再び……
ヒラリ…ヒラリ…
花びらが落ちるのを合図に、彼らは「恋」におちました……
隣に座る君は何を見ているのだろう?
僕には見えない不思議なものを見ているのだろうか。
それとも、僕と同じ「色のない世界」を見ているのだろうか。
僕の世界には色がない。
何を見ても。何を見ようとしても。
だけど、僕にとってそんな事どうでもいい。
見る必要がないこの世界には色なんていらないんだ。
でも、あの日のあの時から君だけには色がついていて。
久しぶりに見る色は鮮やか過ぎて、目をそらしてしまったけど。
ずっと、見ていたいと思ったんだ。
こんな、気持ちは初めてで・・・
どうすればいいかわからないけど___
これだけは言わせて。
僕に色のある世界を見せてくれて。
僕に生きる希望を持たせてくれて。
僕に感情を思い出させてくれて。
僕に愛を教えてくれて。
僕を信じてくれて。
僕を受け入れてくれて。
僕と一緒に歩いてくれて。
「ありがとう____。」
あの日のあの時、やっと私はあなたを見つけた。
今まで探し続けていた。
色を失った世界で生き続けるあなたを。
孤独に生きるあなたを愛したいと思った。
どんなに辛くても、もう一度あなたに私と同じ色づいた世界を見てほしいと思った。
何度も、目をそらされてしまったけど諦めたくない。
こんなの私の勝手かもしれないけど・・・もう一度だけ見てほしい。
だから、私はあなたを信じて共に生きる。
もしも、いつか私の願いが叶ってあなたが見えるようになったら・・・
初めて出会ったあの場所に行って、笑いあいたいな___
知らないでしょ?
私がこんなにあなたのことを想って、愛していることを。
きっと、私があなたのように色が見えなくなったとしても・・・
あなただけは絶対に鮮やかな色で彩られていると思うから。
私は、自信を持ってあなたの隣で笑える。
臆病な昔の私に、勇気と自信を教えてくれたのはあなただから。
私の愛したあなただから。
大好き
そんな言葉は、まだ恥ずかしくてまだ言えないけど、これを言わせて?
あなたを愛させてくれて。
あなたを信じさせてくれて。
あなたと歩ませてくれて。
あなたが生きてくれていて。
あなたがあの時、あそこにいてくれて。
あなたが生まれてきてくれて。
私に勇気と自信を教えてくれて。
「ありがとう___。」
彼らは笑って歩み続ける。
未来を信じて支えあいながら______。