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第11話 宮殿への帰還

 使い魔のピートがバルタザールの手紙をもって戻って来る。手紙には、王都近郊の森に貴族たちが部隊を連れて集結しているとある。俺はミリアとウルズ先生に言う。

 「そろそろ宮殿に戻った方が良いと思います。」「戻って、ビアンカと戦うのか。」

 「いいえ、貴族が蜂起することを待ちます。おそらく、ビアンカのことを悪女とかやり玉にあげると思います。」「そこでビアンカを倒すのか。タイミングとしては良いな。」

 「はい。ミリアどうかな。」「機会を逃さないためにも宮殿に潜んでいた方がいいわね。」

 「今回は私も行ってやろう。」「ウルズ先生どうしたのですか。」

 「ウォールとミリアの実力を疑うわけではないが、相手は悪魔だ。おぬしたちの隠ぺいは我がやってやろう。」「ありがとうございます。」

 「それとキルケも連れて行くが良い。」「悪魔と戦うのですよ。キルケに万一のことがあったら・・・」

 「ミリア、それは友人を侮辱しているぞ。ここはキルケにも活躍してもらうべきだぞ。」「キルケ、大丈夫?」「ビアンカに嫌がらせをしてやるわ。」

キルケは復讐に燃えている。あれだけの屈辱を味合わされたのだから、ただでは済ますわけにはいかない。

 俺たちは空を飛んで王都に向かうことになる。なぜかキルケの希望で俺がキルケをお姫様抱っこしていくことになる。なぜかミリアの目が怖い。

 「ウォール、キルケに変なことをしたら許さないわよ。」「変なことって何だよ。」

ミリアが赤くなって叫ぶ。

 「バカ!」

ミリアは飛ぶことになれていないので少しスピードを落として飛んでいく。それでも1時間で王都に到着する。今回は聖女ミリアがいるので門から堂々と入って行く。

 門兵がミリアに言う。

 「聖女様、何とかしてください。このままでは国が危ないです。」「そのために帰ってきました。私が帰ってきたことは話してはいけませんよ。」「はっ。」

俺たちが門を通るとウルズが魔法で隠ぺいする。これでビアンカに気づかれずに中に入れる。まずはバルタザールに帰ってきたことを知らせなければならない。

 途中、俺たちはミリアが保護して魔法を教えているパウラと合流する。

 「ミリア様、どこに行かれていたのですか。」「危ないから身を隠していたのよ。」

 「内乱が起きそうな雰囲気ですよ。」「私たちがビアンカを倒すから大丈夫よ。」

 「安心しました。」「パウラ、あなたも戦うのよ。」

 「私は炎しか使えませんよ。」「ビアンカの隙をついて炎で焼いてやりなさい。」「はい。」

ウルズがパウラを値踏みするように見て言う。

 「この子も魔力が大きいわね。きっとヘルフレアを使えるようになるわよ。」

ヘルフレアは炎魔法の上位の強力な魔法だ。

 「パウラはもうヘルフレアを使えますよ。」「そうなの。戦力になりそうね。」「私、戦ったことが無いです。」

パウラは自分を過小評価する傾向が強かった。ミリアは自信を持たせようとしたが失敗している。

 俺たちは対ビアンカの戦力を集めた。後は、バルタザールと合流して、ビアンカを悪魔として戦うだけである。

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