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8話 癒しと休息

 宿屋の前に着いた僕らはドアの扉を開くとマライアさんが「おかえり!コマキ手伝って!」と何の心配もなかったような調子で声を掛けられ、コマキが「はい!」と返事をしてマライアさんについて行く。僕らは荷物を部屋に置き、夕食まで時間があったので温泉に入りに行くことにした。温泉に向かう途中コマキが合流した。「マライアさんが今日は休みなさいなと言ってくれたそうだ」温泉に男女分かれて入る。温泉は紺色で出来た鉱石で作られた露天風呂で夜の闇とライトが相性が良く反射してとても綺麗に輝いている。有馬は身体を流した後に露天風呂に入る。するとコマキの父親が声を掛けてきた。「有馬クン奇遇だね!」有馬は「あ、はい」と唐突なあまり曖昧な返事をした。「不安そうな表情を浮かべるコマキの父親に有馬はコマキが作戦を閃いてくれたこと…逃げずに戦いを見届けてくれたことを笑顔で話した。」コマキの父親は「まだ、この町のいるのかね?」と聞かれたので、有馬は「あと一日は滞在する」と話した。「それなら明日、鉱場にきておくれ!親方に話したら、お礼に鉱石を差し上げたいそうだ。」とコマキの父親は嬉しそうに話す。有馬は「では明日、鉱場に足を運んでみます」と話すとコマキの父親が案内してくれるということでお言葉に甘えてお願いすることにした。その後は湯に浸かると肩の力が抜けて「はぁ~」とジジイの気分に鳴って唸るとコマキの父親が「歳老いたなぁ」と小さいツッコミを入れて笑っている。サウナに入って出ると二人はサウナに長居しすぎて、のぼせたので背もたれの無い木製で出来たダイニングベンチに二人別々に横になる。有馬はとても心地良くなってそのまま目を閉じて休む。

 一方、女性陣も温泉に入ってリフレッシュしていた。メリラはコマキちゃんに抱き着いて頭をヨシヨシしている。そのコマキは逃げることを諦めて無抵抗に撫でられて恥ずかしそうに照れている。ニーナは温泉の枠に背中を持たれて気持ち良さそうにしていた。クリットは温泉の中で手足をバタバタして、はしゃぎながら泳いでいる。温泉を満喫した女性陣は日本でいう所の浴衣を着こなして女湯から出てくる。出てきて有馬がダイニングベンチに気持ちよく眠っていたのでイタズラをしたくなったメリラとクリットはダイニングベンチの椅子を両側から勢いよく持ち上げた。有馬は足が浮いた感覚に肝を冷やして頭を上げるとメリラと目が合って「オイこら何をしている!」と不機嫌そうに言う。「えへへっ寝覚めはいかがでしょうか?旦那様」とメリラはお道化て言った。「怖い…おろして……」少し涙ぐんだ。泣くとは意外だったので、メリラとクリットは二人で有馬の頭を撫でた。「子供じゃないんだから撫でるなぁ!」と鼻声で有馬は威張った。その騒ぎに気付いたコマキの父親もベンチから顔を上げたが、眠っていたので状況が整理できずにいたが、目の前にいる女性陣に挨拶をした。「またお会いしましたね!」メリラ達も軽く挨拶をした。その後はコマキの父親は仕事報告のために宿屋を後にするのであった。夕食はコマキも一緒にすることになった。豪華な食事をいただいた後はみんな自室に戻ってベッドでしばらく話した後、そのまま眠りに着くのだった。有馬も一人ソファーに横になって考えているとコマキが寄ってきて「寂しいから一緒に寝たいの!」と目をウルウルさせて頼まれたので、有馬は根負けして了承した。コマキは突然「ありがとう…お兄ちゃん」とつぶやく。有馬は優しく低い声で「うん!」と言った後「なにかあった?」とささやく。コマキは「この先、どう生きていくか悩んでいたの。だけれどお兄ちゃん達の戦う姿を見て自分の心に素直に従って生きていればいいなと思ったの!だからありがとう。」ととびっきりの笑顔をみせた。有馬はコマキに毛布を掛けて頭を撫でながら、そっと「ありがとう。コマキが居てくれて助かった」と言った。安堵したようにコマキは有馬の胸の中で心地よさそうな寝息を立てて眠った。有馬は「子供は純粋で真っすぐだ!」としばらく忘れていた感覚を思い出し眠るのであった。

