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5回目のプロポーズ  作者: 龍二
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第五章 終止 智史編

■第五章 飛翔 智史編■


~社会人1年・12月~


僕はゲーム屋に就職した。


給料は安いけど・・・

でもやりたいことやったから。


僕は昔からゲームが好きやった。

今もそれは変わらない。

多分一生変わらんと思う。


だからそれに関しては後悔はない。


僕は去年から彼女がいる。

名前は綾香、小柄で大人しい。


僕は大学でドキドキする恋を探した。

そして綾香と出会った。


最初告白された時は驚いたけど・・・

彼女とならドキドキする恋ができるって

そう思ったからOKした。


綾香は思った通りの人だった。

僕が何をしても優しく見守っててくれる。

そんな人。


だから社会人になっても別れることはなかった。

向こうも仕事があるし僕もある。

それでも二人とも大阪に住んでることもありすぐ会える。


とにかく彼女といて僕は心が癒される。

本当にいい人に出会った。


僕は綾香と付き合うことになって一つけじめをつけた。

亜紀のことを亜紀さんって呼ぶようになった。


綾香を呼び捨てにして・・・

綾香が一番やっていう意思表示。


亜紀さんには悪いけど・・・

そうせんと僕は一歩も進めへんと思ったから。


僕が最初亜紀のこと亜紀さんって呼んだ時

かなりイヤな顔をしてたな。

僕のけじめやって言うたら納得したけど。


でも亜紀さんのおかげで僕はここまで成長できた。

本当に感謝してる。

でも本当にそれだけ。


亜紀さんのことは・・・

もう友達って割り切って

あの時の想いは忘れることにした。


そういう僕は今日も仕事。

年末でも全然ヒマにならない。


というか明日はイブだから・・・

ゲームのプレゼントの注文が多くて

処理がホンマ大変。


ウィーン。


智史「いらっしゃいませ・・・あ」

亜紀「元気しとるか?」


亜紀さんや。

亜紀さんの顔見たら仕事頑張ろうって

そう思える。


元気になる。


智史「連絡ぐらいくれよ」


亜紀「ああ、仕事忙しくてな・・・やっと一段落したわ」

智史「こっちは一段落してないからな・・・」


亜紀「手伝ったろうか?時給1万で」

智史「高すぎるやろ」


亜紀「まぁええわ、あのさ明日またオールでカラオケ行かん?25日休みやし」


亜紀さんは今年も僕を誘いに来た。


こんなこと言いたくないけど・・・

もう終止符打ったんやから


あんまり僕に構わんといてほしい。

確かに亜紀さんはいい人なんやけどさ。


智史「あーごめん、明日彼女と過ごす」

亜紀「は?また彼女?何でお前そんなモテるねん意味わからん」


いや亜紀さんに言われたくないし・・・

亜紀さんめっちゃモテるんやろ?

多分この見た目やし。


それは大学行っても変わらんと思う。

何で彼氏できひんのかは知らんけど。


智史「ああ去年の彼女な」


亜紀「マジで?不器用な智史がよー続くなぁ」

智史「ほっといてくれ」


亜紀「まぁ智史が今の彼女離したら次ないから必死やろな」

智史「確かに」


確かに亜紀さんの言う通り。

僕はいい所は何もない。


そんな僕に綾香は優しいから好きって

そう言ってくれたから。

そんな人人生でもうおらんと思う。


亜紀「まぁええわ、年末空いてるやろ?うまいもんおごってや」

智史「ごめん、30まで仕事で31から正月まで彼女と過ごすから」


亜紀「そうか・・・分かった」


亜紀さんは寂しそうな顔して帰っていった。


ごめん亜紀さん。

多分僕の中で亜紀さんが一番の親友。

その位置づけは変わってないから。


許してな。




ふう、仕事がやっと終わった。

ビール買って帰ろう。


はぁ・・・

ええ車欲しいな。

こんな中古車じゃなくて。


バタン。


何か亜紀さんが言ってた金がないと幸せになれないって

何となく分かってきた気がする。


今日もいつもの帰り道。


ふと僕は思う。

何のために生きてるんやろ。

学生のときはこんなん思わんかった。


確かに仕事は楽しい。

ゲームしてる時も幸せや。


でも・・・

このまま年とっていくって

何か寂しい。


・・・っていうか残業しすぎたか。

いつも行くスーパー閉まってる。


仕方ないコンビニで買おか。

そう思った時だった。


目に飛び込んできたスーパー。

このスーパーは・・・


亜紀さんが学校の帰りによく寄ってた

スーパーや。


9時過ぎてるけどまだ開いてるのか。

ここで買おか。


ウィーン。


高校以来に入る店内。

ここってこんな狭かったっけ。


亜紀さんおるかな?

