プロローグ
※この作品は作者が息抜きで書いたものなので、完結どころかちゃんと更新されるかも怪しいです
因みに書き溜めもありません、ホントはもっと書き溜めがたまってから投稿しようと思ったんですけどね
暗い部屋の中一人の男がテレビを見ていた
そして、その男はテレビに映っているアニメの主人公に憤慨していた
「何でその状況で手を出さないんだよ、ヘタレが!」
「リアルにこんな聖人君主いるわけないだろ」
「何で気づかないんだよ。鈍感系ってレベルじゃ無いだろ」
エトセトラ、エトセトラ
この男が何故こんなにも憤慨しているのか、それは、主人公の周りは女の子ばかりでハーレムだというのに、一切手を出さない
それに加え鈍感系だ
後良いやつすぎる
主人公の言葉に、お前みたいな奴嫌いだ、反吐が出る等々そんな、言葉を何回いったことか
だが男が憤慨している理由はそれだけでは無い
ムカつくことに、なんとこのアニメ何故か3クールもあるのだ
あんなに辛辣なことを言っていたのだから普通に途中で見るのを辞めれば良かったのだが
男は変な意地やプライドを発揮し、サビ残続きの体に鞭を打ち休みだというのに徹夜をして見ていた
早朝、空は紺色をして少し明るくなり始めたころ、だが、ほとんどの人はまだ寝ている
だというのに、歓喜の声で叫ぶ男がいた
「終わったぁぁ!! ようやくこのクソみたいなアニメから解放される」
そうして男は歓喜に震えるが
ぐぅ~
そんな音が聞こえ、男は自分の腹をさする
「流石に何か食べないとか」
そう、つぶやくと男はフラフラとした足取りで玄関へと向かう
だが、男は玄関に向かう途中壁にぶつかり、倒れる
そして、段々と男の瞼が重くなってくる
(ああ、寝落ちしそうだ、今日は仕事なんだけどな~、これは首かな? うちブラックだし)
男はただの寝落ちだと思っているが、それは、違う、崩れたのだ均衡が一日数時間の睡眠でギリギリ保っていた脳の均衡が崩れたのだ
(次の職場はホワイト、とは言わないせめてグレーが良いな、後次からは好きな声優さんが声当てても嫌いだと思ったら見るのをやめよう……いや、俺の場合新しく就職するのは大分難しいかもな、まあ、でも何とかしてくれるか、未来の自分が)
男はそう心の中でつぶやき目を閉じる
一瞬にも永遠にも感じられる闇が男の前に広がっていたが突然その闇は終わりを迎える
目を開けたのだ、意図して目を開けたのでは無い、瞬きをしたかのように無意識に目を開ける
(ここはどこだ?)
自分が寝落ちしたアパートの玄関とは全く違う所で目覚め、その上男は倒れて寝たのにも関わらず今は立っている
そして、男はきょろきょろと周りを見渡す、そして、男は気付く
(なんだ? 家具類が随分と大きいな、これでも俺は身長170はあったは…ず……)
男は心でのつぶやきなのにも関わらず最後のほうは言いよどむ
何故かというと、気づいたのだ、自分の異変に
「は?」
そう言いながら、男が見ている物は鏡だ
そこに写っているのは、自分とは似ても似つかない、2~4歳程の濃紺色の髪に黒茶色の目を持つ少年だった。