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ライシス・ネイストの人物録

リセスの冒険が始まるより少し前に、ライシスが極秘に書いた物の中の一部抜粋。

アーナ・ネイスト(63)


俺のお袋。トーテスにある宿屋ネイストの美人女将の座をようやく娘に譲った、お客には器量の良いお婆さん。個人的に言えば、魔王よりも怖い人間である。



アレン・レイフォート(37)


俺の義弟にして、俺が認める世界一の勇者。現在、シーベルエ騎士団第3遊撃隊隊長。本当に立派になって愚兄としては嬉しい限りです。ただね、成長したら、美青年と言うより、美女に近い顔立ちになっちゃうところが、こいつの悩み所何だろうね。



アンリ・ネイスト(39)


昔はお兄ちゃんっ子でどうしようもなく可愛かった。でも、子供を身籠ってから段々、母親に似て逞しくなってしまった俺の愛すべき妹。



ウェルセン・ロンタル(48)


シーベルエ王国執政官長にして、現国王のお目付け役。あの国王の元でこの国が持っているのは、偏にこの人が日夜頑張って居るから。あの国王には、この人の爪の垢を煎じて飲んで貰いたい。



ウォッチ・レッドラート(享年39)


元シーベルエ北方騎士団隊長。一度だけ面識があるが良くは知らない。しかし、良い人だったのだろう。彼の治めていた街ノース出身者には、俺を臆病者のペテン師だと、正しい見解を持っている人が多く居る。



エルシア・スベルク・レイフォート(37)


アレンの嫁さんで俺の義妹。とっても良い娘。ジンが溺愛してたのも分かる。今は、治癒魔法研究の第一人者、そして、一児の母として奮闘中である。



オルセン・ハシュカレ(43)


ニーセに届かぬ想いを持ち続けるストーカーヒョロメガネ。ニーセに騙され続ける哀れな男でもある。魔鎗エレウクイと共に行方を眩ましたお尋ね者。何処で何をやってるのだか。


カーヘル・ドーヌ(38)


ガンデアが崩壊し、自治国となったドーヌ自治領初代領主。立派な身分を持つが、実態は奥さんの過度な愛に縛られ、聖女に玩ばれ続ける哀れな男。頑張れ、カー君。



キリア・ノースライン(25)


俺の優秀な生徒にして、一番俺を嫌う生徒。しかし、俺の戦術指導のお蔭で、その若さにして、北方騎士団の副隊長の地位に着く自慢の生徒。ウォッチ・レッドラートの心酔者。



クーセリング・シーベルエ(47)


現シーベルエ王国国王にして、大の女好き。未だに俺の愛妻を口説こうとするとんでも無い国王である。まぁ、ユキちゃんは俺とラブラブだから、こいつに靡く心配なんか無いけどね。



クレサイダ(不詳)


二度に渡り、この世界に危機をもたらした大奸雄。魔王様には従順な配下。英雄おっさんを葬った、黒々うねうね野郎。



ケルック・ラベルグ(享年38)


歴史に残らなかった大英雄。良い人だった。叶うなら、また一緒に酒を飲み交わしたい。





コーレイヌ(不詳)


度々俺がお世話になったフィフレのカエルのじいさん。俺の命の恩人と言って過言では無い。


シーム・ネイスト(65)


妻の尻に敷かれるドケチ親父。唯一、息子に似て、懐が広い時があることが尊敬出来る点である。ちなみに、その息子は親に似ずに愛妻の尻に敷かれていることは決して無い、筈である。



シールテカ(不詳)


600年前にこの世界を滅ぼそうとしたヘブヘルの魔王。それから、600年間何が有ったのやら、大変丸くなられて、今はヘブヘルで、奥さんや子供と楽しくマイホームパパとして過ごして居る事だろう。



シロク・コンス・ネイスト(41)


宿屋ネイストの長男が放蕩息子ということで、雑貨屋から養子に入れられた宿屋ネイストのオーナー。兄の居ぬ間に妹を寝取るという、許し難き極悪人である。



ジンサ・レッドラート(48)


俺の頼りになる兄貴分で現シーベルエ騎士団総隊長。その騎士団で認められる威厳ある権威も、未だに微妙な仲の良さな愛妻と溺愛する娘の前では通用していない。



スコルト・レッドラート(71)


元騎士団総隊長にして、とても上品紳士なお爺様。寡黙なジンとは違って、豊かな社交性があり、本当に血の繋がった親子かとしばしば思うが、愛孫の溺愛っぷりを見ると、この親子の繋がりをはっきりと確信する。


スミル・マードン(享年70)


シーベルエで俺以外に勝てる者は居ないと言われた戦術家。5年前に亡くなられたが、俺の再就職の口聞きをしてくれるなど、俺の最も尊敬すべき鬼教官。この人に鍛え上げられた俺の足を向けて寝るなど出来よう筈が無い。