おるわけないか・・・


ていうか何で亜紀さん探してるんやろ。

しかも学生の亜紀さんを・・・

僕には綾香っていう立派な彼女がおるのに。


何か馬鹿馬鹿しくなってきた。

ビール買ってさっさと帰ろう。

その時やった。


「智史?智史ちゃうん?」


後ろから声がする。

男?


「やっぱりそうやん」


あ!久々の顔。

一瞬スーツ着てるから誰か分からんかった。


勇紀や。


勇紀「久しぶりやん!」

智史「卒業して・・・以来かな」


勇紀「せやな!何してるん?」

智史「仕事の帰り・・・ビール買おうと思って」


勇紀「一緒や。仕事何してるん?」

智史「ゲーム屋」


勇紀「マジかぁ、智史らしいな。俺は商社の営業」

智史「ていうか・・・何かやつれたか?」


勇紀「佐紀と同じこと言うな!疲れてるねん」


佐紀・・・そんなんおったな。

佐紀はどうしてるんやろ。


智史「そうか・・・あれや、良かったら飲みにいく?」

勇紀「俺車やねん。智史もやろ?」


智史「電車で帰ったらええやんけ」

勇紀「9時半か・・・よっしゃ行こか」


僕たちは何も買わずにスーパーを出た。


智史「佐紀は元気しとるん?」

勇紀「元気やで!相変わらず俺が振り回してるけどな」


智史「そうなんか」


勇紀「良かったら呼ぼか?」

智史「いらんいらん、悪いし」


勇紀「そうか・・・?」


良かった。

勇紀も佐紀も変わってない。


何か安心する。

きっと僕も変わってないやろうな。

そう思ってた。


ガラッ。


店員「はい、いらっしゃい~」


勇紀「とりあえず生二つで。ええな?」

智史「ええよ」


店員「ハイよ~、生二丁~」


勇紀「それはそうとさ、亜紀は元気にしとるん?」

智史「亜紀は・・・亜紀さんは時々僕の店に来るで」


勇紀「え・・・その亜紀さん?って呼び方何よ」

智史「ああ、僕彼女できてん。だからけじめっていうか・・・」


勇紀「アホか!」


勇紀がいきなり怒り出した。

居酒屋の客の視線が集まる。


智史「ちょっと、静かにせぇって」


勇紀「いやすまん・・・けじめって何やねん」

智史「僕彼女ができた。だから彼女を一番大切にしたいから・・・」


勇紀「・・・から?」

智史「だから呼び捨てにするのは彼女だけって決めた」


勇紀「だから亜紀のこと亜紀さんって呼んでるわけ?」

智史「うん」


勇紀「今度は小さい声で言うけどな・・・アホか」

智史「何か・・・悪い?」


勇紀「一つ聞くけどな・・・亜紀は智史のこと何て呼んでるん?」

智史「え・・・今まで通り智史って呼んでる」


勇紀「マジか・・・お前最悪やわ」


ガラッ。


店員「へい、らっしゃい」


佐紀「お兄ちゃん、どこ~?」

勇紀「ここや、ここ」


智史「ん?何で佐紀がおるねん!?しかも酔ってないか?」

佐紀「お~、智史久しぶりやん!へへ・・・」


確実に酔ってるな・・・

顔真っ赤やし。


どっかで飲んできたな。


智史「ていうか・・・何でおるねん!?」


僕は勇紀をにらむ。


勇紀「いや~、さっきメールしたから・・・まさか来るとは」

佐紀「智史が来るって聞いたから~、抜け出してきた」


・・・なるほど。


ていうか・・・

佐紀って酒癖悪そうやな。




佐紀「そりゃ最悪やわ」


あんまり佐紀に絡まれたくないのに・・・

勇紀が全部さっきのことしゃべりやがった。


智史「す、すまん・・・でも僕のけじめやし」


佐紀「智史、亜紀の気持ち考えたことある?」

智史「亜紀さんの・・・気持ち?」


佐紀「亜紀って呼び捨てから亜紀さんなんて・・・亜紀何か言ってなかった?」

智史「いや別に・・・最初はちょっとイヤな顔されたけど」


佐紀「せやろ!絶対亜紀泣いてたで」


亜紀さんが?

強い亜紀さんが泣いてた?


僕がさん付けで呼ぶようになってから?

