ユイとの任務2
〜暴力団事務所内〜
「・・・ごめんなさい、それはできない。」
頭を下げたままユイが言う。
「・・・へぇ。じゃあ・・・」
「なぜなら!」
「僕たちには救わなければならない人が、いるからです!」
「ユイ・・・」
だが。
「・・・虫唾が走るんだよ。いい子ちゃんぶりやがって。」
ボス的な奴が、こちらに近づいてくる。
「悪人討伐だったか?そんなんこの世には必要ねぇ。意味もねえんだ。俺らにとっちゃあ、邪魔で邪魔で仕方ねぇんだ。だからよぉ。」
「・・・そんなことは、ない!!」
俺は思わず叫ぶ。
「俺は助けてもらったんだ!だから!意味がないなんて・・・」
その時。
複数の黒服に、銃を向けられた。
「無礼だ。」
「撃つぞ。」
「・・・!リツ!」
ばん、ばん、ばん。
ユイは即座に俺を引っ張って銃弾を避けさせる。
弾が頬を掠める。
「コイツらを殺せ。俺らのメンツが立つように、ボコボコにしてやれ。」
ボスが命令する。
「・・・ごめん、ユイ。」
「・・・いいんだ。こっちが、勝てば。」
「舐めたこと言ってんじゃねぇ!」
一人の黒服がユイに襲いかかる。
ユイはそれをかわし、
腰から抜いたナイフを黒服の腹に突き刺す。
「・・・!」
ナイフ・・・!?
「ぐ、ぎゃあぁぁあ!」
黒服がのたうち回る。
そのナイフを抜き、ユイが次々と黒服を倒していく。
飛んでくる銃弾を、ものともせずに。
「・・・」
俺は、弾が掠った頬の痛みに気が滅入っているのに・・・
何か、できることは・・・
よく見ろ。今はユイに気を取られている。
「・・・!」




