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17. 狩りの後アレコレ


門番の横を大きな蛇を咥えた狼に乗った三人が通り過ぎてく


「おつかれぃ。通るで」


「ま、いや通ってよし」


なんや何時もは難癖付けられるのに何も言うてこんがな。はっはーん、やっと俺の偉大さに気付いたようやのぉ励めよ門番


ギルドで蛇を買い取ってもらいミーアにちょっかいかけ、食堂で酒と飯にありつきながら町に出てジル様とお話ししたり、武器屋行ってクダまいたりギルドでサールと話したりギルマスに呆れられたりの生活が三ヶ月ほど続き、ふと気付く。女っ気ないんだが?


この三ヶ月で変わった事と言えばマルロに欲しい武器無いかと聞いた所剣が良いというので何時もの武器屋に行き、マルロの身長が百四十センチ位なので、そう言えば元の世界に居る十二歳なら小学校六年生位、この身長なら元居た世界とあんまり大差ない様におもうんやけど、獣人族やからとか他の種族やからとかって成長速度あんま変わらんのかな。他種族の子供みたわけやないからわからんのやけど。そんな事思いながら短めのショートソードを購入。

購入してすぐブンブンと振り回してたのでちょっと借りて振ってみた所、一回は振れたので良しとする。いや、全部鉄やから割と重いんだが


んじゃ行くかと出ようとしたら、妹マルカが私も欲しいですと。


イヤイヤ、マルカちゃんよ。お裁縫セットとかどうやろか?

服にお花のアップリケ付けたいのとか無い?

アップリケがこの世界にあるのかは知らんけど。と聞いたら明らかに拒絶の反応。


そっか。と悲しい思いをしながら筋肉ドワーフに一縷の望みをかけて、こんな小さい子用の剣とか無いよなー。あー流石にまだ小さ過ぎるわなぁー。なぁそうやでな。と聞いた所あるぞのお返事。空気読まんかい筋肉ドワーフよ。この世界の子供は小さい時から本物の剣振り回すからあるんだとよ。

いやファンタジーかよ。そうだ異世界だった。納得。


マルカの方は兄よりさらに短い剣にしてもらって、受け取ってすぐブンブン振り回してた。

体格的にも筋力的にも振り回せそうも無いのになんでやろと思い筋肉ドワーフに聞いた所、俺の欲しかった身体強化魔法が人族以外には才能の差さえあるけど一応デフォルトで備わってるらしい。

そらそうか動物とかの子供でも力強そうやもんな。

いいなぁ。俺も楽に重いもん持ち上げたかったぜ


そんな感じで二人が剣を装備し隙間時間を利用してロウガに二人がかりで切り掛かるって訓練を始めたんだが、最初のうちは体力が戻り切ってないのか、ちょっとふらつく感じで攻めてたんだけど、一ヶ月も訓練してるとシュンシュン言わせながら早いスピードで切り掛かって行ってた。

ちょっと訓練しただけでこんなになるもんなんかな?と不思議に思ってると何やらロウガが魔力の動かし方とやらを教えてたみたいでみるみる強くなっているらしい


お、俺のマルカちゃんが脳筋になって行くやんけ!

出来ればスクスク育って、私お嫁さんになりたいとか言いながら連れて来た男に、俺を倒せる奴にしかマルカはやらん!

とか言いながら無敵の防御があるからお前の攻撃など俺には通らぬわ出直してこい。フハハ。とか俺に嫌がらせされながらも、この人と一緒になる!とか言っちゃって幸せな人生を謳歌してほしんやけど。

このままやと冒険者になって天下取る!とか言いそうなのだが。

冒険者は絶対不幸だとは言わんけど生命のリスク高すぎるやん。


マルロ?んまぁ男やし復讐でもするんやろ頑張ったらええんちゃうかな?

