は僕の人生の縮図。

パノラマ。

そんな気がした。


また少し走ると橋が見えてきた。

あんなとこに橋あってんな・・・


こっちには全く来たことがないから。

すると勇紀は右折して駐車場に入った。


智史「え・・・ここ?」

勇紀「そうやで」


智史「ビルしかないやんけ」


勇紀「さっき橋見えたやろ?」

智史「あ・・・うん」


勇紀「あそこまで歩いて行く」


何や?

勇紀は橋を見せたかったんか?


一分ほど歩いた。

その瞬間


ビルから抜け出した瞬間

大きな光が差し込んだ。


・・・


美しい。


橋から見る風景。

海や。


その海には

沈みかけた夕日が映って


反射して


海が

だいだい色に染まる。


その色は

絵の具よりも鮮やかで


美しくて

人生で一番美しい場所


時間。


そう感じた。


勇紀「痛ってぇ」


智史「ん?どうしたん?」

勇紀「腹痛い・・・ちょっと便所」


智史「何やねん・・・はよ行ってこいよ」

勇紀「すまんな・・・すぐ戻る」


せっかくの景色がぶち壊しや。


腹痛いって・・・

なんやそら。


それにしても

こんな場所あったんや。


車でちょっと走らせただけやのに

大阪にもこんな場所あったんや。


僕は大学まで行って

自分の好きなゲーム屋に就職して

それで十分幸せなはずやのに


それでも何で

何で生きてるんやろって考えてた。


でもそんなこと

この景色見たらどうでもよくなった。


ちょっと外に出るだけで

ちょっと車走らせるだけで


ちょっと未知の場所を探すだけで

新しい景色が広がるやん。


未来が開けるやん。


これからの僕の未来には

僕と綾香との未来には

ビルが立ち並ぶやろう。


満足できない日々が過ぎるやろう。


でもその中で

こんな美しい景色を見られる瞬間が


人生の途中や

最後に


一瞬でも訪れると

いいな。


・・・ていうか勇紀遅いな。

便所探してるんかな。


まだ帰って来ない勇紀。

どこに行ったんやろ?


そう思って振り返った

その時やった。


遠くから


遠くから


誰かが

歩いてくる。


僕は新しい未来を歩き始めた。


なのに

過去から


過去の道から


誰かが近づいてくる。


その人は僕の過去の人。

忘れようとしてる人。


たった一人の特別な存在。


亜紀。


亜紀「・・・何してんの?」

智史「いや・・・」


亜紀「勇紀に呼び出されてんけど・・・見てない?」


マジかよ。

あいつ・・・

ハメやがった!?


智史「便所行った」


亜紀「そうか・・・ていうか何でこの場所、智史が知ってるん?」

智史「勇紀に連れてきてもらったからな」


亜紀「綺麗やろ」


智史「・・・亜紀はここ・・・知ってたんか?」

亜紀「初めて引っ越してきた時に知ってん」


智史「へぇ・・・知ってたら教えてくれてもええやん」

亜紀「・・・ごめん」


何や何や。

謝られても。


ピロン。


メールの着信音・・・勇紀から?


〈用事できたから俺は帰る〉


は!?

何やねんあいつ・・・

ここから歩いて帰れっちゅうんかい。


亜紀「どうしたん?」

智史「勇紀・・・帰ったって」


亜紀「そうなんか・・・」


え・・・何?

僕をハメたんは勇紀と亜紀?

グルか?


亜紀「私さぁ、ここで中学の時勇紀に告白したことあるねん」

智史「え!?マジで・・・確かにあいつ格好いいもんな」


亜紀「入学式の次の日やけどな」

智史「亜紀が告白なんて珍しいな」


亜紀「私だって告白されっぱなしちゃうわ」

智史「でも失敗してんやろ?」


亜紀「うん・・・付き合われへん理由が三つもあるって」


三つも!?