セイン・セレミス(享年54)


この世界に神を喚んだ二千年前の町医者。その人を奉った宗教が出来てしまうのだから、とても良い人だったのだろう。俺も信仰心は無いが、セレミスの恩恵は受けているので、年一ぐらいは祈りを捧げる事にしている。



ティシア・ハシュカレ・ドーヌ(37)


カー君のお嫁さん。彼女の名の由来であるガンデア神話の女神ティシアナスように、愛する夫の浮気に眼を光らす奥さんです。頑張れよ、カー君。因みに二児の母です。



ニーセ・パルケスト・レッドラート(45)


この世界で聖女と呼ばれる悪女。俺としては、いつかこいつの本性を世界に公表したいところだが、まだ死にたく無いので止めておこう。ジン、頑張ってくれ。



ニンジャ野郎(本名共に不詳)


俺の腹に穴を空けた人物。現在、ヒョロメガネと同じく世界指名手配中。


ブロイッシュ・イーガン(40)


身の上は、ベーテと同じ元奴隷。今は、ネイスト家でこきつかわれる奴隷。しかし、本人はこの宿屋を結構気にいっているらしい。去年やっと嫁さんをもらった盗賊には向かない奴。



ベーテ・ルーデ(44)


俺と彼女が出会う五年前に出された奴隷解放令。解放されても、元奴隷には職が無く、盗賊に身をやつしてしまった可愛そうな人。俺と出会い、親父の学資援助もあり、トーテス高学院治癒学部副学部長にまで登りつめた努力の秀才。



マイケン・バース(48)


ジンと同期入隊のトーテス駐留騎士団隊長。宿屋ネイスト併設食堂の常連さんで、俺の飲み仲間である。



ミシャ・ラベルグ(25)


おっさんの娘で、俺の戦術指南を受けた後、アレンの隊で魔法士官をやっている。彼女がお姉ちゃんと尊敬するニーセに似ず、素直で純粋な娘である。おっさん、貴方の娘は良い淑女に育ちましたよ。


ユキミ・クロツキ・ネイスト(42)


俺の愛妻。お袋の言うように、本当に俺には勿体無い器量の良い奥さんです。本当に、美人で可愛くて夫想いで。ユキの良さは書き尽くせないので、ここら辺にしておこう。現在は、育児を終えて、トーテス駐留騎士団の仕事と宿屋の手伝いをしている良妻賢母。



ライシス・ネイスト(41)



何故か賢者の称号を有する、妻と息子を愛する平凡な男。現在、トーテス高学院で歴史を教え、トーテス騎士団養成所で、マードン教官の後を継いで戦術を教える二足のわらじをはいている平々凡々な学者。

リセス・ネイスト(18)


母親の英才教育により、父親に似ず、勇気溢れる青年になってしまった自慢の息子。母の後を継いで騎士団諜報部に入隊。立派になってくれたけど、歴史学者の息子と酒を飲み交わしながらの歴史トークを夢見ていたお父さんは少し寂しいです。



リンセン・ナールス(享年不詳)


この世界で知らない者無き、魔王を倒した大英雄。実際は、魔王を召喚した愚か者であるが、それを知った俺は、暫くして更にこいつの研究をしてみたくなった。ナールスが何を思って、魔王を召喚し、魔王を送り返したのか?



ルーシャ・ワント・ラベルグ(54)


おっさんの嫁さんにして、あの世界一最凶の女を歪めて育てた人である。ガンデア崩壊後、ニーセによって娘とシーベルエに移住。現在、シーベルエンス騎士団養成所で、更なる悪女を育てようとしている、ニーセ同様に俺の頭の上がらない人である。ミシャちゃんが良い子に育ったのは奇跡である。



ルク・レッドラート(18)


昔は照れ屋な可愛い子だったのになぁ。次第に母親に似て、性格が歪んで来てしまった俺の姪みたいな存在。ユキ曰く、我が息子に恋をしているらしい。父親として、息子とのお付き合いを反対するべきか悩むところだ。



レクスター・シークス(享年不詳)


リンセン・ナールスの師であり、魔王と戦うナールスに手を貸した、シーベルエ史上最も偉大な魔法士。それ以外は全くの謎。性別、年齢、その後の事、全く記録に残って居ない人物。かなりお歳のお爺さんで、その後直ぐに亡くなられたが彼の有力説。彼が創った言語変換通訳魔法や船舶自動航行魔法等は未だに世界中で使われており、偉大な魔法学者でもあった。



レクス・ネイスト(20)


ベーテに師事して、治癒魔法を極めた優秀な俺の甥。しかし、何故か医者に成らず、アレンに頼んで騎士団に入隊。まぁ、ミシャちゃんとの仲が良いのは宜しい事だがね。おっさんの亡霊に呪い殺されないように頑張りなさい。

勇冒の登場人物のプロフィールみたいになっちゃいました。


魔冒でもやってみようかな。

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