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第20話 港町ルーアン

 俺たちは王都から5日かけて港町ルーアンに到着する。ルーアンの港は大きくて他国との貿易の窓口になっている。リーム王国とって重要な町である。

 ここは異国の料理も食べることが出来るので街の中を見たいが、まず、領主に挨拶に行く。ここでも領主の館に泊ることになる。

 ミリアが領主に言う。

 「マイラ島へ行く船を探したいので街へ出ようと思います。」「マイラ島へ行く船はありませんよ。」

 「えっ。島へはどうやって行くのです。」「分かりません。」

 「ルーアンには軍が駐留しているはずです。軍艦で送ってもらいます。」「許可は出来ません。ルーアンを守る大切な軍艦です。失うわけにはいきません。」

ミリアは領主が協力するつもりがないことを察する。ミリアは部屋へ入ると文句をいいだす。

 「ウォール、あの領主、私たちに協力する気がないわよ。」「まあ、あの様子では協力は無理かな。」

俺は何とか解決策がないか考える。するとミーメが嫌味を言うように言う。

 「聖女ミリア様にはお分かりにならないのね。」「ミーメ様、当然のようにいますけど。ここは私とウォールの部屋よ。」

ミーメは気に掛ける様子もなく続ける。

 「あの領主は恐れているのじゃ。」「私たちがマイラ島へ行って何がまずいの。」

 「聖女様がマイラ島に行けばアークデーモンとの死闘が始まるじゃろ。その被害がルーアンに及ぶのが怖いのじゃ。」「対岸の火が怖いのね。」

 「領主は自分の領地が大事だからの。」「そこまで言うのなら手はあるのですよね。」

 「知りたいのか。知りたいじゃろ。ミーメ様がいることを感謝するが良い。」「勝手についてきているんですから、たまには役に立ってください。」

 「マイラ島の住民は生活するために島の外からの物資が必要なはずじゃ。」「領主は船を出しているということですか。」

 「いや、マイラ島の住民が船でこっそりルーアンに来ているはずじゃ。」「領主に隠れてきているのですね。」

 「これは我の憶測だぞ。まずは情報を掴まなくてはな。」

俺たちは情報収集の手筈を整えて街に繰り出すことにする。マテウスの部下の騎士二人が俺たちの服を買いに行く。町の人々に紛れるためである。

 騎士二人は、ミリアとミーメの服を買う時には、かなり苦労をしたらしい。俺たちは着替えて、聖女や王女とばれないようにして領主の館を抜け出す。

 まずは町を見て回る。食料を売る店は魚介類を扱う店が多く、装飾品は異国からの変わったものが目立つところに置いてあった。ミリアが俺に言う。

 「マイラ島の特産品を知っている?」「知るわけないよ。」

するとマテウスが言う。

 「マイラ島は昔、バショウ貝の貝殻の装飾品で有名だったんですよ。」「どんな装飾品?」

 「貝殻の内側が青く光るのでブローチやボタンなどですね。」「今でもその装飾品が置いてある店を探し当てれば、マイラ島と繋がる商人が分かるわ。」

こうして、俺たちは街中の装飾品を扱う店を探すことになる。


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