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8. 聖アリアスのトローチ

 8. 聖アリアスのトローチ




 オレは夕飯を食べてリビングでくつろいでいると咲夜さんがお風呂から出てくる。髪が濡れたままで、顔も少し赤い。それが妙に色っぽく見える。


「出たわ。霧ヶ谷君どうぞ」


「おう。じゃあ入ろうかな」


 オレが立ち上がると同時に冷蔵庫を開けた咲夜さんが大きな声をあげる。


「あっ!なんてことなの!」


「ど、どうかしたのか?」


「うぅ……私のホワイトネクタールがないのよ……」


 ホワイトネクタール……牛乳か。そういえば昨日飲み干していたような気がする。ゴミ箱にゴミが捨ててあったしな。


「……私のお楽しみがぁ~」


 その場にしゃがみこんで落ち込む咲夜さん。そこまでショックだったのか……。


「それならオレが買ってこようか?まだお風呂入ってないし。それにいつも世話になってるわけだし」


「えっいいの!?」


 咲夜さんは目を輝かせながらこちらを見る。そんなに見つめられると照れるんだが。しかも可愛い……


「ああ。近くのコンビニで売っているはずだしすぐ帰ってくるよ」


「ありがとう霧ヶ谷君!さすが頼りになるわ!」


 オレは財布を持って家を出る。家から歩いて数分のところにコンビニはあるのだがそこまで足取りがめちゃくちゃ軽い。


 コンビニに着き、その足で飲み物コーナーに向かう。そして牛乳を手に取る。これで咲夜さんは喜んでくれるだろう。その時オレのスマホが震える。メッセージ?わお!咲夜さんからだ!


『霧ヶ谷君。本当に申し訳ないのだけど、ついでにポーションと聖アリアスのトローチを買ってきてくれるかしら?』


 ……ん? もう一度画面を確認する。やはりそこにはしっかりとポーションと聖アリアスのトローチと書かれている。


 いやいやちょっと待ってくれ。ポーションはまだわかる。聖アリアスのトローチってなんだ?トローチって言うんだから、のど飴だよな?聖アリアスは何!?


 オレは数分飴のコーナーに立ち尽くす。ここで咲夜さんに電話して聞いたらオレの信用はなくなる……。するとオレのそんな様子を見て店員が話しかけてくる。


「あのお客様何かお探しですか?」


「すいません。聖アリアスのトローチを探してるんですけど!」


「はい?」


 結局オレはコンビニに売っている、のど飴を全種類買い帰宅することになった。家に帰ると咲夜さんは「こんなに買ってきて霧ヶ谷君、状態異常になってない?」と心配された。でもすごく喜んでくれたので良かった。


 なんか色々失ったものも多いが、その笑顔が見れるならオレは恥ずかしいものなんて何もない!と意気込みをあらわにするのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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