まぁ亜紀さんに限ってそんなことはないと思うけど・・・


でもこれは僕の決めたことで

亜紀さんとの関係に終止符を打とうと思ったから。


智史「亜紀さんは・・・泣いてないよ」

佐紀「さん付けされるよそよそしさ?私やったら無理やわ」


智史「佐紀に亜紀さんの気持ちなんか分からんやろ」

勇紀「ちょっと智史、佐紀のことは呼び捨てにしてるやんけ」


智史「うっ」


やばい一本取られた。

何も言い返せない。


佐紀「ホンマや!試しに佐紀さんって呼んでみてや」

智史「佐紀さん?」


佐紀「うわ傷つくわ・・・泣きそう・・・うわーん」

勇紀「よしよし・・・佐紀を泣かすなぁ!」


こいつら・・・


双子のコンビネーションは恐ろしい。

さすがに歯が立たない。


勇紀「しかも智史見た目変わったし・・・」

智史「え?そうか?」


勇紀「変わったやん、メガネで黒髪ボサボサやったのに・・・」

佐紀「メガネ無しに茶髪やもんな。私も一瞬誰か分からんかった」


勇紀「俺は分かったで」


佐紀「え?どうやって?」

勇紀「口のほくろや。ここにあるやろ」


佐紀「うわ小っさ・・・そんなとこにほくろあったんや」


智史「口のほくろで分かったのは冗談やろ」

勇紀「いや、ホンマや」


智史「もっとこう・・・骨格とか身長とか雰囲気とか・・・変わらんやろ?」

勇紀「骨格なんて分からん」


佐紀「そんな身長100万とおる」


あのな・・・

酒回ってきたから言いたい放題言いやがって。


勇紀「雰囲気は・・・全然違うぞ」


・・・え?マジで?

僕何も変わってないはずなんやけど。


佐紀「多分彼女できたから・・・その影響かな」


・・・そうか。

僕変わったんか。


勇紀も佐紀も変わってない。


そう思ったけど

一番変わってたんは僕やったんか。


佐紀「まぁ雰囲気変わってさん付けで呼ばれたら・・・なぁ?」

勇紀「別の世界に行ってしもたんかと思って亜紀も傷つくやろ」


そういうもんなんかなぁ。


確かに考えたら亜紀さんってよそよそしいな。

佐紀のことは佐紀って素直に呼べたのに。


勇紀「亜紀にとっては智史は大切な存在やと思うで?」

智史「どーだか。俺亜紀に4回告白して全敗してるのに」


佐紀「え何それ?4回も告白したん!?」

勇紀「それは初耳や、アホやな」


智史「お前ら知らんかったん!?しもた~」


何のために生きてるのか分からなくなる。

さっきもそれを考えてた。


けど・・・

何か今分かった気がする。


わずかかもしれない。

けどそのわずかな仲間と遊んだり


飲んだり

楽しんだりする。


それは本当にわずかな時間かもしれない。


けどその一瞬の楽しみや

喜びのために僕は生きてる。


その楽しみや

喜びを分かち合える仲間を


わずかな仲間を大切な仲間を

よそよそしい扱いをしてはいけない。


人生の終止符を打った時

後悔しないように・・・


智史「今日はありがとう、またな!」


勇紀「あ、連絡先教えてや、また飲みにいこうぜ」

佐紀「私も教えて~」


勇紀「佐紀は飲みすぎたら暴れるから教えんでいいよ」

佐紀「もう、ケチ~!」


智史「佐紀にも教えるって」

勇紀「アホか、後悔するぞ!」


僕にはこんないい仲間にめぐり合えた。


だから・・・

変な意地を張ったり

変なけじめをつけるのはやめる。


亜紀のこともまた呼び捨てにする。


一回離れた距離を縮めるのはきっと難しい。

きっと僕の想いは届かないけど・・・

でも昔みたいに戻りたい。


今日亜紀に電話しよう。

僕にとって亜紀は大切な仲間やから。


ガチャッ。


智史「ただいま~」


って言っても終電やし、皆寝てるか。

せや、亜紀に電話せな。


その前に一言メール入れよう

もう寝てるかもしれんしな。


〈今から電話できるかな〉


これでよしっと。


亜紀にメール送るのって久々やな。

いつ以来かな・・・


ピロン。


メールもう返ってきた?

