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指揮向上


 「さて、満足したかな?じゃあそろそろ本題に戻ろうと思うんだけど、いいかな?」


「はい、お手数おかけしました」


「楽しかったです!またやりましょう!」


こうも楽しんでくれると、こっちも戦いがいがあるな。まぁできればやりたくはないが。


そんなことはさておき、しっかり作戦を考えておかないと。猶予は残り数日もない。それまでにしっかり計画を練り、あの封印を再度施す方法も考えないとな。


「じゃあ、一旦会議室に向かおうか。皆が待ってる」


「皆?」


「あぁ、皆だ。このギルドの創設者である6人と、今日から入ってきたメンバーの250人。その中で創設者に実力を認められた人数約16人。そして、各団員が創設者6人のうち誰か一人の班に入ることになる。実力を認められた者は副班長および重役を担ってもらう。


ちなみに二人も選ばれたから、選出者は18人だね。ちょうどキリがよさそうだ。お、そんな話している間に会議室についたよ。さぁ、歓迎するよ。僕たち、「境超の英雄」ギルドへようこそ」


扉を開け、体育館ほどの広さを持つ大会議室に入る。そこには二人を除く248名の入団が確定したものたちと、ギルド創設メンバーである俺以外の5人が立っていた。


「お疲れ様です!ギルドマスター!!」


「お、おぉ……お疲れー」


まさかこのような事態になっていたとは。まったく考えていなかった。総勢256名のギルドだもんな。そりゃここまで大規模にもなるわ。


「ふふっ、凜、ギルドマスターだってさ」


「似合ってるじゃない。私たちの凜はそうでなくちゃ」


「あ、あのなぁ……。まぁいいか。さて、じゃあ話を進めようか。全員、席につけ。今から話す内容は、今回の俺たちが行う初依頼についてだ。動員数は新入団員から100人。その100人は5つの隊に分かれ、各隊長たちについてもらう。


先に隊長を紹介しよう。


一番隊隊長 アデリーナ・サデス

二番隊隊長 グレン・ルドルフ

三番隊隊長 アルス・フォースシールド

四番隊隊長 クラリア・f・ローズ

五番隊隊長 リョウ・サカタ


以上5名の隊に20名ずつ配置する。


それから、各隊長に選ばれた新メンバーはこの後指名された隊長のところへ行くように。


さて、依頼の内容ついて話そう。今回の依頼先はこの街から少し離れた村、カセル村だ。任務内容は暴走した魔物の対処と、暴走の原因を突き止めること。だったんだが、原因に関しては先の調査で大体わかった。


暴走した理由は、その村のすぐ近くにある森の奥の洞窟に、過去の厄災が封印されていたからだ。そこからあふれ出した瘴気とも言える魔力が、魔物を暴走させた。


以前一掃したが、おそらくすぐに数が増えるだろう。溢れ出す魔力を止めるため封印を再度施すか、それとも厄災を殺すか。選択肢は2つだ。


だが、このギルドも新しくできたばかりで連携も何も取れない。そこでお願いしたいのは村の防衛と魔物を狩ることだ。


全ての魔物がB級以上と想定される。もし恐怖心があるなら今のうちに引くことをお勧めする。この依頼は強制しない。今のうちに降りる者は降りてくれ」


まぁこんな言い方されたら降りたいものも降りれないかもしれないな。だが、この世界は都合よくできている。魔法や魔力というのは元来、遺伝がかなり重要となってくる。世代を重ねるごとに量や才能が強化される。それにより、子が小さい時に親を超えてしまうことも珍しくはない。


故に、若くして冒険者になる者たちも多くいる。


そして、浅知恵故に死んでいく。そんな光景を何度も見たと、母から聞いた。


難しいことは分からない。だからせめて、次はしっかりやりたい。できる限り、後悔のないように過ごしたい。


「誰も、手を挙げないんだな。初めての活動がこんな難しいものになってしまってすまない。しっかりと計画を練り一切の問題がないよう努める。だから、どうか共に戦ってくれ」


「「「「「「「うぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」」」


…………わっかんねー、まじで人間ってわっかんねー。ここで沸くんだな……。いや、これでいいのか。沸いてくれるならそれでいい。恐怖心を打ち払うだけの精神力を持ったままでいてくれ。


「よし、じゃあメンバー選出した後、またここに集まってくれ。以上だ。各隊長は20名ほど選んでおくように」


「「「「「了解」」」」」

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