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37. 魔王軍の進撃 ~物質を変換する刺客~

 37. 魔王軍の進撃 ~物質を変換する刺客~




 ついにテストも半分の三時間目に突入しようとしている。次のテストは物理だ。今度こそ咲夜さんは大丈夫なんだろうか?


 ふと、隣の席の咲夜さんのほうを見ると彼女は机に突っ伏していた。しかも堂々と。これは……。体力を回復しているのか?心配だな……。またオレは咲夜さんにメッセージを送る。


 すると咲夜さんは身体を起こすこともせずにスマホを取り出してメッセージを返してきた。


『次は物理でしょ?前衛の私なら何とか捌けると思うから、次の物質を変換する刺客は楽勝だと思うわ。霧ヶ谷君こそ気をつけてよ?』


 ……その物理じゃないぞ咲夜さん。しかも咲夜さんの中ではオレは後衛なんだな。だからこの前意味不明に怒られたのか……納得。いや納得ではない。意味がわからん。


 とりあえずオレは咲夜さんを信じるしかない。


「それではテストを始めてください」


 先生の声が教室内に響き渡る。いよいよ始まったか……。さぁどんな問題がくるんだ!?オレは覚悟を決めて問題用紙を開いた。そして一問目の問題を目にする。


 うん。ここはこの前咲夜さんと一緒に勉強したところだから問題ないな。余裕だ。そう思いながらオレは次の問題に目をやる。うっ!いきなり難しいぞこれ。えーっとこの問題は確か……。


 ダメだ。全然わからん。どうすればいいんだよ?そんなときだった。


「くっ……んっ……」


 本当に小さい声だが咲夜さんが何かと格闘している声が聞こえた気がした。しかも……その漏れてる声が微妙にエロい。オレは何となく咲夜さんのほうを少しだけ見てしまう。


 そこには必死になってペンを走らせる彼女の姿があった。それにしても頑張っている咲夜さん可愛いな……。って違う!今はテスト中じゃないか!集中しろ自分! オレは自分の頬を軽く叩いて気持ちを引き締め直した。よし、頑張ろう!


 しかしその後も咲夜さんの声はオレに聞こえてきてしまって集中できなかった。一体何と戦っているんですかね?あの声は反則だろ……。


 それからしばらくしてチャイムが鳴る。


「はいそこまで。後ろから答案用紙を回収しますね」


 先生がそういうと生徒達は次々と解答用紙を回収されていく。その後咲夜さんからメッセージが届く。


『何とか捌いたわ。攻撃が激しくて身体が熱くなったけど、霧ヶ谷君は大丈夫だった?』


 色々変な想像しそうだからやめてくれ咲夜さん。そりゃそうだろう。あんなにも艶めかしい声を聞かされてしまったら誰だって意識してしまう……。こうして物理のテストは終わったのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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