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6. 氷の魔導庫

 6. 氷の魔導庫




 今日は初めて咲夜さんと共に夕食をとることになった。正直ここで同居していても咲夜さんと話すことはほとんどないし、学校では完全に避けられているからな。いきなり「今日は夕飯を一緒に食べませんか?」と言われてオレはテンション爆上がり中なのだ。


「何を食べますか?霧ヶ谷君の好きなものでいいですよ」


「え!?」


「そんな驚くことじゃないのだけど?」


 そんなご褒美いいのか?でも待てよ。本当は「咲夜さんの手料理」が食べたいのだが、それを言って引かれたらたまったもんじゃない。ここは無難にピザでも注文するべきか……。


 いや、ダメだ!こんな安い手では咲夜さんの好感度は上がらない。もっと高難易度で攻めるべきだ。


 となると、これはどうだろうか?


「じゃあ……咲夜さんの作ったハンバーグが食べたいなぁ……とか思ってるんだけど?」


「わっ、私ですか?」


「うん。ダメか?」


 咲夜さんは少しだけ頬を赤く染めると、俯きながら呟いた。


「私は料理のスキルがそもそもないのですが、一緒に手伝ってくれるなら作ってあげないこともないですけど……」


 よし!これでオレの勝利は確定したようなものだ。咲夜さんの手料理なんて一生に一度食えるかどうかわからないくらいレアだからな。多分。これを逃したらもう二度と食べられないかもしれない。オレは喜びに打ち震えながらも冷静さを装う。


「じゃあ決まりだ。早速今から作ろう!」


「あ。えぇっと……氷の魔導庫の中には、ハンバーグを作る材料が足りないみたいね。ポーションも切らしているわ。買ってこないと」


「……ピザを頼もう」


 そうしてハンバーグは幻に消えた。ポーションってミネラルウォーターの事だよな多分……。咲夜さんはいつもミネラルウォーターを飲んでいるし。


 オレ達は夕飯を済ませると、風呂に入って寝ることにした。もちろん部屋は別々である。でもいつかは絶対ハンバーグ……いや咲夜さんの手料理を毎日食べてやるからな!そう固く決意するのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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