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33. 刺客

 33. 刺客




 オレと咲夜さんは今、家のリビングにいる。なにやら不穏な空気が流れ、咲夜さんも険しい顔をしている。そしてテーブルを思い切り叩く。


 そしてオレを真っ直ぐな目で見ながら話し始める。


「くっ……どうしてこんなことに……」


「なんかあったのか咲夜さん?」


「……情報屋エリーが魔王に捕まったわ。下手すると命はないかもしれない。明日は魔王軍の進撃の日だと言うのに」


 情報屋エリーこと担任の岡田英里先生は元から魔王城の人間ですよ咲夜さん……。


「あんなに私たちに情報をくれてたのに……くっ無駄にしないわ。必ず魔王軍の進撃を食い止めてみせる」


「うん……そだね」


「情報屋エリーの最後の情報によると魔王軍の刺客は5人いることが分かっているわ」


「刺客?」


「ええ。これを見て」


 そういうと咲夜さんは一枚の紙切れをオレに見せる。そこにはすごく可愛らしい文字でこう書いてあった。


 一時間目:古代言語魔法を操る刺客

 二時間目:確率の因果律を操る刺客

 三時間目:物質を変換する刺客

 四時間目:過去を改変する刺客

 五時間目:異種言語を操る刺客


「この通りよ」


 また訳の分からない言葉が羅列されているな……。まぁさすがに2ヶ月も咲夜さんと一緒にいると少しは分かるようになってきたけど。


 順番的にテストの時間割りだよな。今回は古文、数学、物理、歴史、英語だったよな。うん。最後が異種言語を操る刺客だから間違いない。異種言語が英語だと言うことはオレも覚えている。


「この刺客の名前は咲夜さんがつけたのか?」


「そうよ。なんか古文って古代言語魔法を操る刺客っぽいでしょ?」


 なんというか……センスがあるんだかないんだかわかんない名前だな……しかも自分で古文って言っちゃってるしな咲夜さん。


「霧ヶ谷君。お互い必ず生きて帰りましょうね」


「そだね……」


 そのあとオレたちは魔王軍の進撃前の最後のクエスト攻略をするのだった。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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