初任務1
〜事務所〜
「あとはリツに事務所のことを説明だな。団長、頼んだぞ。」
「はいはーい。 俺たちの事務所は、ネットで検索すればサイトが出てくる。例えば『悪人退治』とか、『人生相談なんちゃら』とか。」
「それでこの事務所にメッセージで自分の状況、居場所を教えてもらえれば僕たちが向かって解決するって感じなんだけど・・・」
なるほど、そう言う感じなのか。
「もし加害者・・・悪人を殺す場合、依頼者には絶対にどこにも私たちの情報を漏らすなとキツく言ってある。もし警察などにバレれば、おしまいだからな。」
「うちでは、主に任務をこなすのはあたしたち子供、資金稼ぎと指揮系統、お迎えは団長とチハルさんがやってくれてる。あと、チハルさんは怪我の治療もしてくれる。リツもしてもらったでしょ?」
「・・・うん。じゃあ、俺は・・・」
すると、机に置いてあったスマホが鳴る。
「おー?早速依頼者か?」
ユイが読み上げる。
「えーっと。なになに。『東京都足立区〇〇。親からの虐待。十五歳。助けてください。』とな。これは僕的にはリツに行ってもらいたいなぁ。」
「そうだよ。リツは実働部隊だから。・・・私と一緒に来て。」
「〇〇なら最寄りは北綾瀬ね。この事務所からはまあ近いじゃない。あ、ちなみにここは新宿が最寄り。どっからでもアクセスしやすいからね。まあ土地代は・・・バカにならないけど。」
「こーら。子供がそんなこと、気にするんじゃない。」
「はぁい。」
「えーっと。五十五分発の電車乗れれば、六時四十分には駅に着くね。じゃ、荷物準備して。リツは、アキに教えてもらって。」
ユイが調べてくれる。
「リツ、とりあえず荷解きして、急いで必要なもの持って行こうか。」
「分かった・・・」
「部屋は二階だ。ここは三階だから、一つ下だな。」
〜自室〜
部屋で家から持ってきた荷物を広げていると、アキがもう支度を終えたようで、部屋をノックしてきた。
「リツ?入って大丈夫?」
「うん。なにが必要なのか教えてほしい。」
「えーっと。できるだけ軽装で行きたいから、泊まるとかは考えないで行こう。で、まずは武器、かな。」
「・・・!」
「私は金属バット。専用のケースに入れて背負う。で、それ以外は、財布。いっぱい入ってるから、絶対盗られないようにしないとダメ。あとはパスモ、携帯。」
「それだけ、なんだな。」
「うん。とりあえず、リツの武器は私とおんなじ金属バットね。」
〜道路〜
電車に間に合うか分からなかったので、とりあえず走った。
「リツ速いよ・・・お変わりないようで。」
「・・・うん。」
「まぁ、五分ごとに電車来るからあんま走らなくてもいいんだけど。」
〜電車〜
なんとか間に合って電車に乗る。
この時間帯は帰宅ラッシュど真ん中だ。
多少なりとも混む。
こんな中で、事務所の質問はできないか。