僕が亜紀に好きって言われたら・・・

断る理由なんてなかったのに。


亜紀「一つ、まだ付き合うとかできるほど俺は成長してない」


それ勇紀が言ったんか・・・

何か言い訳にしか聞こえへんな。


亜紀「二つ、亜紀はまだ俺のこと知らん」


・・・知り合って二日やもんな。


亜紀「・・・」


智史「あれ・・・もう一つは?」

亜紀「三つ・・・意味分からん」


智史「・・・え?」


亜紀「俺は超能力者やねんって言った」

智史「何それ・・・」


超能力者やから付き合えへん?

・・・意味分からん。


亜紀「でもその後・・・付け足した」


智史「何て?」

亜紀「亜紀にとってこの場所は大切な場所になる」


智史「確かに綺麗な場所やもんな」

亜紀「それと・・・」


智史「それと・・・?」

亜紀「もっと大切な人にこの場所を紹介する・・・って」


智史「大切な人って・・・それって僕のことか?」

亜紀「・・・」


・・・あれ?

冗談で言ったつもりやったのに。


亜紀「そう・・・智史は大切な人やで」


そういう意味な。


何や・・・

そういう意味での大切か・・・


でも

改めて言われたら何かうれしいな。


智史「僕も・・・亜紀は大切な親友やから」


そう、大切な親友。


親友って

別に付け加えなくても


亜紀は大切やって

言えばよかったんやけど


それ言うと

何か変な意味になりそうで・・・


これからの未来の道に

嵐が吹きそうやからやめた。


僕は綾香と未来を歩く。

そう

そう決めたんやから。


あ、そうや。

葬式のこと謝らなあかん。

また怒られるやろうけど。


智史「あのさ・・・葬式行けなくてごめん」

亜紀「あ・・・うん」


・・・え?

怒らへんの?

理由も聞かへんし・・・


でもそれだけは言いたかった。

何かこれで気まずくなるのイヤやし。


智史「いやホンマすまん、今度何かおごるし」

亜紀「別に・・・ええよ」


何でやろ。亜紀から

何というか・・・


生気を感じない。


そんな話をよそに

太陽はほとんど沈んでいた。

あまり遅くなると綾香が来てしまう。


智史「そろそろ帰ろか・・・電車でええやろ」

亜紀「うん・・・あのさ」


ん?

まだ何か話あるんかいな・・・

はよ帰りたいんやけど。


智史「どないしたん?」

亜紀「もしさ・・・」


智史「ん?」

亜紀「もしやで・・・」


何やねん。

さっさと言ってくれよ・・・


亜紀「もし・・・智史が大切な人じゃなくて・・・」


智史「じゃなくて?」

亜紀「好きな・・・私の好きな人やったら?」


・・・え?


何の話・・・


やねん。


智史「・・・どうしてん亜紀?酔って・・・」


亜紀「もし私の好きの形が変わったとしたら」

智史「ちょっと何を・・・」


亜紀「もし!私が4回も告白された人が好きな人やって気づいたら」


何を・・・


何を言ってるねん。

亜紀・・・


亜紀「もし・・・未来を歩きたい人が、過去を歩いた人と・・・同じやったら・・・」


今さら


今さら何を言ってるねん。


亜紀「もし・・・私と付き合ってくれって言ったら・・・どうする?」


ホンマに


アホか。


亜紀は


ホンマに

何考えてるのか分からん・・・


亜紀の考えてることは

たいがいは分かってたはず


はずやのに・・・


今は何を考えてるか

全く分からん。


智史「もし・・・亜紀がそう言ってくれたら・・・」


僕は

僕は何を答えてるねん。


こんなもしもの話をしても

仕方ない。


智史「もし過去にそう言ってくれてたら・・・僕は付き合ってた」


正気に戻った。


今僕が言ったことは・・・

事実や。


亜紀「もし・・・今なら?」


今?


