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92. 水属性

 92. 水属性




 オレと咲夜さんは帰りに家の近くにある回転寿司に行くことにする。お寿司とかはあまり食べないけどオレは好きだから少しはテンション上がるな。


「いらっしゃいませー!何名様でしょうか?」


「2人です」


「はい、ではこちらの席へどうぞ!」


 店員さんの案内に従い、オレたちは席に着く。


「さてと……とりあえず何から食べようかしら」


 そう言いながら咲夜さんがタッチパネル式のメニューを手に取る。そして、それを横目で見ながらオレもタッチパネル式のメニューを手に取った。


「咲夜さんお寿司好きなの?」


「うん。私は水属性だし」


「……ん?そだね」


 あー咲夜さんは自分の中で水属性なんだ。まぁ確かに言われてみると水属性っぽいかもな。……なわけない。


「とりあえず唐揚げとポテトが食べたいわね……」


「そうだね。じゃあまずはそれでいいんじゃねぇかな」


「えぇ、そうするわ」


 何でお寿司を食べないのかはわからないけど、とりあえずサイドメニューから攻めるのか……。しかしそのあとも咲夜さんは、お寿司をほとんど食べずにプリンやデザートをメインに食べていた。


「……咲夜さんもしかして魚苦手なの?」


「ええ。私、生の魚は好きじゃないわ」


「えぇ……。でもそれならなんで今日ここに来たんだ?」


「だって颯太君はお寿司好きでしょ?水族館でのフードコートで海鮮丼食べてたじゃない」


「えっ!?そういうことなのか!?」


「そういうことよ。それに私は普段こんなところには来ないもの」


 そう微笑みながらオレに言う咲夜さん。オレのために……咲夜さんがわざわざ……。それだけですごい幸せな気持ちになる。


「ありがとう……」


「いいわよ。私も浴衣を買うの付き合ってもらったし。」


「咲夜さんの好きなものってプリン……じゃない。マナポ以外にあるの?」


「そうねぇ……颯太君の手料理かしら?」


 咲夜さんはオレの目を見つめながらそう言った。その言葉を聞き思わずドキッとしてしまう。


「……ずるいぞ咲夜さん。でも一回くらいは当番変わってやってもいいけど」


「ふふっ、それは嬉しいわね。その時を楽しみにしてるわ」


 ……敵わない。本当にこの人はズルいなと思う。そんなことを思いながらもその後しばらく二人で回転寿司を楽しんだのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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