表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/64

第6話 宰相エッケハルトの苦境

 騎士たちは村人の案内で近隣の村まで到着する。

 「あのミハス村は何なんだ。俺たちよりみんな強かったぞ。」「グレイグリズリーを狩りに行くんだ。強くなるだろう。」

 「ミハス村だけで他の国を制圧できるぞ。」「敵に回したら俺たちも危ないな。」

騎士たちはミリアとウォールの強さの秘密がミハス村にあると考える。そして、足早に宮殿に向かう。

 王都ダルヴィークに戻ると秘かにバルタザール騎士団長に連絡を取る。バルタザールは騎士たちと宮殿の外で面会する。

 「聖女ミリアと従騎士ウォールには会えたのか。」「はい。ミハス村にいます。」

 「連れ戻すことはできなかったか。」「代わりに使い魔を預かっています。」

使い魔のピートが騎士の肩からバルタザールの肩に飛び移る。

 「ピート、バルタザールの役に立つ。」「話せるのか。」

 「ウォールが作ったのですよ。」「そんなこともできるのか。使い魔のことは他言してはならないぞ。」

 「ダミアン王には何と報告すれば・・・」「必要ない。ビアンカのことで頭がいっぱいだ。」

騎士たちは、ダミアン王が女にのぼせて大丈夫なのかと思う。ダミアン王はビアンカのために多くの時間を費やしていた。

 エッケハルト宰相がダミアン王に意見する。

 「ダミアン様、ビアンカ嬢に関わりすぎではないですか。このままだと仕事が滞って国の運営に支障が出ます。」「エッケハルト、誰に意見をしている。それより聖女ミリアを連れてこい。」

 「ミリア様をどうするつもりですか。」「ビアンカを悪魔と決めつけたんだ。罰してやる。」

エッケハルトは、これ以上何も言わなかった。ダミアンはビアンカの虜になっており、何を言っても無駄だと判断したのだ。エッケハルトはバルタザールに面会する。

 「バルタザール、ビアンカ嬢のことをどう思う。」「ダミアン王にとっては毒でしかありません。排除が必要でしょう。」

 「ビアンカ嬢は王妃候補だぞ。これを追放とするにはそれなりの理由がいる。」「聖女ミリアは、ビアンカが悪魔だと言っています。何か証拠があれば良いのですが・・・」

 「ミリア様はウォール殿とミハス村ですな。」「知っていましたか。」

 「役職柄、独自の情報網を持っています。」「この国はどうなるのか・・・」

 「このままだと傾きます。ビアンカ嬢に対して浪費がひどい状態になっています。このままだと第2のディンケルとなるでしょう。」「まずいですな。」

 「はい。ダミアン王は国民に人気があるとは言えません。そのうえ増税などしたらどうなるか。」

エッケハルトはため息をつく。バルタザールはこの状況を手紙にして使い魔のピートにミリアとウォールへ届けさせる。

 手紙はミリアとウォールの元に届けられる。そこにはエッケハルトとバルタザールの苦境がつづられていた。ミリアがウォールに言う。

 「戻った方が良いかもしれないわ。」「戻ってビアンカを排除するのかい。」

 「そうよ。」「それでは俺たちが何も罪のないビアンカを追い出したことになる。悪魔ビアンカを排除したことでないと戻れないよ。」

ウルズがミリアを説得するように言う。

 「もう少し我慢するが良い。ビアンカが動き出すぞ。」

ウォールは、バルタザールにビアンカが動き始めたら知らせて欲しいと手紙に書いてピートに託す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