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5話 リアル活動報告

文字数が少ないのが悩みです。

「長くなりました」という前書きをよく見ますが、いつか自分もそうなれるでしょうか・・・

「色々とありがとうございました。もう少しがんばってみます」


「は、はい。あきらめないで下さいね」


 2連続で毒物を作ってしまったことに意気消沈しながらシオンにお礼を言って立ち去る。時刻はすでに1時になっている。そろそろログアウトしないとだめだよなぁ。あと2回は学校に行かないと土日にならないし。

 ログアウトしようと思いメニュー画面を開いたところでミサとリュウがまだログインしていることに気づく。


「あいつらいつまでやってんだろ?明日も学校なのに」


 フレンドチャットを開きログアウトすることを伝えるとすぐに返事が返ってきた。2時に落ちるらしい。とりあえず「了解」と送ってからログアウトし、寝た。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 翌朝学校に行くと理沙も隆二もすでにきていた。


「おはよ、お前らくるの早いな。遅くまでやってたのに。何やってたんだ?」


「ウサギ相手にひたすらレベル上げと戦闘の練習よ」


 ずっと戦ってたのか。俺もそんなに長い間気力を保ちつつ戦うことができるようになるのだろうか?


「なかなか楽しかったぜ。俺はLv3に、理沙はLv4まで上がったからな」


 パーティーを組んでいたのにレベルに差があるのは貢献度の違いだろう。一応何もしなくても経験地は入るが戦闘に貢献したほうが多くの経験地をもらえれるって説明に書いてあったし。

 最初のころは弱い武器で攻撃するより、魔法で妨害と攻撃をしたほうが貢献度は高くなるだろう。


「でも、大丈夫なのか?今日は歴史の授業があるぞ」


 歴史を担当している先生は目白めじろ ゆうという男の先生だ。常にサングラスをかけていて顔色はいつも悪い。なのに元気で生徒に意地の悪い問題ばかり出してくる。通称目黒or口白


「正直言ってかなり眠い。明日、ログインして何をしようか考えてたらほとんど眠れなかった」


「馬鹿か?」


「馬鹿ね」


 明日のこと考えて眠れないとか、遠足まえの小学生みたいなやつだな。今日は歴史の授業があるから居眠りはやばいのに…


「二人して馬鹿っていうなよ。でも、同じ時間までゲームやってたのに美沙は平気そうだよな」


「確かに。大丈夫なのか?」


「平気よ。勉強で徹夜は慣れてるから」


「勉強!?徹夜で勉強するなんてテスト前日しかやらねぇよ、俺」


「馬鹿だったでしょ?」


「馬鹿だったな」


 そんなんだからテストで毎回赤点とるんだよ。俺でも1週間前ぐらいからはちゃんと勉強するぞ。


「まぁいいや、お前もこれからゲームで徹夜するんなら馬鹿の仲間入りだからな!」


「残念だったわね、既に予習で2~3単元は進んでるからぜんぜん大丈夫よ」


 あっ、隆二がこれでもかっていうぐらい悔しがってる。


「その余裕がムカツク」


「ならお前も勉強しろよ」


「それはいやだ!」


 だから馬鹿なんだ。こいつには学習能力というものがないのか。毎回、毎回赤点を取るたびに勉強教えろって言ってくるくせに。今回は絶対に教えん!


「理希、ほっときなさい。こいつはまだまだホモサピエンスにはなれないのよ」


「なってるわ!」


 なるほど、こいつはまだ俺たちほど進化していなかったのか。それなら学習能力がなくても仕方ないな。近い未来ではこいつを唯一の過去の人間と保護することになるだろう。


「理希は今日もログインするんでしょ」


「うん、なんだかんだであのゲームは気に入ったしな」


「お前は1時ぐらいまでやってたんだろ。レベルはどれくらいになった?」


「まだ1だな。2回しか戦ってないし」


「2回!?ソロでももう少し戦えるだろ。そりゃ1のままだわ」


「いいや、ウサギじゃないぞ。ゴブリンだ」


「「ゴブリン!?」


「ちょっとゴブリンって適正レベル6からよ!トップの人たちがようやく倒しはじめたってところなのに」


 もうトップの人たちは倒し始めたのか。さすが廃人、やることが早いな。今日の夜くらいから集まってくると思ってたんだが。


「いや、最初のフィールドはサービス開始した日ってことで人が多かっただろ。モンスターが出てもなかなか倒せそうにないからって人がいないほうへ行ってたらゴブリンに出会っちゃってさ。剣でガードしたのに3割削られたんでびびったよ。何とかアクロバットでよけながら倒したんだけどさ」


「理希、ちなみに言っとくがアクロバットは思ったように動けないってことで使えないスキル扱いになってるぞ」


「マジかよ…」


 結構使いやすいんだけどな。相手の頭上を飛び越えるときとかアクロバットがないとできる気がしない。


「でも、ゴブリンが倒せるなら経験値も稼げると思うが」


「町であったシオンって人に道具生産を教えてもらってた。バリバリの生産職で優しい人だから良かったよ」


「ふ~ん、女の人なら私もあってみたいわね。話が合うかもしれないし」


「また機会があったら聞いてみるよ。一応フレンド登録してあるし」


 俺もまだ色々と聞いてみたいことがあるしな。武器や防具も作ってるみたいだからゴブリンの素材で何か作ってほしいし。


「そうだ!理希、今日3人でパーティー組まないか。3人でゴブリンならそこそこ戦えるだろ」


「いいわね、行ってみましょうか」


 パーティーか、これから組むこともあるだろうし練習するにはいいかな。いきなりゴブリンはきついかもしれないけど俺よりレベルが3~4倍だしきっといけるだろう。


「了解、何時から入る?」


「7時ぐらいでいいだろ」


「分かったわ、じゃあ7時に噴水前集合ってことで」

主人公の名前がラノベでお馴染みの某VRMMOの主人公と似ていることに気が付きました。

考え無しでやってるからこんなことになるんだよ・・・

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