59. 自覚
59. 自覚
夏休みまで残り一週間。今日はなぜか知らないけど茜に教室に残るように言われた。
「で、なんだよ話って」
オレは自分の席に座ると茜の方を見る。すると茜もオレの前の席に座ってこっちを向くと真剣そうな顔になった。
「いやさ……最近柊さんとどうなの?」
「どうなの?って言われても……」
「というか本当に付き合ってるんだよね柊さんと霧ヶ谷君って?」
茜が言いたいことはわかる。学校生活ではいつものようにお互いに干渉しないし、そもそも学校で話す機会なんてないから周りから見たら付き合っているように見えないんだろう。
……まぁ実際付き合っていないわけだし。茜は間違ってはいないけどな。
「付き合ってるけど」
「でもさーなんか柊さんって霧ヶ谷君のこと避けてるような気がするんだけど気のせいかな?」
確かに、咲夜さんは休み時間とかになるとどこかへ行ってしまう。それにいつも通りほとんど目も合わせてくれないときもある。
「やっぱり気になっちゃうんだよねあたし。お節介かも知れないけどさ、納得したいと言うか」
「そう言われてもな……」
茜の言葉を聞いて考える。こいつ勘がいいな。このままだとオレと咲夜さんが偽りの恋人だとバレてしまう。そんなことを考えているとスマホにメッセージがくる。咲夜さんからだ。そのメッセージを見て驚愕する。
『まだなの颯太君。それ以上茜ちゃんと仲良くしてると、私ね颯太君の事ボコボコにしちゃうかも。』
えぇ……。このタイミングでですか……。いやなんで怒ってるんですかね咲夜さんは。
「ヤバ!柊さん怒ってるじゃん!ゴメン霧ヶ谷君!あたしも一緒に謝ろうか?」
「いや大丈夫」
なるほど。わざとオレを外に連れ出そうとしてくれてるんだな。ありがとう咲夜さん!そして茜と別れて家に急いで帰る。
「ただいま咲夜さん!」
「……」
帰ってみると玄関には咲夜さんの靴がありリビングに向かうとそこには不機嫌なオーラを出しながらソファーに寝転んでいる咲夜さんがいた。
「あの咲夜さん?どうしてそんなご立腹なのでしょうか?」
「別に怒っていないけど」
絶対嘘だ。だって目が全然笑ってないし声も低いもん。めっちゃ怖い……。本当に怒ってるじゃん!
「まったく。颯太君。あなたは私とパーティーを組んでいる自覚を持ってほしいわ!」
「はい……」
「せっかく私が前衛としていつも守ってあげているというのに。他の女の子と話してデレデレしているなんてどういうつもりなのかしら?」
この後しばらく咲夜さんにパーティーとは何かと言うことを説教されるのだった。でも、もしかして嫉妬だとしたら少し嬉しい気もするオレだった。
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