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23. 皆んなで訓練


昨日は遅くまで飲み食いし宿屋に帰ってオヤジに全員泊まれる部屋あるんかと聞いたところ、無いと言われて仕方ないので今泊まってる四人部屋にベット一台運び込んで良いか聞いた所、良いよとの返事だったので力持ちのルフにベット運び込んでもらって一部屋で寝れる運びとなった。

そして朝が来て


「おはようさん。そう言やルフ、ここの宿屋は風呂あるから入ればええで」


「風呂か。向こうじゃ水浴び位しかしてなかったから入るとするぜ」


「ほなマルロよルフに風呂の使い方教えてあげてや」


「分かりました。ルフ様こちらにどうぞ」


ルフはマルロに連れられ風呂場の方へ行った


「んでマルカとレイラは風呂入ったんかってか夜寝る前に入った方が疲れ取れる気がするから自由に入ったらええんやで」


「昨日の夜入ったよー」


「はい。夜に入らせて頂きましたわ」


「そかそか。そっちの方がええわな。ほんでレイラは得意技ってか戦闘の方はなんかできるんかな」


レイラの話しを聞くと。


ルフが召喚され薬で回復してもらい十日程宿から出る事なく安静に過ごして居たみたいだ。体力が回復して来た所でマルロとマルカとロウガにくっついてウサギや蛇を狩りに出かけたみたいで、蛇自体は二、三日に一回狩れば良いのでその空いた時間にレイラがウサギを狩りつつロウガに鍛えて貰ってたみたいやな。

鍛える内容としてレイラは元貴族なだけあって基本的な火水風土の魔法が多少使えたけど、レイラが言うには平民なら魔法の勉強にかかるお金を捻出するのが難しく、勿論今活躍している魔法使いに平民出身の人も多く居るらしいんだが、やっぱり平民だとその才能を伸ばし育てるってのを幼少期に中々出来ないらしい。

一方貴族と言われる家庭なら基本的に子供が産まれると魔法の才能が有る無しに関わらず、一通りの教育は詰め込むので大体生活に困らない位の魔法が使えるらしい。

それでレイラの魔法を見たロウガに言わせれば、それくらいの魔法の実力じゃこの先どうなるか分からんと言われて魔法的な特訓をさせられてるみたいやな


「レイラよ魔法を鍛えるのもええけど、次からは近接の訓練もしときよ。この世界は力に物言わす奴多いやろうから女の身であるレイラには近接の訓練もしといて欲しいわ。魔力切れて敵に接近されて羽交締めとかにされたら目も当てられんしな。

マルカは……相手の方が、なます切りになりそうやな」


「ハレオ様がそうおっしゃるなら、マルロ君とマルカちゃんがロウガ様に訓練付けて頂いてる時に参加致しますわ」


「レイラちゃん一緒に斬ろうよ」


若干一名小さき獣人族の子供が物騒な事言うとるけど聞かなかった事にしておこう


「中々良かったわ。やっぱお湯の方が気持ち良いな」


「おぉルフ風呂出たんか。ちょっとええか」


「ん。なんだ」


「何の因果かこの子供らの面倒見る事になって一応やで、一応な立派に生活出来る位までは面倒見るつもりなんやけど、この世界はよ何かに付けて暴力が横行する世界やん、誰にも自身の権利を奪われ無い様に鍛えてあげたいんやけど、その為に訓練中力尽き無い様にポーション与えたいんやけど、この子らに作ってくれへんやろか」


「良いぞ。この世界の可愛い仲間だしな、流石に知らない奴にポーションや薬くれって言われても作る気ないけど、この先当分一緒に居るんだから死なない様に薬作ってやるし、なんならこのルフが近接なら鍛えてもやるぜ」


「お、おうありがとう。やり過ぎない様にな……」


子供達が嬉しそうに返事する


「ルフ様ありがとうございます」

「ルフ様ありがと」


「ルフ様ありがとう御座いますわ」


あぁ。この子ら喜んどるけど大丈夫なんかな……まぁこの世界だと鍛えなきゃ仕方ないけど慣れんわぁ


「まぁそんな感じでよろしく。んじゃロウガん所行って下で飯でも食おうぜ」


ロウガを呼びに階段降りた所で宿屋のオヤジが見える


「オヤジ飯よろしく。今日は人数増えとるから二十人前位でよろしくぅ」


「おうわかった。出来たのから食堂に置いとくから適当に食って行けよ」


「あんがとさん。つーかちゃんと金貰っとるんやろか」


「おう。宿代も食事代もお前がこの一月程いなかった間も、マルロ君がきっちり払ってくれてるぞ」


「それなら良かった。流石マルロ頭よしよししてやろう」


マルロの頭をよしよししているとマルロが


「ハレオ様。僕はもうそんな子供では無いですよ」


「ええがなええがなー。愛い奴め」


和気藹々としながらロウガの小屋に声かけに行く


「ロウガ飯食おうぜぇ」


「む。遅いぞ。我腹が減った」


「はいはい。お待たせして申し訳ないね。行こうぜ」


食堂に戻るとせっせっとオヤジが出来た分からテーブルに置いてくれていて、何時もの様にマルロとマルカがロウガに食べさせ、レイラはゆっくり食べ、ルフは美味い美味いと大量に食べていた


