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72. 罠生成

 72. 罠生成




 緊張がなくならないまま、部屋にいると突然オレの部屋の扉がノックされる。


「颯太君!至急作戦会議室に来て!大変なの!」


「咲夜さん?」


 オレは呼ばれるままにリビングへ向かうと自分のスマホとにらめっこをしている咲夜さんがいた。


「どうした?」


「こっ……これ見て……」


 オレが画面を見るとメッセージが届いていた。相手は茜のようだ。


『柊さんさ、来週暇?もし良かったらプールに行かない?もちろん霧ヶ谷君誘っていいからさ。そしたら佐藤君も誘っておくか。返事待ってるね~!』


「どどどどっどうしたらいいのかしら!?」


「行くか行かないかは咲夜さんが決めたらいいんじゃないのか?」


「これは……トラップよ!茜ちゃんはナイトのくせに罠生成のスキルがあったんだわ!」


 茜がなんでナイトなのかは置いておこう。罠生成のスキルってどこがトラップなんだろうか……?


「侮ったわ……まさか味方に敵がいるなんて……魔王軍のスパイ?」


「あの咲夜さん。そのメッセージのどこが罠なんだ?普通に遊びの誘いじゃ……」


「颯太君。だからじゃない。あの文面は私が断れないように書いてあるもの!『霧ヶ谷君も誘っていい』ここで断ったら私嫌な女だと思われるわ……」


 考えすぎだと思うが咲夜さん……。茜はそこまで考えてないと思うぞ?普通に咲夜さんと遊びたいだけだろう。


「ならオレが断ってやろうか?」


「それじゃ私が颯太君にお願いしてるみたいじゃない!それはダメよ!」


「そんなこと言ってもなぁ……」


「う~。颯太君は茜ちゃんの水着姿みたいだけでしょ?胸大きいもんね!私と違って!」


 そう言って咲夜さんは膨れる。その姿はとても可愛いのだが、誤解されているようなのでそこはハッキリ言っておかないとな。


「咲夜さん。オレは別に大きさは気にしないし……」


「ほら!颯太君だって私が小さくて、茜ちゃんが大きいって思ってるじゃない!比べないとそんなこと言わないもの!ひどいわ!」


 咲夜さんは更に膨れる。もう何を言ってもダメそうなんだが……。この後、オレは咲夜さんの機嫌を何とか直した。


 そして来週のプールは結局行くことにしたのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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