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覚めた夢、俺の休日

「こうちゃーん、今日の晩御飯何がいいー?」


「んー、凛乃花の好きなものでいいぞー?」


「その返答が一番困るんだよねー。……じゃあ今日は春巻きに決定〜」


「おー!春巻きか。久しぶりなチョイスだな」


「でしょー!でもその前に糖分の補給〜♡」


そうして、唇を重ねてくる凛乃花。いきなりの

不意打ちはせこい……


「あー、こうちゃんドキドキしてるね〜

私のこと大好きだなぁ〜♪」


ほ、本気で恥ずかしい……そもそも大好きじゃなかったら同棲してないし?ほんと凛乃花は高校時代からこう言うところがあるからなぁ。


「照れてるこうちゃんも見れたしご飯作ってくるね♡」


なんだこのラブラブっぷりは、、他の人に見られてたらきっと、


太ったとかニートとか言って、色々文句言い

ながらラブラブじゃねえか!

とか言われそう。うん、特に悠人あたりに。


惚気でもなんでもないが、普通に仲良いとは思う。仕事以外はいつも一緒にいるし、それに

太ってる弄りも俺の中での愛情表現と化している。

いや、ほんとで痩せては欲しいんだけどね?

でも、仕事頑張れてるのはあいつが俺の側にいてくれてる訳であいつがいなかったらきっと……


何言ってんだ俺。付き合う前を夢で経験したからかあいつがもし今いなかったらとか変なこと考えてしまった。やっぱり俺は凛乃花が好き。

とりあえず今はそれでいいじゃないか!


「こうちゃーん?ご飯できたよー?来ないと

抱きついちゃうぞー?」


「わかった、そっち行くよー。いや、助走付けて抱きついてこられたら……つ、潰れる……」


ポ○モンでいう、のしかかりと呼ばれる攻撃を受けた俺は

一発KO。

……やっぱり俺らは仲良しなようだ。


「ねえ〜、そういえばさー今年は私たちの誕生会

開いてくれないのかな〜?」


なんとも偶然なことに俺たちは誕生月が同じだ。俺が4月3日、凛乃花が12日。うん、なんとも近い。


去年は悠人、理沙、桜宮、それに凛乃花の友達がきて祝ってくれたもんなぁ。

俺たちは毎年、お互いの誕生日の日にお祝いするが、悠人たちは4月生まれなんだしまとめてしようぜーとか言う理由で去年は2人同時で祝ってくれた。


「うーん 、まあでも祝ってもらう人たちが催促するようなことでもないしなぁ」


「そうだよね〜、でも理沙ちゃんにはたまに会うけど他のメンバーには全員集合ってなるともう半年以上

会ってないもんねぇ....」


そう、去年は全員の誕生会を開いたのだが、なんともこのメンバー。誕生日が9月までに全員が終わってしまうため、全員ともなると実に半年以上は

会っていない。

まあ、そもそも凛乃花も1月ぐらいから家を出ていないのだが……


「でも、雪ちゃんときょうちゃんに会ったら

絶対ちょっと太ったって言われちゃうな〜」


いや、ちょっとのレベルじゃないぞ?最後に会った時と比べると10の位1つ上がっちゃってますから。前回、あれは10月に会った時も、


「あれー?りりちゃんなんか大きくなったー?前は折れそうだったけど今はなんか逞しいねー」


「少しお腹つまんでやろうぜ〜、あっ……

悪いこんなに摘めるなんて思ってなかった....」


2人とも悪気がないがそんなことを言ってた気がするぞ?今の姿みたらそれこそあの2人、Sっ気が強いしすごくいじられそう。


「まあ開いてくれるようなら連絡あると思うしそれまではいいじゃね?」


「そうだね!久しぶりに会いたい気もするけど私にはこうちゃんがいてくれるし♪」


不意にいつもこういうこと言うんだから、なんでも許しちゃうんだぞ!


「あっ、そうだ!一緒にお風呂入ろうよ〜」


「い、いきなりなんだ急に〜?」


「なんか去年のこと思い出したらいっぱい入ってたのに最近少ないなーって!よし入るぞ〜」


そう言って服を脱ぎ出す凛乃花。せめて洗面所に行ってから脱いでくれ。俺がいてくれるしのセリフの後にこれを持ってくるのはせこい。どうやら俺はこの申し出を断ることはできないようだ。むしろ今日は……いや、言わまい。


「よーし!お風呂へ〜レッツゴー!」

「おうー!」



今日も平和に俺の休日は終わりを告げようとしている。


だけど……あの夢がなんだったのかは未だに

わからない。でも本当で過去に戻ってしまっていたら?そんなことを考える自分もいる。


バッシャーン!


「水かけ攻撃だー!考え事してないで、

見ろーこの魅惑のボディーをー!」


「どこが魅惑だよ〜!もしろ幻惑だよ!」


でも、今だけは考えるのはやめよう。今の俺には凛乃花がいてくれているから。


ご覧いただきありがとうございました。

次回投稿は明日の16時ごろです。

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