表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

97/103

スキル強化 訓練②


 スキルを強化するには、主に二つの方法があるらしい。一つはそのスキルを使いまくること。もう一つは、レベルが上がるにつれ手に入るスキルポイントを割り振ること。この、スキルポイントの割り振りっていうのがよくわかんないんだよな。前世のゲームもそこまでやり込んでいたわけじゃないし。


(小僧、スキルの強化方法を知らないのか?)


(うん。どの位割り振ればいいのかも知らないし、そもそも基準値すら知らないよ)


(一応聞くが、今のポイントはどれくらいだ?)


(18万)


(じゅっ……ルキ、こいつアホだぞ。18万も溜めておいて、怪物に勝てるわけなかろうに。というか18万もあれば五分五分どころか優勢に戦えるぞ?)


(え、そんな重要なの?)


(重要も何も、それはこの世界で最も自分を強化するのに手っ取り早い手段だぞ?それを使わずして過去の怪物に勝とうなど、夢のまた夢もいいところだぞ)


(そんな重要なものなんだ……)  


今まで一切気にしてこなかったが、そんなに言われるとは思ってなかったな。とりあえず、このポイント使ってできる限りのことをやってみよう。


(で、このポイントの振り分けってどうやればいいの?)


(まず自分が強化したいスキルを思い浮かべ、そのスキルをどんな方向に進化させたいか、どれだけ強くしたいかを念じる。その強化の方向や度合いによってポイントの消費量が変わってくる。レベルの上がり方も同様。大抵は想像で進化させることができる。


ポイント消費量はよくわからんが、とりあえずうまく割り振ってみると良い。どんな方向に進化しようが、失敗することはないからな。少なくとも弱くなることはないさ)


珍しくルキがすべてを説明している。さすがはご先祖様。よし、とりあえずは言われた通りやってみよう。


強化するスキルは魔力操作と吸血鬼化の二つ。吸血鬼化は完全覚醒状態に持っていけるように強化し、魔力操作は強奪と合わせてどんな状態の魔力でも操作、強奪、放出できるようにする。


とりあえず今はこれだけ想像していこう。吸血鬼化したときに身体能力底上げ等。


そうして想像していくうちに、俺の肉体に少しづつ変化が起きてきた。体内に巡る魔力が加速していくような、不思議な感覚だ。


血と魔力が同時に巡し、体にかなりダメージが蓄積する。若干の痛みに耐えつつ、俺はそれに適応していった。数分後、体の異変はさっぱり消え代わりに、表示画面に魔力操作 50、 吸血鬼化 50と表記されていた。


(かなり上がったな。ポイント消費はどれくらいだ?)


(大体1000くらい)


(やはりな。それだけ溜めていれば、十分すぎるほどに強化できる。まぁせいぜい頑張るんだな)


(わかった。それなりにやってみるよ)


そうして、俺は一人で地道に訓練を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