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15. お世話係の装備


暖かい日差しが目に入り意識が覚醒する


「ふぁぁよく寝た。あれマルロとマルカ起きてたんか…… ああ忘れとったわ。マルロとマルカはトイレとか風呂の使い方分かるんかってか水魔石で水出せるんか」


「おはようございますハレオ様。はい生活に使う位の魔力なら有りますので」


「へぇええなぁー。俺魔力を外に出されへんから魔法と魔石関係全滅なんよ。そうやマルロちょい来て」


マルロとマルカを洗面所の所まで連れて行き水を出して貰う


「ちょい水出して」


「はい。出ましたよどうぞ」


「お、ありがと」


「ハレオ様、私も水出せます」


「ほなマルカもコレに触って水出して見て」


「はい。ハレオ様どうぞ」


「マルカありがとー。こんなに優秀なマルカちゃんは抱っこしてヨシヨシしたろー」


「やー」


抱っこしようとしたらマルカに逃げられてもーた


「ふふふ。可愛いのぉー。ってな具合に生活で魔石使う時はマルロとマルカ頼むでー」


「分かりました」


「わかりました」


兄の後ろに隠れながら返事を返すマルカ。ふむふむ愛いやつめ


「そうや。昨日風呂も入らんと寝たんやったわ。マルロとマルカは起きてから風呂すましたんか」


なんとこの世界風呂と言うか人が入れる位のお湯貯める木の桶みたいなんとシャワーみたいにお湯が出る装置があるのだ。

こっちに来た当初は水回りの設備が心配で、よくあるお湯を桶に貯めてタオルで身体拭いたり、井戸水で水浴びしたりとかやと最悪やーんて思ってたのに、水魔石と火の魔石を組み合わせてあったかいお湯が出るみたいやし、石鹸も元の世界に比べたら品質良くは無いけど一応あるしそこそこ充実しててビックリだわ。

まぁ……魔石に魔力流せ無いと水もお湯も出されへんのやけどな。それでもこの宿なら大丈夫。オヤジに出してもらっちゃうから。宿屋のオヤジよ……世話かけてすまんのぉ


「いえ入ってません」


「あらま。ほな入っとこーかマルロおいで。取り敢えず洗ったるわ。ほんで洗い終わったらマルカいれたりーや」


兄の方とシャワーに入り洗ってやり、俺が出た後に妹を洗わせシャワータイム終了や


「次からは勝手に入ってええからな。俺が入る時は魔石に魔力よろしくね」


ちなみに俺は元の世界でもシャワーオンリーの湯船に浪漫感じない派だったので、シャワーしかつかわないのだ。湯船入るのめんどくさいやーん


「わかりました」


「よっしゃ。ほなロウガん所行って飯食おうかー。行くで」


兄妹を連れて階段降りて行くとオヤジが見えた


「オヤジ後で飯食うから二十人前よろしくー。これ金貨一枚ね」


「ああ分かった。出来た分から持って行くわ」


そう言いながら奥の方に引っ込んで行く宿屋のオヤジを見ながら馬房の方へ回る


「ロウガおはー。飯食い行こーぜ」


「遅いぞハレオ。腹が減った」


「ロウガ様おはようございます」


「ロウガ様おはよ」


「うむ。小さき者も昨日ぶりだな」


そうしてロウガを連れて食堂の方へ戻ると飯が置かれてた


「おう。出来た分そこに置いてるからな」


「あんがとー。で、マルロとマルカ。ロウガに飯食わしてあげてな」


「分かりました。ロウガ様本日よりお願いします」


「よろしく」


「うむ。小さき者よ励めよ」


そんな偉そうな事言いながら兄妹に食べさせて貰ってるロウガを見ながら今日の予定を考える。

手持ちがあんまりないけど、まずこの子らの服やな。靴すら履いてへんやん。ほんでナイフやな。鍛冶屋行って見繕ってもらうか。あと何やポーションも装備させとこか。服屋、鍛冶屋、薬屋の順番で行ってその後狩り行こかな。そんな考えに没頭していると宿屋のオヤジが


「ほれ残り出来たぞ」


「あんがとー。ほなマルロもマルカも食べるで」


「はい。いただきます」


「いただきます」


満足したのかロウガが床に伏せてあくびをしてるその横のテーブルで飯を食う


「ゆっくり食べたらええで」


「ふぁい」


口の中に物が入った状態でマルロが返事をする。

そんな急いで食べんでも誰も盗らんよ


「飯も食ったし行こか」


「狩りに行くのか」


「いやまず服屋や。見てみこの子ら靴すら履いてへんのやで」


「我は衣纏ってないぞ」


「ロウガ君の狼あるあるとか聞いてへんねん!

