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第7話 ビアンカ動き出す

 ダミアン王にビアンカが甘い言葉で言う。

 「ダミアン様ほどの大王が、なぜ私だけに執着されるのですか。」「それは、お前以上の女はいないからだ。」

 「偉大な王は、数多くの美女を侍らせているものです。これでは小国の王になってしまいますわ。」「ビアンカを見ているから、他の女など目に入らないぞ。」

 「飾りでいいのです。管理は私がいたしますわ。」「分かった。エッケハルトに命じておこう。」

 「ありがとうございます。それとキルケ・ゼーテを入れてください。」「前聖女の娘か。」

 「はい、ダミアン様の役に立てて見せますわ。」「ビアンカの好きにするがいい。」

ダミアン王はエッケハルト宰相に命じる。

 「貴族どもの娘で、容姿の優れている者を集めよ。」「ハーレムでも作るつもりですか。」

 「我が偉大な王と証明するためだ。」「貴族の反発を買うと思いますが。」

 「歯向かったら、見せしめに潰してしまえ。」「乱暴すぎます。」

 「我の命令だぞ。後はビアンカの指示に従え。」

エッケハルトはビアンカが動き出したと確信する。ビアンカがエッケハルトを呼び出し命令する。

 「まずは、キルケ・ゼーテを私の所に連れてきなさい。」「何をするつもりです。」

 「興味があるのかしら。用が済んだら、あなたに差し上げますわ。」「・・・・・」

エッケハルトは、キルケがこのままでは死ぬような目に遭うと感じて逃がすことにする。キルケはミリアがいなくなってからは部屋に閉じこもっている。

 エッケハルトはキルケの部屋を訪れる。キルケは驚いたように言う。

 「エッケハルト様、どうしたのですか。」「ビアンカが君にひどいことをしようとしている。逃げるんだ。」

 「逃げません。ビアンカが悪魔である証拠を得られる機会です。」「危険だぞ。反対だ。」

 「私はミリアの力になりたいのです。」「わかった。ついてきてくれ。」

エッケハルトはキルケをビアンカの部屋へ連れて行く。部屋は高価な調度品などで埋め尽くされている。エッケハルトはこれを見て怒りがこみあげてくる。しかし、今はこらえることにする。

 「あなたがキルケね。きれいな金髪だわ。今から女にしてあげるわね。」「ビアンカ、あなたの言う通りにはならないわよ。」

 「どうかしら、まずはこちらの服に着替えてもらおうかしら。」「何、その下品な服はビアンカのものなの。まるで娼婦だわ。」

その時、ビアンカの目が赤く光る。するとキルケの体が意に反して動き始める。

 「何これ・・・体が・・・」「私には逆らうことはできないわよ。その服を着てダミアンに抱いて欲しいと泣きつくことになるのよ。」

 「いやーやめて!」「そうよ、壊れてしまいなさい。」

キルケは泣き叫ぶが体は言うことは聞かない。ビアンカは笑いながら見ている。このままダミアンを堕落させて、国を壊していく。ビアンカの遊びが進んで行く。

 ダミアン王がビアンカの部屋に来た時、キルケはビアンカの人形と化していた。ダミアン王にキルケが泣きながら抱き着く。

 「お願いです。私を大王のものにしてください。」

キルケは心の中では絶望的な危機に瀕していた。

 「なんだ、この女は・・・」「キルケ・ゼーテですよ。」

 「それは分かっている。」「私がダミアン様のすばらしさを教えたのです。抱いてあげてください。」

 「気に入らんな。俺はこの女が嫌いだ。」

ダミアンはキルケを引きはがすと床へたたきつける。キルケは動かなくなる。

 「これではキルケがかわいそうですわ。」「知ったことか。」

 「ダミアン様、私以外の女にもお情けをかけることも偉大な王の役目です。」「分かったが、この女は嫌だぞ。」

 「仕方ありません。エッケハルトに払い下げましょう。」

ダミアン王が部屋を出た後、ビアンカはエッケハルトを呼び出す。エッケハルトが部屋に入るとキルケが抱き着いて来る。

 「なんですかこれは。」「用が済みましたから、あなたに払い下げます。仕事の合間に楽しむといいですよ。」「なんてことを・・・」

エッケハルトはキルケを部屋に戻してベットに縛り付ける。こうしないとエッケハルトを求めてくるのだから仕方がない。エッケハルトはバルタザールにキルケのことを話す。

 バルタザールは手紙に現状を書き、ミリアとウォールに救援を求める。

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