もし今なら・・・


今なら・・・


智史「もし今なら・・・遅い、遅いって言う。


きっと・・・そう言う」


亜紀「・・・やんな」


智史「僕・・・帰るわ・・・」


そう。


もう遅い。


もう

戻れない。


僕は綾香と

綾香と未来を歩むんやから。


そう

覚悟を決めたんやから。


でも


でも何でやろ。


そう覚悟を決めたから


亜紀が

どんな顔をしてようと


帰るぞって


さよならって

そう言えるはずやのに・・・


僕は亜紀を


二度と振り返ることは

できなかった。




僕は帰宅した。

当然あのあと亜紀がどうしたかは知らない。


綾香と最後の結婚式の確認をした。


でも・・・

その間僕も亜紀の気持ちがうつったように

生気がなくなっていた。


僕はまだ迷ってんのか。


迷ってんのかすらも

自分で分からないぐらい


何か

分からない


この気持ち・・・


これも


これも全て勇紀のせいや。


僕は勇紀に電話をかけた。


プルルルル。


勇紀「もしも~・・・」

智史「何してくれてん!」


勇紀「何が・・・」

智史「何で・・・」


何で僕を・・・


迷わせるようなこと

すんねん・・・


言葉が出ない。


言葉の代わりに涙が溢れ出る。


勇紀「ごめん・・・」

智史「謝って済む問題ちゃうやろ!ボケ!」


僕は怒ってる。

こんなに怒るのも珍しい。


勇紀「智史はさ」

智史「何やねん・・・」


勇紀「それで・・・それでええのか?」


また・・・


またお前は


追い討ちをかけるようなことを

俺に言うのか・・・


智史「僕は綾香と結婚するんや!それだけや!」

勇紀「ああ、それだけやな」


・・・何やねんそれ。

適当な返事してるんちゃうぞ。


勇紀「綾香とは結婚したらええ」

智史「そうや・・・そうするねんもん」


勇紀「結婚はしたらええ、ただな・・・」

智史「ただ・・・何やねん」


勇紀「理想と現実は・・・別や」

智史「どういう・・・ことや」


勇紀「誰もが一番好きな人と結婚するわけちゃう」

智史「ちゃうわ!僕は一番綾香が・・・」


勇紀「噓つかんでええ。智史が一番好きやったんは・・・」


聞きたくない。


もう・・・

聞きたくない。


これ以上

迷いたくない。


勇紀「一番好きな人は・・・誰やったかもう一回考えろ」


智史「・・・あえて言わんのか?」

勇紀「言わん。だって智史の一番好きな人なんて知らんもん」


知ってるくせに。


勇紀「一番好きな人に好きって伝えるのは素晴らしいことや」

智史「・・・今さらか」


勇紀「でも・・・綾香さんとは結婚しなあかんで」

智史「それは・・・分かってる」


勇紀「この結婚をやめたら綾香さんは悲しむ」

智史「当たり前や、婚約破棄になるわ」


勇紀「でも伝えることは伝えて・・・結婚しぃや」

智史「・・・分かった」


僕は何か意地になってた。

誰もが一番好きな人と結婚するわけちゃう。


その言葉は

勇紀の言葉は重く響いた。


そうや。


結婚できるだけで幸せなんや。

結婚できない人だって山ほどいる。


女の幸せは一つじゃないって言うけど

きっと男の幸せだって一つじゃない。


通い慣れた学校。


あそこから様々な道が伸びてるように

様々な未来がある。


幸せがある。


その幸せの道を見つけるために

僕は


僕はもう一度だけ

過去を振り返る。




次の日・・・

僕は手紙を書くことにした。


言葉じゃうまく伝えられへんから。

メールやったら気持ちがこもらんから。


だから・・・


だからもう一度だけ

過去を振り返る。


亜紀へ・・・

手紙を送る。


この手紙を読んで

亜紀がどう感じるか

それは分からん。


分からんけど


この手紙に書かれていることは

全て真実で

僕の全てで


亜紀に送る最後の手紙。


だから

受け取って欲しい。


僕はその手紙を

ポストに入れた。

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