流石に死なすのは嫌やからこっそり着いて行ってヤバそうなら手伝うし。

男の場合は守りたい者があるとか、絶対守らなきゃならない。みたいな場面が命の値段の安いこの世界だとどう考えても多いやろからな鍛えまくったらええと思う


俺の方はと言えば、何にも成長してないよ?

そもそも成長の余地無さすぎて萎えるわ。相変わらず魔法は出んし筋力も筋トレとかして無いから増えへんし。んじゃ身体鍛えたらええやん?とか思ったりするかもやけど……馬鹿やろう!!

基本危ない目に遭ったと思ったのが最初の熊公だけで防御があるって分かってからは命の危険に晒される事なくヌクヌク生きてきとるのにやで?

誰がキツい訓練とかしますねん。人間はよ危機的状況に遭遇してそれをギリギリで乗り越えた時には、こりゃもっとやらなあかんなと焦ってやりだし、ちょっと時間が過ぎれば、まぁもう大丈夫っしょっ!ってサボる生物やろがい!今思ったけどダメ人間だな?

まぁええか、なんとかなるっしょっ


そんな俺でもやはり攻撃手段欲しいわけでしてそれも一撃で敵を葬るみたいな?

めちゃかっこええやん、欲しいやん。一応手斧もってるよ?

けどよ一撃必殺ってわけやないんよ。当たり前やけど物理攻撃なわけやから筋力要りまんねんその筋力御座いませんねん。

だから精霊魔法とかならよ大地を焼き尽くす炎とか怒れる精霊の裁きとか言うてカミナリ落としまくる。みたいなんとかありそうやん?

そんな感じにしたいからとっ捕まえたいけど近所におらんのか見えんのか分からんけど捕まえれる気配無いしホンマにおるんか疑わしいわな!

まさかやけど……俺には見えへんとか無いよね。ねぇ。無いよね?

防御と鎖で打ち止めでんねん。とか……無いよね?

なんか嫌な予感がするで。クソッ。めちゃ探しとるのに。近所だけやけどな!

やっぱ行動範囲広げなあかんわな。旅とか出るのまあまあめんどくさいんやけどなぁ……

はぁ……なんかおもうてた無双ムーブ出来てへんくないか?


愚痴っぽくなったけど簡単に説明すると三ヶ月なにやってたの?


適当に狩り行って酒飲んで飯食って町の皆んなと交流を深め兄妹は剣装備して鍛えて俺はダラダラ過ごしてた。こんな感じだな。


冒頭に戻ると、ふと気付く女っ気無くないかってね。これはイカンと。ほらやましい訳じゃあなくて小さき兄妹おるわけやん?

やっぱ母性的な癒しとか要るおもうんよなーおっさんとしては!

決してやましい訳なんかないんやで?

マジでマジで。


てな訳で


「全員集合」


「む。なんだハレオよ酒か」


「酒はもうちょい日が暮れてからやで」


「何でしょうかハレオ様」

「なーに」


「俺思ったんよ……ちょっと人手足りなく無いかって。だから今日は生活のお手伝いできる人雇いに行ってくるからロウガよ兄妹の事目を離さない様に見といてな」


「まかせとけ。我王ぞ」


「さすが狼の王で御座います。王様ムーブ光栄に思います。頼りにしてまーす」


めちゃ尻尾振っとるがな相変わらずチョロいで


「兄妹もガロから離れない様に。世の中にはな悪い大人いっぱいおるんやから、多少剣の実力上がったかって危なくなる可能性高いから離れたらあかんで」


「わかりました」

「はぁい」


「あら良い返事。マルカ抱っこしたろー」


「やー」


いつものようにめちゃ早で兄の後ろ隠れるやん。可愛いのぉ。

つーかこの三ヶ月で仲良くなった様に俺は思ったけど抱っこさせてくれんのやけど……まさか嫌われて無いよね?

おっちゃん泣いちゃうよ


「んじゃまぁ行ってきます」


ハレオは一人熱い想いを胸に抱きいざ参らんと出て行くのであった


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