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作戦

もうそろそろ百話到達しますので、ぜひ応援お願いします!


 「よし、全員集まったな。じゃあ、作戦についてしっかり話そう。まず、一から四番隊までの指令だ。


この四つの隊には、村の防衛及び森に現れた魔物の討伐を行ってもらう。以前一掃したが今回になってまた増えているかもしれない。一番体、二番隊は森へ入り魔物の討伐を行ってくれ。三、四番隊の人たちはしっかりと村を囲い、魔法が使える人間はできる限り強固な結界を張ってくれ。


そして最後に五番隊。君たちはには、森の最奥へと出向き、封印された怪物の討伐を手伝ってもらう。

と言っても、周りの雑魚狩りだ。その場には篠川君とラルク君も連れて行くので、そこまで気負わずに戦ってくれ。


他に作戦らしい作戦はない。ただ最後に一つだけ。総員、生きてこの依頼を終えられるよう努力しろ。以上だ。この作戦を開始するのは3日後の昼からだ。それまでに、各隊同士で連携を取ることのできるよう鍛錬すること。それから、しっかり体を休めること」


「「「「「了解」」」」」


全員が返事をし、会議はその場で解散となった。さて、どうしたものか。魔力探知を無理やり広げてみたが、封印の魔力があふれそうになっている。持って数日。封印が完全に剥がれるまでに倒す。シンプルだ。それ故に一番難しい。


でもやらなきゃいけない。アルスの村のためにも。よし、気合いを入れよう。3日後までに気術を使えるようにならないとな。


「りん、ちょっといい?」


「亮、どうした?」


「その、封印されていた怪物ってどんな奴なの?」


「まったくわからん。だけど、野放しにしちゃいけないってことはわかる」


「なるほどねぇ。まぁしょうがないか、凜だし。勝算もせいぜい3割がいいとこでしょ。死なないでよ?前みたいに、目の前で」


「あぁ、大丈夫だ。死なないよ、絶対に」


この世界に絶対なんてない事はわかっている。血を見ることが普通になってしまうほどに、死と隣り合わせな世界だから。でも、なんでだろう、負ける気がしない。テスト前のあの感じだ。なんかわかんないけどいける気がする、根拠のない自信ってやつだ。


「そう、死なないでいてくれるなら、それでいいよ」


「あぁ、亮も死ぬなよ?」


「わかってるよ!じゃ、おやすみ!」


「うん、おやすみ」


そういうと亮は部屋から出て自室へ戻っていった。俺は今回、負けるわけにはいかないな。亮に死ぬなと言われてしまった以上、勝たなきゃいけない。負けは死と同義。絶対に勝つ。ただそれだけだ。

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