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16. いつもの狩りに兄妹


門番の前まで着き軽く挨拶する


「おつかれ通るで」


「ちょっと待て」


この門番何時も声掛けてくるやん。やっぱ俺の事好きなんか


「なんだい門番よ」


「お前は良いがそこに乗ってる獣人族は許可はあるのか」


「無いぞいや待て。兄妹よ手の紋見せたってや。これでかまへんか」


「そうか奴隷紋か。わかった通って良いぞ」


「んじゃ行くわ。ロウガ行こか」


「うむ」


暫く草原を進んでいるとウサギがみえた


「そう言えば兄妹はウサギ位狩れるんかな」


そう聞くとマルロが


「狼族は幼い時から狩りは教わるので、余りに強い魔物でも無い限り大丈夫だと思います」


それを聞いて、そか小さい時から狩りせなあかんとかめちゃ大変やのーとか思った


「へぇ大変なんやな。んじゃ試しにあっこに見えるウサギやってみるか」


「分かりました」


と返事をしてすぐ凄いスピードでウサギに接近するマルロ


「え。早っ」


ウサギが突出して来たのを見て速度を落としすれ違い様にナイフを一突き。暫くするとウサギは動かなくなった


「ハレオ様。ウサギはどうすれば良いですか」


「ああ。マルロ凄いやん。あんなスタイリッシュにウサギ狩るとかやるなぁ。ウサギか……まぁそのままで良いよ。実は袋借りてくるの忘れてて持って帰られへんねん」


「そうですか。勿体無いですが仕方ないですね」


そう言うマルロの頭を撫で撫でしているとマルカが私も出来ると言い出した


「行きます」


「え。ちょマルカちゃん。行ってもうたがな。マルロ妹でもウサギ狩れるのかな」


「妹も手解きは受けているので大丈夫だと思いますよ」


「えぇ…… あんな小さいのに狩りするんか」


「ハレオ様。狩ってきました」


ものの数分で戻って来たマルカ。手にウサギをぶら下げながら


「マルカも凄いやん。よしよししたろー」


「やー」


また凄いスピードで兄の後ろに隠れられてもうた。

可愛いのぉ


「二人共そこそこやれそうなのわかったし、取り敢えず今日の糧稼がなあかんから蛇でも倒しに行こかー」


「うむ」


「んじゃいくで。兄妹よ乗るのだ」


「はい」


「はーい」


「ではロウガさん出発や」


暫く進むと森が見えてきて何時ものように奥に向かって進んで行く


「ロウガさんや。ヘビの気配ありますかね」


「うむ。奥の方に居るみたいだな」


ずかずかと奥の方に進みながら


「マルロとマルカは魔物の魔力感じられる系狼族なんかな」


ロウガは魔力ビシビシ感じるぜ言うてたしこの子らもそれ系なんかな


「いえ。魔力感知は苦手な方で目や耳で見つけるのが得意です」


「へぇ五感で感じ取る系なんや。なんかイメージの獣人族って感じやな」


「ハレオ様のイメージがどの様なものか分かりませんが、獣人族は魔力感知が苦手な傾向にあるらしいと話しに聞きました」


「そうなんや。まぁ追々強い魔物も倒せるように訓練もしていかなあかんな」


「訓練していただけるんですか」


「一応考えてるんやけど鍛えるったってほら俺か狼の王しかおらんからなぁ……戦闘スタイル違い過ぎるしな。さっきのウサギ狩り見てたら主にスピード系やもんなぁ……んーちょい考えとくわ」


