舞がお見舞いに来てくれたみたいですよ!?
今日は土曜日である。え?入院しているから休日もクソもねえだろ?たしかにそうかもしれない。でも、今日は特別な日なのだ。
LINEが来た。
もーすぐ着くよ!
舞からだ
あー。やばい、やばい。てか、パジャマなんですけど。入院中だから動きやすいパジャマなんですけど、クソダサいんですけど。あー。でも舞に会えるのは嬉しすぎる!!!
まるで僕は恋する乙女みたいなテンションだった。これでも高1男子なのだろうか。
コンコン
!あー。くる。じゃん。
そっと扉が開いた。そこには、舞がいた。自然と口角が開く。文字通りニヤニヤしていた。
「大丈夫?」
舞は言った。
私はLINEで
退屈
と言った。
「ずっとそこにいるの?」
私は頷いた。
寂しかった そうLINEで言った。
舞がいる。それだけで安心する。
「そりゃ1人やもんね。寂しいよね。」
舞は言った。
その時、舞は私の手を握った。
えっ。驚いた。
あったかい。手にぬくもりが感じられる。
「頑張って、早く退院するやお」
私は頷いた。
「手話さないの?」
舞は聞く。
あっ。やばい離してなかった。でも離したくないなあ。と思った。私は強く握ってからそっと離した。
コンコン
「失礼します」
看護婦が入ってきた。
あ、血糖値測る時間か。完全に忘れていた。
私は指を出して、測定してもらった。
「これで、食事運ぶんですか?」
舞は看護婦さんに聞いていた。
「そうよ」
「へぇー」
「お見舞い?」
「はい。」
「彼全然笑顔にならなかったけど、貴方がいると笑顔になって安心したわ」
僕ってそんなに笑顔じゃなかったかな?
そう思った
【定期】舞みたいな彼女がほしい