67. レアドロップ
67. レアドロップ
次の日の朝。オレは少し早く目を覚ます。夏休みだからこんなに早く起きる必要はないけど、なんか休みの日は早く起きてしまう。そのままあくびをしながら部屋を出てリビングに行くと、異様な光景が待っていた。
「へ?咲夜さん?」
そこには『ブレイブ☆ファンタジア』をプレイする咲夜さん。まさか寝ないでずっと攻略していたのか?テーブルの上には栄養ドリンクまで置いてある……そんなのいつの間に用意したんだ……。
「あぁ……おはよう颯太君……」
「お、おはよう……」
咲夜さんの顔を見ると目の下にクマができていた。これは徹夜明けの顔だな。しかもすごい眠そうだし。
「さすがに寝た方がいいんじゃ……」
「ダメ!ここで諦めたらなんだか負けたような気がするの……おかしいのよ……もうこの神龍を1000回は倒してるのに……出ないのよ……『神龍の杖』が!」
1000回って……どうやら相当苦戦しているようだ。
「ドロップ率が0.1%のはずなのに……くっ確率まで越えてくるのこのゲームは……恐るべしレアドロップ……。」
「そ、そうですか」
そこまでして出したいのか……コレクターの咲夜さんの気持ちはまぁ分からないでもないけど。
「後からまた倒したらいいんじゃないのか?」
そう軽く発言したことをすぐに後悔する。咲夜さんはコントローラーをテーブルに置いて、オレに詰め寄る。
「あのね颯太君。コレクターは順番に集めるのがセオリーなの!しかもこのダンジョンは入り組んでいて、この神龍までたどり着くのだってなかなかの時間もかかるし、第一、この装備は颯太君の武器なんだからいまここで諦めるわけにはいかないのよ。おわかり?」
「はい……」
咲夜さんはスイッチが入るといつもより早口になるんだよな……。でもこれ以上は咲夜さんの身体に負担がかかるし。
「ならオレがやるから、咲夜さんは少し仮眠したら?咲夜さんが倒れたら現実世界の魔王を倒せなくなるだろ?」
「……絶対先にすすまないでよ?もし、もしも、もしもだよ?『神龍の杖』がドロップしたら起こしてね!絶対よ!」
そう言う咲夜さんはすごく悔しそうな顔をしていたが部屋から布団を持ってきてソファーの上で横になった。ここで寝るのかよ咲夜さん……。というか現実世界の魔王ってなんだよオレ……。
そしてゲームを始めたが、隣にいる咲夜さんの寝息や顔が気になって正直ゲームに集中できなかった……。朝からオレには刺激が強すぎたのだった。
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