「ありがとうございます」


「小さき者よ。我が鍛えてやろう」


「ロウガ様よろしくお願いします。光栄です」


「待て待て。ロウガさんよ。凄く手加減するんやで。ロウガが思ってるより人型の種族は頑丈やないんやからマジで手加減してや」


「わかっておる。任せておけ。我王ぞ」


「ふ、不安しかねぇ。まぁ本人やりたいならしゃーないか」


やっぱり復讐に燃える系なんかな。そんな殺伐とせんでも飢えない様に食わせれるけどそう言う問題やないやろなぁ……


「ご飯一杯食べて体力と精神的に回復してから訓練しよか」


「わかりました」


「はーい」


「え。マルカもやるの?いやーおっちゃんマルカには可愛くスクスク育ってほしいんだが」


「ヤル」


なんかヤルの返事が殺戮系女子みたいな返事になってるんだが。まぁ……しゃーないか


そんな将来の行き先をワイワイ喋ってると


「見つけたぞ」


森の奥に来たところでどうやら接敵したらしい


「おっ。今日も蛇発見やな。ロウガさんよ毎日蛇発見しとるけど、こんなにいっぱいみつかるもんなんかな」


「うむ。この辺りには多くの気配があるぞ」


「割と街からも離れとるから、あんまり人こんのかな」


「人種の気配は感じられぬから居ないのではないか」


「ふーんまぁええか。兄妹よあれが蛇だ。おっきいよねー」


「ハレオ様。あのブラッディーパイパーは凄く強いのではないのですか。村に居た時に大人十人で倒したと話してるのを聞きましたので大丈夫なのですか」


「ブラッディーパイパー……あぁ。そんな名前だったような気がするなぁ。蛇としか呼んでないから忘れてた」


「蛇であろう」


「やでな。兄妹よ大丈夫だぞ。ウチにはロウガ様と言う攻撃力に全振りした王がおるからな。こんな蛇ワンパンよワンパン」


「うむ。小さき者よ我王ぞ」


「ロウガ様がお強いのは見ればわかるのですが……そうですよね要らぬ心配ですね」


「よっしゃ兄妹はこの位置から動いたらあかんよ。ロウガいつも通り俺が止めてロウガがトドメね」


「うむ」


「あのハレオ様」


「どした兄よ」


「あの……ハレオ様も戦うのですか」


「そうやで。俺が足止めロウガがフィニッシュや」


「ハ、ハレオ様はその大丈夫なのですか」


どしたどしたマルロよ?あ、あーなるほど。俺見るからに雑魚っぽいもんなぁ。中年で魔力無しやしそりゃビックリするか


「なるほどな。マルロの心配は分かるが刮目せよ俺の偉大さを。そして慄くが良い。フハハハハハ」


「む。我王ぞ」


「なーロウガちゃん。今俺のターンなわけよ。狼の王のターンちゃうわけよ」


そんなやり取りをしてるとこちらに向かって蛇が鎌首を持ち上げながら進みくる


「取り敢えずやろか鎖よ」


蛇の真下から俺の鎖が出て鎌首を持ち上げたまま蛇の動きが止まる


「んじゃロウガよろしく」


「ニードル」


蛇の喉元辺りから脳天の方へ小さい穴が空く


「良いぞ」


ロウガから倒したと合図があり蛇の生命活動が止まる


「こんな楽に倒せてええもんなんか。いや……これくらい楽に倒せなウハウハ異世界生活できへんからええか」


「ハレオ様、ロウガ様凄いです。こんなにあっさりとブラッディーパイパー倒すなんてハレオ様も不思議な力があるんですね」


マルロよ興奮してめちゃ口数多くなっとるがな。あれか、戦闘力高い人間には一定の敬意を払うみたいな戦闘種族独特の礼儀みたいなんあるんか。力こそすべてだフハハみたいな。なにそれ怖いんだが


「お、おう。俺の場合攻撃力が無いから強いか問われても微妙なんやけどな」


「そんな事無いですよ。凄いです」


熱量高くなーい。獣人てばこんな感じばっかりなんかな


「小さき者よ我の方が凄いぞ」


「ロウガ様は、見た事もない様な魔力を瞬時に練り上げてあんなに小さい範囲で仕留めるなんて凄いです」


「うむ。分かれば良い」


めちゃ嬉しそうに尻尾振れとるやんけ。相変わらずチョロい狼やで。


妹マルカの方見るとキラキラした目でロウガみとるがな。あかん……戦闘民族の血が流れとるやないかい


「ロウガ様凄い」


マルカの方に向かってガロが


「ふむ。我が王なり」


マルカに褒められてめちゃ調子乗っとるやないかい。いかんこのままじゃ主人としての威厳が……


「良しマルカよ俺が勝利の抱っこをしてやろう」


「やー」


めちゃ早で兄の後ろに隠れとる。可愛いのぉ


「まぁええか。んじゃ運んで帰ろうか。腹減ったし帰ろうや」


「うむ。我酒を所望する」


「酒好きやな俺も好きやけどな」


何時も通りロウガに運んでもらいながら背中に乗った三人が町へと帰還する




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