 次の日、有馬はソファーから起き上がるとコマキの姿は無く、メリラ達はぐっすり眠っていた。有馬は出かける準備をして部屋を出た。一階に降りるとコマキが「お兄ちゃん!おはようございます。」とお辞儀をして丁寧に挨拶をされたので「おはよう」と軽く挨拶を返す。コマキは「早起きですね…いまからおでかけですか?」と聞かれたので、「鉱場に顔を出しに行くんだ!」と有馬は話した。コマキはフムフムと納得した後「お気をつけていってらっしゃい!」と元気よく言った。有馬は「行ってきます」と手を振り宿屋を出るのだった。有馬は鉱場のそばにある木造の建物に近づき「誰かいらっしゃいませんか?」と問いかけると建物からヒゲを生やした50代近くのおっさんがドアから出てきた。「君は誰かの?」とおっさんに聞かれたので有馬は事情を話した。おっさんは「これは失礼。わしはここの管理を任されているセグと申す。」と言った。続けてセグは有馬を鉱場の倉庫へと招いた。倉庫の中には複数種類の鉱石が綺麗に分けられて整理されていた。有馬は鉱場の印象は雑に鉱石が転がっていると思っていたので驚いているとセグは「ここにある好きな鉱石を持って行ってください!」と言った。有馬は感謝を述べて五種類の鉱石を貰った。その後、有馬はセグから茶を進められたので少し話をした。セグは昔、ハンターさんに命を救われたそうだ。その頃のセグは、やんちゃで皆に認めて貰いたくて一人で鉱場の洞窟に潜ったそうだ。奥に進んでいくと鉱石が山のように転がっていたのでセグは鉱石を掘るのに夢中になっていて気づいたら魔物の群れに囲まれて、もう終わったかと思ったときに男のハンターさんの大きな大剣での一振りで魔物たちを一掃した後に一緒に鉱場の外まで護衛してくれたそうだ。セグは感謝を述べたが、その時のハンターさんは何も語らずに左手を上げてそのまま村から去ったのだという。その後ろ姿がセグの心に残っていると嬉しそうにそう話していた。茶をごちそうになった後、有馬は宿に戻る前にドワーフのおっちゃんが居る鍛冶屋に貰った鉱石を渡しに行くことにした。

 お店に入るとドワーフのおっちゃんが「いらっしゃいませー」と元気よく言った。有馬は鉱石とモンスターの素材をおっちゃんに渡して剣に使えないか?と尋ねた。おっちゃんは目利きしながら「ヨシッ!いい素材になりそうだ」と目を輝かせた。有馬はホッとして「仲間と一緒に午後にもう一度伺います」と述べて店を出た。「あいよ!」とおっちゃんは短く答えた。

 宿屋に戻った有馬はフロントにいたコマキにメリラ達がどこにいるのか聞いた。コマキは「メリラさん達は今は朝食を取っている所です」と言った。有馬はコマキに軽くお辞儀して「ありがとう」と言って食堂に向かった。食堂でメリラ達を探していると、ほっぺにケチャップを付けたメリラが「コッチコッチ」と手を振っているのを見つけた有馬は駆け寄りながら口を拭う仕草をした。それとなりで見ていたニーナはメリラの口元を拭った。メリラは無邪気な笑顔でニーナに感謝した後、有馬の存在を忘れて目の前の飯にくぎ付けになっていた。有馬は開いている席に座るとすぐに隣にいたクリットに「朝早くからどこに行っていたのか?」と聞かれたので有馬は鉱場の現場管理人のセグさんに会って鉱石を貰って来た事を話した。クリットは「これで新しい武器ができるね!」とはしゃいでいた。有馬は「うん」とご機嫌な笑顔を見せた。僕らは朝食を取ったのちに部屋に戻って今回の冒険を振り返ったり、トランプで遊んだりしてゆったりした時間を過ごしたのであった。

お読みいただきありがとうございました! 投稿が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

長い目で作品をお待ちいただけると嬉しいです。 次回の投稿もお楽しみに!

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