はやっ。


〈いいよ、こんな遅くにどないしたん?〉


よし、電話するか。


プルルルル・・・


亜紀「もしもし」


智史「もしもし、久しぶり」

亜紀「あ・・・うん・・・どうしたん?」


智史「今日はごめん・・・何か感じ悪かったな」

亜紀「何が?どうしたん?智史らしくないやん」


智史「あのさ、24日・・・カラオケ行こう」

亜紀「え?彼女と約束あんねんやろ?何言うてるねん」


智史「ちょっとけじめつけたいことあってさ」

亜紀「けじめ?けじめって何よ?」


智史「24日の夜9時、駅前でな!」

亜紀「ちょ・・・」


ブチッ。


変な風に思われたかな。

でもけじめつけるのは事実やし。


綾香には仕事で疲れてデートできひんことにしとこ。

悪いな綾香。


でも・・・

亜紀との関係に終止符を打って


一生友達でおるって意思を示すことで

お前のみを愛せるから。


ホンマごめん、今回だけは見逃して。






次の日・・・


智史「ごめ~ん、遅れた」

亜紀「10分遅刻、死刑」


智史「相変わらず毒舌やなぁ」

亜紀「じゃあ死刑はなしにしたるから・・・カラオケおごりな」


智史「やと思った・・・まぁ今日は僕が言い出したんやし」

亜紀「・・・彼女ほっといてどういうつもり?最悪な男やな」


智史「まぁまぁええから、ささっ、行こうか」


バタン。


僕らは車に乗り込む。


亜紀「これ中古車?ボっロいなぁ・・・」

智史「しゃぁないやろ・・・お金ないねんから」


亜紀「そんなん言うてたら彼女のこと幸せにできひんで」

智史「そうやな・・・亜紀さんが言ってた意味分かるわ」


亜紀「私が言ってた意味?」

智史「お金がないと幸せになれへんっていうのな」


亜紀「・・・」

智史「せやろ?」


亜紀「そんなこと・・・ないと思うけど」

智史「・・・え?何て?」


亜紀「いや、なんでもない」

智史「まぁええか、さぁ着いたで」


亜紀「ていうか・・・車で来る距離ちゃうやん」

智史「仕事の帰りやねんからしゃぁないやろ」


亜紀「ていうか!これで5年連続智史とカラオケやん」

智史「まぁ・・・ええやんけ」


亜紀「まぁ・・・ええけど」


・・・ええの?

今日の亜紀何かちょっと・・・

違うことないか?


亜紀「・・・イエ~♪」


智史「さすが、激しい曲似合うな」

亜紀「任せとけって!うわ・・・もう朝5時前か」


智史「マイク持ってしゃべるなよ・・・」

亜紀「何か文句ある?」


智史「い、いえ・・・もうじき終わりやな、あと1曲入れるわ」

亜紀「おっ、今日のトリは智史やな」


最後の曲。


僕は今日けじめをつけにきた。

亜紀に友達で、一生友達でいてほしいって。


言葉では言えなくても

昔約束した針万本を飲まされないためにも。


僕はこの曲を入れる。


君と過ごした街。


その歌詞は



あなたとこの街で過ごして


共に育って

ここまで成長したけど


少しの間離ればなれになって


それでもあなたと過ごしたこの街は

きっとかけがえのない存在で


あなたとは永遠の友達で

その関係は今後崩れることなく


続いていくもんだって


ありがとうって



そういう歌。


亜紀「・・・」


え?


亜紀が泣いてる。

どうしたんやろ。


智史「どうしたん?」

亜紀「え?あ・・・何でもない」


智史「僕なんかひどいことした!?」

亜紀「ううん、ただ・・・この曲聴いて智史との思い出を振り返ってた」


智史「・・・そっか」

亜紀「そしたら何か自然と涙出てきた・・ごめんな」


智史「いや・・・」


そんな顔されたら何も言えへんやん。



亜紀には最近ほとんど会わなくなった。


だから顔もしっかり見る機会が減ったけど・・・

亜紀大人っぽくなった。


昔よりさらにすごく綺麗になったな。


この人を好きになってよかった。


大切にしてきてよかった。


亜紀「じゃあ、そろそろ出よか」

智史「待って」


そう、僕は今日けじめをつけにきた。

まだ一度も今日亜紀のこと呼び捨てで呼べてない。


亜紀「・・・何よ?」


智史「最近ホンマごめん。彼女できて・・・僕周り見えてなかった」

亜紀「何言ってるんよ・・・大切にしぃや、彼女」


智史「彼女は大切にしてきた。これからも大切にする」

亜紀「そう、さすが私が育てた智史やな!」


智史「ただ・・・大切にできんかったものがあった」

亜紀「ん?何?」


智史「亜紀、お前や」

亜紀「・・・え・・・今・・・何て・・・」


智史「亜紀」


亜紀の目から大粒の涙が

こぼれ落ちた。


その涙は・・・

僕が今まで見た涙で一番美しい。


そんな気がした。


勇紀や佐紀の言った通りだった。


きっと亜紀は僕にさん付けで呼ばれて悲しんでた。

その時流した涙はどれぐらい汚れてたんやろ。


智史「だから・・・これから亜紀のことも大切にする」

亜紀「うん・・・」


智史「亜紀のことも・・・また呼び捨てにする」

亜紀「うんうん・・・」


智史「だから・・・針万本飲ます約束忘れるなよ」

亜紀「うん・・・ありがとう」


微笑んだ亜紀の顔。

久しぶりに亜紀のこんな顔が見られた。


僕の選択肢に間違いはなかった。

亜紀はやっぱり大切な存在やった。


僕を

僕の成長をこれからも見ててな。

頼むで、亜紀。

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