「んじゃ飯も食ったし狩りでも行こうか。と思ったがマルロよウチの財政どうなっとるんや。結構蛇狩りせなあかん位ひっ迫しとるんか」


「そんな事無いですよ。まだ金貨千枚近くあります。ハレオ様が身動き取れない間でも使ったと言えばさっき仰った宿代や食事代、後は服の替えを買って細々した物はジルさんのお店で用立てた位で、ロウガ様が蛇を狩って下さっていたので今言った生活なら十分に足りますので余り減らないですね」


「出費の方が少ないんやな。んじゃどうしようかな、狩りにでも行くかと思ったが、さっき言った訓練にするか。昼過ぎ位まで訓練して一回戻って飯食ってまた訓練行くような感じで今日は過ごす事にしよか」


「分かりました」


「ロウガもルフもそれでええかな」


「まぁ良いだろう」


「分かったぜ」


そんな会話をこなして一行で草原の方に向かう。

草原に着いてさっきも言ってた通りに訓練を始めその様子を見ていたけど、俺がみてる限りではロウガに結構キツ目の訓練させられへばってる所に、ルフが怪しげな薬を三人に飲ますと、え。大丈夫なんかアレって位元気になりまた訓練すると言う無限ループしてた。あの薬ヤバ目の薬なんちゃうんか……とても合法だとは思えない回復具合に見てる俺が引いたよね。

ほんで俺はと言えば、勿論訓練なんかしない訳でして草原に寝っ転がりながら子供らの訓練見ながら、あ。そうやと思いルフに声をかける


「なあなあルフよ」


「なんだハレオ」


「俺が起きた時に聞いた話しで魔王に毒盛ったって言うてたやん」


「ああ盛ったぜ」


「その時位の強さの毒や無くて、こうなんて言うかちょっと手足麻痺しますねん。これ位の物ってあるんか」


「おう、あるぜその位の毒も。エリクサーが作れる様になってからは片手にエリクサー持ちながらあらゆる種類の毒も舐めてきたから、即死級から痺れる毒まで何でも作れるぞ」


「なにそれ怖いんですけど。まぁそれは良いか。んじゃちよっと麻痺する位の毒ちょうだいよ」


「良いけど何に使うんだ」


「あんよールフが俺に攻撃した時に気付いたと思うけど、俺結構強い防御あるやん。それが物理や魔法の攻撃のみ弾くんか、それとも例えば水の中に沈められたら俺は死んでしまうんか、毒はどうなんかとかを調べようと思ってんねん。水の方は今度海か湖みたいな大量の水がある所で調べたろうと思ってるんやけど、今そう言えばルフが毒作れるって思い出したから試そうかなと思ってん」


「なるほどな、んじゃほれ。ちょっと舐めるだけでも効くぞ」


「おっとっとありがと。んじゃちょいペロっちゃいまーす。どれ。んー……これすぐ痺れるんやでな」


「おう、すぐ効くな」


「って事は効いて無いかな。んじゃゴクリといきまーす」


「あ。」


「え、あ。って何よ、うーん。やっぱ効かんみたいやなー。おいおいルフ毒作るのミスったんちゃうかぁ。しゃーないやっちゃなぁちょっと待っとけよ」


そう言いながらハレオはちょっと離れてウサギを見つけて鎖でこちらに引き寄せる


「ほれウサ公よウサギ実験の時間だわ。俺の為に犠牲になる事を許せ」


持ってた瓶の中身を鎖で動けなくなってるウサギに一口分飲ませると


「ギュゥゥ」


「え。即死したんだが」


「いやすまん。ちょっとイタズラ心が湧いてきて、即死級の毒ならどうなるかなと思ったんだぜ。勿論ほれエリクサーも用意してるから万全だぜ」


「万全だぜ。じゃねえよ!何つう恐ろしい事するねん。ミスってたら一発成仏即即身仏やんけ!

