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100. 100回記念SS 咲夜の日記帳

 100. 100回記念SS 咲夜の日記帳




 今日は早起きをした。横の布団で眠っている颯太君。


「ふふ。可愛い。」


 早く起きた時は颯太君の寝顔をしばらく見ている。それは幸せの時間でもあるから。


 私の名前は柊咲夜。16歳の高校生一年生。ちなみに今は霧ヶ谷颯太君という彼氏がいる。


 学校ではクール系美少女なんかと呼ばれているけど、実際の私は違う。本当の私はファンタジー世界が好きな女の子だ。


 両親が厳しくて、ゲームや漫画、アニメなどは幼い頃から禁止されていた。だからかいつの頃か私は、色々ファンタジー世界に出てくるもので例えるのがクセになった。


 最初は何も隠すことなく生きてきたけど、次第に周りの目が気になり始めた。でも今更変えることも出来なくて、そんな時に私はモブキャラ生徒Aを演じて生きることにした。でもまさか今こうして颯太君とお付き合いできるとは思っていなかった。


 颯太君が起きる前に私は自分の部屋に行き、一冊の日記帳を取り出す。これは颯太君と出会ってから今までの記録でもある。


 たまにこうやって日記を読み返す事で思い出に浸るのだ。私はその日記帳を読み返す。



 4月13日 晴れ 

 私は本当に大天使スカーレット=ナイト様の導きによって運命の人に出会ったのかもしれない。彼の名前は霧ヶ谷颯太君。私のクラスメートで隣の席の男の子だ。素の私を見せても嫌な顔はしないし、本当は出ていってもらいたいけど、私のほうがあとに来たから気が引ける。もしかしたら、ただ私の身体とか目当ての可能性はあるので要警戒と。



 4月20日 曇り

 1週間がたつ。あの後も結局彼は普通に接してくれた。どうやら私の考えすぎだったようだ。それよりも少し嬉しい事があった。霧ヶ谷君が私のために牛乳とのど飴を買ってきてくれたことだ。しかも私が聖アリアスのトローチと言っただけなのに理解しようとして、コンビニの全種類ののど飴を買ってきてくれた。霧ヶ谷君は本当にいい人かも。



 4月27日 雨

 今日は思いきって霧ヶ谷君に傘を貸してあげることにした。エルフェンの部屋という分からないような場所に傘を置いた。さすがに霧ヶ谷君は見つけることができなかったみたい。でもずぶ濡れで帰ってきた霧ヶ谷君は『ゴメン咲夜さん。まだオレにはエルフェンの部屋は探せなかったよ』と笑いながら言った。そんな意地悪をしてしまった私は恥ずかしい気持ちになってしまった。



 5月4日 晴れ

 今日は初めて霧ヶ谷君とパーティー攻略という名のお出掛け……いやデートかしら。することになった。デート自体はすごく有意義にすごせたし、お揃いのマグカップを買ってみた。反応を見てみると霧ヶ谷君も満更じゃなさそう。スマホの時も思ったけど、もしかしたら私の事が好きなの?それなら少し嬉しい。だって私は霧ヶ谷君のことが好きになっているから。



 5月13日 曇りのち雨

 学校で霧ヶ谷君のお友達の佐藤君に『好きな人いるの?』と聞かれた。一瞬、霧ヶ谷君を見てしまうが、私は冷静を装って答えた。『……いたら何なんですか?』と。そして私は霧ヶ谷君をまた見てしまう。その時やっぱり気づいてしまった。きっとこれが恋。私は霧ヶ谷君が好きなんだ。



 5月20日 晴れ時々曇り

 私は不覚にも風邪を引いてしまったの。最近少し気が緩んでいたかしらね……とりあえず学校は休みにして、なぜか霧ヶ谷君も私の看病をしてくれることになった。体調悪くて辛いけどなんか嬉しい気持ちにもなる。霧ヶ谷君は私のためにお粥を作ってくれて、一生懸命看病してくれた。本当に愛情を込めてくれてたら嬉しいな。



 5月31日 晴れ

 今日は霧ヶ谷君と一緒に絶対当たると評判の占い師に占いをしてもらうことにした。実は毎日予約のキャンセルが出るのを待っていたことは内緒。やっぱりここは相性が気になるから占ってもらったら相性最悪だった……。霧ヶ谷君も少しショックを受けていた。『咲夜さんとは仲良くできると思った』そう言われて少し嬉しかった。改善するにはこれからの私次第らしいけど、みんなの前では秘密。でも霧ヶ谷君の前ではほとんど素の状態でいるから、これから改善していけるわよね!



