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白線
僕らの人生は真っ暗の中で、
わずかに見える白線を手探りで進んでいるようなものだ。
白線は時間。
僕らは、後ろからバラバラと崩れ落ちて、
進むしかない時間の上を歩いている。
いつなにがあるのかわからない白線の上を、フラフラと進む僕ら。
怖くて座り込んだって、いつかは進まなくちゃいけない。
自分の足元がいつ崩れるかわからない。
目の前に一人では越せない様な障害物があるかも知れない。
どこで白線が途切れるのかもわからない。
そんな、恐怖しか生まないこの世界。
だから、僕は決めたんだ______
僕は君たちの道しるべになろう。
手を取って支えてあげて、
足元を照らす光源になろう。
こんなのは、叶うか叶わないかわからない僕の綺麗ごと。
だけどさ、いままで人生から目を背けてきた僕に。
いままで嘘や偽りで自分を飾ってきた僕に。
償いとして・・・・・・
汚れた僕が綺麗な君たちへ送る_______
人生をかけた理想像。