何ちゅう事するんや」


「まあまあ良いじゃねえか。結果無事だったんだから」


「あ。それどっかで聞いた事あるわ。なんや強き者達は結果が全てで過程なんか関係無いって、真理かなんかの高尚な話なんかい。

はぁなんかえらい目におーたわ。まぁええわ。キッズ達よそろそろご飯の時間ですよーギルドに一旦戻るで」


にしても毒も効かんとなるといよいよ最強くさいな。アルコールはしっかり酩酊感感じるし、ご都合主義最強防御様やな。こりゃ凄いな。後は複数人に囲まれたり大量の魔物に襲われたり後水責めか大丈夫かのぉ。とそんな事考えながらギルドの方に向かって歩いてく


ギルドに着きミーアの列に誰もいなかったので


「おーいミーアお前の愛する男が会いにきたでぇ。とは言え今は依頼とか受ける訳じゃ無くて、飯食いに来ただけやから夜にでも二人っきりで愛を語ろうや。ミーアらぶチュッチュ」


「キモ」


最近ニャーがねーぞミーア


「マスター飯二十人前よろしくぅ」


「今日も元気いっぱいでそれに量が多いな。まぁできた奴から持っていくわ。肉系で良いのか」


「うい。それでよろよろ」


マスターに注文し出来上がったのから皆んなで食べてると珍しくミーアが食事の席までやってくる


「ミーアどないしたん、話し聞こか。あぁそう言う話しはほら、子供達には刺激が強すぎるから夜に二人でねっ。ねっ」


「おっさんは何を勘違いしてるか知らニャいが、ギルマスにおっさんと何時も一緒に居る人数が六人になってるのに、パーティーとして申請しないのか聞いておけって言われたから聞きにきただけニャ」


「ぷぷぷ。ミーアちゃんは可愛いな人数の数え方間違ってるで。五人と一匹やで。ぷぷぷのぷ」


「あのニャおっさん。一匹って言うのはロウガ様の事を言ってると思うんニャが、ロウガ様は言語を操り此処に来る前は王様だったと言う話しニャ。そんなお方を匹では呼べニャいニャ。どうしても匹で呼びたいなら、おっさんの事を匹で呼ぶニャ」


「なんかーやたら俺のポジションのランクが低いんだが」


「んでパーティー登録するのかニャ」


「まぁ登録するのが得かどうかがわからんが。我ら六人生まれた場所は違え……」


「あーそう言うのはいいニャ。登録するって事みたいだからニャ、パーティー名考えて申請用紙に書いて持って来いニャ」


「えー。ミーアよ今おっちゃんは、かっくいい事言おうとしたのに寸止めするとはお主中々の悪よのぉ。あ、もう居ねえ。脈がちっともねえな。んでパーティー名か、うーんどうするかなぁ。皆んなはなんかあるか」


ロウガが


「我を褒め称える名前にせよ」


えらい思想強目の考えですね


ルフが


「魔界統一」


ルフさんよ此処は魔界とちゃいまんねん


マルロが


「ハレオ様御一行はどうですか」


マルロはなんでも出来ると最近思ってたがネーミングセンスは壊滅的みたいやの


マルカが


「いっぱい斬る」


マルカちゃんよそれは物騒な行動の事やわな。おっちゃんはまだマルカがバックにアップリケ付けたいのとか言う少女らしく生きれる事を諦めてへんのやで


最後にレイラが


「ちょっと思い付きませんわ」


なんやなんや遠慮せんでもええのにまぁもうちょっと仲を深めれば発言回数も増えるかもやな


「はぁ。お前らのネーミングセンスにハレオ様は絶望しました。絶望しました。今大事な事なので二回言いましたよ。ハァ……ヤレヤレだぜ。此処はやっぱりイケメンリーダーであるネーミングセンスがある人って誰ですか。そりゃぁハレオ様よ。と言われてる俺が決めるしか無いわな」


「うぬが名前のセンスがあるだと」


「ロウガよ俺のパーティー名を聞いたらうれしょんしまくってギルドに迷惑かかる事になるぜ」


「ならんが言ってみろ」


「じゃフールで」


「フールとは何だ」


「俺が住んでた所の言葉で愚者や愚か者って意味やな」


「むむ。我は愚か者では無いぞ」


「あぁ違うくて。ウチのパーティーを攻撃する奴は愚か者だよねって事で捻った名前でまぁ覚えやすいかなと思ったんよ」


「まぁ良いだろう」


「魔界統一の方が良いと思うんだが、まぁ良いぜ」


「良いと思います」

「良いよー」


「私も良いと思いますわ」



「んじゃこれで出してくるわ」


受付へ申請用紙を出して晴れて仲間達とパーティーを組んだハレオ達だった


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