 6月17日 曇り

 今日は補習の日。霧ヶ谷君も一緒だからなんか少し楽しみ。また佐藤君に色々聞かれたけど、素直に答えておいた。隠す必要はないしね。それより事件が起きた。学級委員長の城山さんに遊びに誘われた、断るのも申し訳なくて、咄嗟に霧ヶ谷君と一緒ならと言ってしまった。私は罪悪感があったけど、試すことにした。それは偽りの恋人として霧ヶ谷君と一緒にいること。でも霧ヶ谷君はちゃんと理解して恋人のように接してくれることになった。こんなに優しい人となら本当に恋人になれたらとても幸せかも知れない。



 6月18日 曇りのち晴れ

 やはり私は颯太君が好きみたい。今日は水族館に颯太君と茜ちゃんと冬馬君と行った。途中、颯太君は茜ちゃんととても楽しそうにしていて、私はそれが嫌だった。そう嫉妬だ。だからワガママで茜ちゃんと冬馬君には付き合っていると嘘を言ってしまった。でも颯太君は怒らなかった。そして初めて名前で呼ぶことになった。私はニヤけ顔を悟られないようにするので必死だった。



 6月25日 曇り時々雨

 私と颯太君が偽りの恋人を演じながら生活をして一週間がたつ。私はこのままじゃダメな気がするから颯太君に話すことにした。最初は家を追い出そうとしたこと、素の自分を出せば私を嫌いになって出て行ってくれると思っていたこと。それを聞いた颯太君はこう言ってくれた。『オレは今のままの咲夜さんのことが好きだよ。だから気にしないでいいと思うぞ?これからもっとお互いを知っていったらいいんじゃないかな。オレたちは初級冒険者で仲間なんだし。』その言葉が嬉しくて涙が出そうになった。私は今まで自分の殻に閉じこもりすぎて、大切なことに気付かなかったのかもしれない。



 7月9日 大雨、雷

 外は大雨。この後、私の大嫌いな雷が鳴ると天気予報で言っていた。そんな時、私は意を決して颯太君と一緒に寝て欲しいと言ってしまった。少し強引かもしれなかったけど、颯太君は断らなかった。私が好きな人と同じ部屋で眠る……もちろん覚悟はしてた。私は緊張しながら隣にいる颯太君の手を握る。すると彼は握り返してくれて、安心できたのかすぐに眠ることができた。何もされなかったのが少し複雑だけど、きっと颯太君はそういう人だと思うから。



 7月26日 曇り

 冬馬君に借りた『ブレイブ☆ファンタジア』というソフトをクリアした。ほとんど私がやっていたから少し申し訳ない気持ちもある。それより、私はやっぱり不安だった。この先この楽しい生活を続けていっていいのか……。高校生同士の同居許されるものでもない。だから出ていく。そう決めた私に颯太君は『咲夜さんがいない生活とか想像できないし……いて欲しいんだってば!!誰に何を言われてもいい!クラスメートの男子にだってボコボコにされてもいい!オレは……オレは咲夜さんと一緒にいたいんだ!』と言ってくれた。初めて聞けた颯太君の本音。同じ気持ちでいてくれたことに私は嬉しくて泣きそうになるのを我慢した。



 8月1日 晴れ

 私は思いきって行動する。まずはリビングに扇風機を買って、ある提案をする。正直、もう自分の気持ちはおさえられないくらいまで颯太君の事が大きくなっていたから。でもやっぱり不安だから自分からは言い出せなかったけど、颯太君が『……夜さ。しばらくここに布団敷いて寝る?』と言ってくれた。ドキドキして眠れるか心配だったけど、意外にもぐっすりと眠れてしまった。そして私はまた一つ成長した気がする。



 8月7日 晴れ

 今日は私にとって忘れられない日になった。誕生日前日、いつものメンバーでプール施設に遊びに行った。颯太君は茜ちゃんの胸を見てデレデレしてたので颯太君に釘をさしておいた。私だって普通にあると思うけど……。そしてプール施設を楽しんだあと、みんなから誕生日プレゼントをもらう。私はすごく幸せな気分になり、帰り際に颯太君に聞いた。『……その颯太君って。もしかして私のこと好き?……なのかしら』自分でも分かるほど顔が熱くなる。きっと真っ赤だった。でも聞きたい気持ちもあった。そして颯太君はこう答えてくれる。『……うん。オレは咲夜さんが好きだよ。初めて会った時からずっと』それを聞いて私は心臓が止まるかと思った。嬉しすぎる。そのあとちゃんとした颯太君の告白を聞いて、私は颯太君と恋人同士になることができた。


 そこまで読んでいると、リビングから物音が聞こえる。颯太君が起きたのね。私は日記帳をしまい、そのまま部屋の扉を開ける。そこには私の大好きな颯太君がいる。


「おはよう颯太君」


「ああ、おはよう咲夜さん。早いんだな?」


「……ふふ。」


「ん?」


「寝癖ついてるわよ?」


「え!?まじか!!」


 慌てて洗面台に向かう颯太君を見送りながら私は微笑む。こんな日常がいつまでも続けばいいなと心の底から思う。これから先もずーっと一緒よ?颯太君。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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