僕の世界価値
無音。
音がない僕の世界。
聞こえないんだ。
君の声も、世界の声も。
君がどんなに泣いていても。
君が助けを求めていても。
_____僕には聞こえない。
音がない世界は、どこか切り離されているみたいで怖くて。
君の声が聞けないことが悲しくて。
鼓膜が震えないのが寂しくて。
その現実から目を逸らした僕は、孤独で___
でも、気づいたんだ。
君が僕に手を差し伸ばしてくれたから。
君の手を握りたい。
君の声を、世界の声を聴きたい。
君に「ありがとう」と伝えたい。
君と話したい。
音がないのならば作ればいい。
奏でろ。歌え。恐れるな。
僕には声がある。
どんなに、おかしな声でもいつかは届くから。
耳が聞こえないのなら、目で見ろ。
世界を、君を。
感じろ。受け止めろ。見つめろ。
現実から目を逸らすな。
自分の道を自分で見つけろ。
さ、踏み出せ。
その足で。
ほら、そこには、君がいる。
まだ、慣れない目だけれど・・・
まだ、不安定な声だけれど・・・
まだ、震えてる足だけれど・・・
必ず君の力になるから。
だから、この頼りない声で言わせてください。
初めて奏でる声は君に捧げます。
_____「ありがとう。愛してます。」
I continue loving you.