今から服屋、鍛治屋、薬屋行ってから狩りや」


「ふむ。仕方ないか。では乗れ」


「マルロ、マルカ乗れぃ。行くで」


「ロウガ様今日もよろしくお願いします」


「よろしく」


「うむ」


そんなやり取りの後最初の目的地である服屋に到着する


「おねーさん。また服買いにきたでー」


「この前のあんたかい。また狼が入り口塞いで居るじゃないかい」


「すまんのぉすぐ済むから勘弁しておくれ」


「まぁいいや。で、今日はどうしたんだい」


「じゃーん。この子らに服とズボンそれと肌着三着と靴、ベルトにポーションとナイフぶら下げれる様にして欲しいんやけど出来るかな。それと背負い袋って言うんかな荷物詰めて背負えるやつ。ほんで手拭い十枚ほど下さーい」


「あんたと同じ安いので良いかね」


「ええよー」


「そうだね。二人分で金貨十枚枚って所だね」


「んじゃコレ金貨十枚ね」


「まいど。じゃあ僕ちゃん達おいでサイズ測るからね」


「あの……ハレオ様」


「ほれ。ええから行っといで」


「分かりました。ありがとうございます」


「ありがと」


「はいはい」


んー。なんか遠慮がちやわな。これが普通やとは思うけど、この世界って生きて行くのに大変なんやから憎っくき人族を利用してバリバリ鍛えて村を襲った奴等から王位を簒奪してやんよ。位の勢いで生きて行かんとこの先また奪われる側になるやん。あぁ王位の簒奪は俺が勝手に言うただけか。それとも、ぼ、ぼくは田舎で野菜をそ、育てたいんだなうん。みたいな感じなんかな?

田舎で生きて行くにしても結局力で奪いに来る奴がおるわけやからやっぱバリバリ鍛えなあかん思うんやけどなぁ。まぁ追々どうしたいんか聞いたらええか。

その後ロウガと喋りながら暫く時間を潰していると、マルロとマルカが戻ってきた


「ええやん。カッコ良くと可愛くなっとるがな」


「ハレオ様良いのでしょうか、こんなに買って頂いて……」


「いやいやあんな靴も無い状態で居られたら、俺の精神が削られるわ」


「そうなのですか。有難うございます」


「ありがと」


「マルカ可愛くなってるやーん。抱っこしたろー」


「やー」


ヒュンってスピードで兄の後ろに隠れられてもーたわ。流石獣人族スピードが違うね


「出来たよ。残りの服と手拭いは背負い袋の中に入れてるからね」


「おねーさんあんがと。また来るわ」


「次は入り口塞ぐんじゃ無いよ」


いや…… 俺の予想だと次も塞ぐと思いまーす


「ロウガ行こかー。マルロとマルカよ乗れい」


「小さき者よ衣が増えたな」


「衣が増えるとか新しいな」


「ふん」


そんな面白ロウガさんの言葉を聞きながら、通りをテクテク進んでこの前来た鍛冶屋の前でトゥ。とロウガからヒラリと降りる


「世界を征服する男がまた来たでー」


「この前のお前か。どうしたと言うかナイフ無くなってるな」


「アレね。話すと長いから詳しくは話されへんのやけど短く言うと……無くした」


「そうかじゃあまたナイフ買いに来たのか」


「今日はなほれおいで。ジャーン。この子らにナイフ装備させたろかなって思ってきたねん。それと手斧みたいなのあるんなら買おうかなと」


「そうか。それなら僕達こっちおいで握りの部分調整してやるから」


「んじゃーお任せするわー。行っといで」


「わかりました」


兄妹がカウンターの方でドワーフっぽい鍛冶屋のオヤジと話してる間にこの前はあまり見なかった店内を物色する


「なーロウガ。この剣とかカッコ良くね」


「ふん。どうせハレオじゃ振れぬであろう」


「はぁ……こりゃ完全になめられてますなぁ。見とけや俺の筋肉を。うおおお」


「振れないじゃ無いか」


「ふぅ。無駄に重いなこの剣。カッコええから装備しようと思ったけど、今日はこれくらいで勘弁しといたろかな」


「おい店の物壊すなよ。ほれ出来たぞ。握りの部分だけ調整しといたからこの子らでも握りやすくなってるはずだ。それとコレ手斧な」


「兄妹よ、どないや握り心地は」


「これなら力が入りやすいです」


「です」


「そかそか。取り敢えずそれベルトのところに挿しときや。ほんでこれが手斧か、まぁ振れるな。この手斧は俺用の装備やな。よっしゃ。おいくらですかー」


「そうだな全部で金貨五枚だな」


「オッケー。ほなコレ金貨五枚ね。ありがとなまた来るわ」


「兄妹よほな次行くで」


鍛冶屋を後にし通りを奴隷商があった方向へ進んで行くと薬屋発見


「ばぁちゃん、また来たで」


「昨日のあんたかい。今日はなんだい」


「初級のポーション四個くれい。コレ金貨四枚ね」


「まいどあり」


「兄妹よおいで。これ一個腰のポーションをセット出来る所に入れてもう一個は背負い袋に入れとき」


「分かりました」


「わかりました」


「どうかな背負い袋重く無いか」


「コレくらいの重さなら大丈夫です」


「です」


「大丈夫っぽいならまぁええか。ほなまた買いにくるわ」


「またおいで」


「ロウガ狩りに行くで」


「やっとか。乗れ」


大きな狼に乗った三人が門の方へ向かって行った




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