第4話 帰郷
俺とミリアはミハス村に戻る。俺たちは村人に歓迎される。俺たちの両親にも、すぐに連絡が行く。この時間は、両親が畑に出ているので畑に向かう。
俺の両親とミリアの両親が走って来る。ゴルが俺に言う。
「お前たちなんで二人だけで村に来たんだ。」「王都から逃げてきたんだ。悪魔が王様に取り入って危険な状態なんだ。」
「聖女様がいないと混乱するだろ。」「混乱していると思う。でもウルズ先生なら何とかできるかもしれないんだ。」
「そうか、悪魔と戦うつもりなんだな。」「俺がかなうかわからないけど、ウルズ先生となら大丈夫な気がするんだ。」
「お前ならできるさ。」
ゴルは俺の背中を押してくれる。俺とミリア、ウルズ先生でダミアン王を説得してビアンカを排除しなくてはならない。
俺とミリアはウルズ先生の家に行く。俺たちは久しぶりにウルズ先生に会う。相変わらず雪のような白い髪と宝石のような赤い目の美人だ。
「ウォールとミリアか久しいな。王都へ行ったはずだがどうした。」「ダミアン王のもとに悪魔が現れました。」
「ほう、悪魔か。名は何という。」「ビアンカと名乗っています。燃えるような赤髪の女です。」
「ビアンカ・・・知らない名前だな。上級悪魔ではないな。」「このままでは、悪魔に国が乗っ取られます。助けてください。」
「なぜ、我が動かねばならない。我も悪魔だぞ。」「そうですがウルズ先生は違います。」
「我とその悪魔がどう違うというのだ。」「あの悪魔は俺たちを獲物でも見るかのような目をしました。でも、先生は違います。」
「お前たちは弟子だからな。」「それだけではありません。村人の命を助けています。」
「我も村を出ればルビーアイと言われて、恐れられているぞ。」「それは、ウルズ先生を知らないからです。」
「はっきり言って、この村が異常なのだ。人は我を見れば恐れることが普通なのだ。」「それでも俺たちやミハス村のみんなはウルズ先生が好きです。」
「おぬしたちも言うようになったな。我は何をすればよい。」「ビアンカという悪魔を立ち去るように説得して欲しいのです。」
「それは難しいかもしれないぞ。立ち去らさせたければ力でねじ伏せることだな。」「俺たちにできるでしょうか。」
「ウォール、特におぬしには我の全てを叩き込んである。魔力が勝っていれば負けることはなかろう。」「分かりました。まずは俺が戦ってみます。」
「それでよい。我もついておるから心配はないぞ。」
俺たちはウルズ先生の協力を取り付ける。後は、宮殿でビアンカを悪魔であることを証明するだけであるが、その方法が思い浮かばなかった。
その頃、宮殿ではビアンカの発言力が強まりつつあった。ダミアン王がビアンカを溺愛したので、誰もビアンカについて意見できなくなっていたのだ。
バルタザールは、ミハス村へ送り出した3名の宮廷騎士が聖女ミリアと従騎士ウォールを連れ戻してくることを願う。




