#9 『気付く筈さ・・』
「ああ~~オレのHoney♪ちゃんと、約束を守ってくれたんだね・・//」
若干顔を赤らめながら、神野は机越しにいる源川を更に強く抱きしめた。
抱きつかれている源川はと云うと・・・。
「あ・・あ・・・・っ/////」
顔を真っ赤にし、口をパクパクさせていた。
「おいおい、何してんだよ・・・(驚」
「転校生って、ホモだったの・・・・・・・・?」
「つーか拓也って、そっちの趣味だったのか・・・・・(汗」
突然の事に教室内にいる生徒達は、皆ザワザワと騒ぎ始めていた。
(おいおいおいおいっっっ!!!!///如何云う事だよ一体っっ!!!?)
こう云う時に限って、行動を起こす事が出来ない源川。
「へぇ~。やっぱり輝二君って拓也君と、そーゆー関係だったんだぁ~~w」
「(はっ!!)離れろっド変態っっっ!!!!!」
ドカッッッ!!!
「グハッッ!!?」
暁の声が聞こえたのか源川は我に返り、抱きついていた神野を思いっ切り蹴り飛ばした。
「「ヒュウ~~~~・・・・(汗」」
一瞬にして、教室内の空気を凍らせた少年・源川。
そんな源川の反応を面白がる暁は空気を壊さぬ様に、教室から抜け出した。
ガラッ
「本当、輝二君は楽しませてくれるねっ♪さて・・と・・・・」
さっきまで見せていた可愛らしい顔とは裏腹に、暁は眉間に皺をよせ、教室内とは違う空気が漂う廊下を歩き始めた。
「?あら、紀州君。如何したの?授業が始まりますよ」
「済みません、先生。少し体調が悪いので、保健室行って来ます」
教室に向かっていた上総に話しかけられ、暁は皺をよせるのを止め、何時も通りの笑顔で話し出した。
「・・・本当は?」
「・・・・・・如何云う事ですか?」
何かを悟った上総は一つ溜め息をつくと、目つきを鋭くして暁に問いだした。
「また狩りに行く気ね・・・暁」
「・・そうだけど?其れが僕の仕事だからね♪」
「今度は、どの幽霊を」
上総の問いに答える前に、暁は自分の眼鏡を外した。外すと同時に暁の目が鋭くなり、一瞬にして暁の周りが殺気に満ち足りていた。そして一言呟いた。
「・・・珠洲爺があいつらに殺された」
「!?あいつらって・・・。まさか、もう復活したのかっ!!!?」
「ああ、今から俺は安芸と一緒に探しに行って来る。・・・もしかしたら、手掛かりが掴めるかもしれないからなっ」
さっきとは、まるで別人になっている暁は、其のまま上総の横を通り過ぎようとした。
「-----源川は・・・・自分の力に気付いているのか?」
通り過ぎようとしている暁を、上総は止めるようにまた暁に問いかけた。
「・・・・・さぁ。あの様子じゃぁ気付いてねーな♪」
「暁っ!!それじゃあ、源川を転校させた意味がな「そんな事はねぇよ」
「・・・?」
「輝二は確かに気付いてねぇけど、理事長が云うには『ユメ』を見たからそろそろ気付く筈っと、云っていたぜ。其れに・・・・」
「其れに・・?」
「・・・・・いや、やっぱり何でもねぇ」
そう云い残すと、暁は再び廊下を歩き出した。
「・・気を付けろよ、暁・・・・」
段々小さくなる足音を聞き、上総は小さな声で言葉を呟き、そして上総も教室へと向かって行った。
其の頃の教室内は・・・。
「いいじゃぁ~ん、別に抱きつく位さぁ~~ww」
「嫌だっっ!!!止めんかっ!!此の変態っっっ!!!!!」
「オレはHoney限定変態で~すっw」
「だから、くっつくなぁっっっ!!!!(怒」
喧嘩(一方的な)が始まっていた。
そんな時に、丁度良く上総がやってきた。
「コホンッ皆さん、もう授業が始まっていますよ」
「あっ本当だ!」
「さーせぇ~んっ♪」
上総の一言により生徒達は其々の席へ座っていった。
(やっやっと・・終わった・・・・・)
源川は疲れたのか、大きな溜め息をつきながら席に座った。
ポンッ
「?」
「此れ。返すよっ」
何時の間にか源川の横にいた七海が、小説を机の上に置いていた。
「あっ・・」
「忘れてたろ、小説の事。じゃっ」
「あっお前名前は・・・」
呼び止めようとしたが、七海は自分の席に戻って行った。
・・・・と云っても、源川の斜め後ろにいるのだが。
「って近!!」
「あはは~♪僕は七海甲斐。宜しくなっ」
小声で名前を云うと、七海は前に向いた。
(ナナミ・・・?珍しい苗字だな・・・・)
珍しい苗字を不思議に思いながらも、上総の声が聞こえた為源川も前に向き直した。
あけおめ&お久しぶりですっww桜藍ですよっ♪
はい、何だか怪しい雰囲気になって来ましたよ~wやっと、作品名らしくなってきた気が・・・(笑
此処でお知らせですっ!誠に勝手ながら私、受験生の為、暫く小説を投稿する事が出来ませんっ!!本当、申し訳ありません(><)
合格したら即再開したいと思いますっ!!申し訳ありませんっっ!!(泣
誤字・感想等ありましたら、お願いしますっっっ!!!
桜藍でした(*^ω^*)