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第5話 使い魔

 3人の宮廷騎士は、グレイグリズリーの出没する山道を命がけで進み、ミハス村を目指す。騎士たちに運はなかった。一日目にしてグレイグリズリーに出会ってしまう。

 3人の騎士は剣を抜く、グレイグリズリーは真直ぐに突っ込んでくる。真ん中の騎士がよけきれずに弾き飛ばされる。残った2人の騎士が左右からグレイグリズリーに切りかかる。

 左の騎士が左前足を基地落とし、右の騎士が首に切りつけてケガを負わせる。グレイグリズリーはたまらず逃げ出す。そして、藪の向こうからドンと大きなものが倒れる音がする。

 2人の騎士は警戒しながら弾き飛ばされた騎士の元へ行く。騎士は気絶していたが外傷はなかった。藪が揺れて何者かが近づいて来る。2人の騎士は剣を構えて待ち受ける。

 すると若い村人が顔を出す。

 「騎士様、さっきの手負いのグレイグリズリーは騎士様たちの獲物だったか。」「ああ、さっき撃退したところだ。」

 「ならば、俺たちがもらっても構わないかい。」「グレイグリズリーを倒したのか。」

 「藪から飛び出してきたから、一撃で首をはねたよ。」「すごいな。」

騎士たちは、村人の方が剣の腕が上であると確信する。

 「君は剣の腕が立つようだな。ミハス村まで護衛を頼めないか。」「ミハス村は、俺の村だよ。」

 「では、連れて行ってくれ。礼ははずむよ。」「構わないよ。明日、村へ向かうとするよ。今日はここで夜を過ごそうと思っている。」

 「まだ明るいぞ。」「グレイグリズリーを仕留めたから解体して、今夜は焼肉だ。」

 「食べるのか。」「俺はグレイグリズリーを狩りに来たんだ。ミリアとウォールが久しぶりに帰って来たからごちそうが必要なんだ。」

ミハス村ではグレイグリズリーの肉でパーティーをするのか。ミハス村の男は一人でグレイグリズリーを倒すと聞いていたが・・・本当だったのか。

 村人が口笛を吹く、しばらくすると村人が2人やって来る。村人たちは、倒したグレイグリズリーを解体し始める。

 夜になり村人たちは肉を焼き始める。騎士たちは初めて魔物の肉を口にする。朝になると村人たちは、解体したグレイグリズリーを運び始める。

 騎士たちは村人について行く。ミハス村に着くとすでに村はお祭り気分になっている。

 騎士たちは、村人の中にミリアとウォールを発見する。

 「ミリア様、どうして王都を離れたのですか。」「ウォール、お前が付いていながらなんてざまだ。」

ミリアが騎士たちに言う。

 「私たちは、ビアンカが悪魔であることに気づいてしまったのです。」「ビアンカが悪魔だと・・・」

 「そうです。私たちはビアンカがダミアン王に気に入られているため王都を離れました。」「とにかく王都に戻ってください。」

 「今は、戻れません。」「ならば私たちもここにいます。」

騎士たちの意思は硬そうだ。俺は騎士たちに役目を与えて戻ってもらうことにする。

 「俺たちのことはバルタザール騎士団長に話しています。連絡役に使い魔を託しますから団長に渡してもらえませんか。」「ウォール、聖女様と話している途中だぞ。」

 「私からもお願いします。」「仕方ありません。使い魔はどこです。」

 「俺が今から作りだします。」「ウォール、そんなことが出来るのか。」

宮廷騎士団は、俺がミリアより魔法を使えることを知らない。俺は鷹をイメージして使い魔を作りだす。まずは名を与える。

 「ピート、それがお前の名だ。」

ピートは翼を広げる。今から命令する。

 「バルタザールに仕えて連絡役をしてくれ。」「わかった。俺やる。」

ピートが突然しゃべる。これに騎士たちは驚きを隠せない。ピートは騎士の肩に飛び移る。ミリアが騎士に言う。

 「頼みましたよ。」「は、はい。」

騎士たちの聖女を連れ戻す役目はうやむやになってしまう。


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