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登録を済ませて町を移動しよう

少し間が空いてしまいました。ごめんなさい


「ようこそ、我が母国ビーストランドへ。」


 ビーストランド。多種族国家の象徴のような国で、母さん曰く、大陸一平和らしい。


「はぁ………」


「母さん、どうしたの?」


「いいや、何でもない。それより、冒険者ギルドまで送ったら私は帰るから、しっかりやりな。いま、

 門兵に許可をとってくるから、待ってて。」


 そういうと、母さんは門の方へ歩いて行った。俺たちが来た場所は、ビーストランド王国の端っこ、

 ルーシアに一番近い町リルシアだ。母さんの故郷の村から数キロ離れていて、よくお世話になった町らしい。門兵には、母さんの冒険者証を見せると顔パスで通してくれるらしい。どんだけ活躍したんだか。


 我が母親ながらちょっと怖いな。


「ほら、二人とも。行くよ。」


 マジで顔パスなんだ。やっぱ母さんつよいな。


 俺たちはこれから冒険者ギルドに向かい、冒険者登録を終わらせる。その前に、冒険者について少し

説明をしておこうと思う。冒険者のランクは下から順に行くと、基本的には


 F→E→D→C→B→A→S


の順になっている。そしてそのさらに上にオーバーランクという物があり、そこに母さんがいる。オーバーランカーというのは、Sランク冒険者であり、特定の条件を満たすことでなることができる。冒険者には職業がいくつかあって、前線を張るアタッカーで言うと、


 剣士、拳闘士、騎士、戦士などがある。自分に合った武器を使い戦うため、名前はあまりあてにならないらしい。ほかにも、魔術師、治癒士、盗賊、ガーディアン、重装騎士などいろいろある。


 大体の冒険者は4人ほどでパーティを組み、名前が知れ渡るとそのパーティに入りたい!という人も増えてくるため、パーティが大きくなった「クラン」という物もある。パーティで依頼を受けるときは

 パーティの平均ランクで受ける必要があったり、かなり複雑に作られている。


 街を歩くこと十分。ギルドに到着した。ギルドのマークは剣を二つクロスさせた紋章だ。


「さあ、さっさと済ませちゃいな。おーい、アンナ!いるー?」


「はーい。って、キアラさん⁉どうしたんですか急に!」


 いきなり周りがざわつき始めた。おそらく、キアラという名前を聞いたからだろう。母さんの名前は

 いまだに有名らしい。


「アンナ、あまり声を出さないでくれると嬉しいかな。今日は私じゃなくて、この子たち二人の登録をしに来たんだ。まだ未熟だけど、実力はあるよ。」


「ああ、このお二人ですね。かしこまりました。では、こちらでランク適性検査を行うので、これに手を

かざしてください。」


 どうやら、この手形に魔力を少し流すと、自分のスタートランクがわかるらしい。個人情報がすべて抜き取れるダンジョンの遺物ってわけか。兄貴が終わり、俺の番が回ってきた。特に何事もなく検査は終わった気がしたんだが、アンナさんって人が少し慌てた様子でギルマス呼んできます!って消えて行ってし

まった。


「懐かしいねこの感じ。私の時もギルマスが呼ばれて、ちょっとした騒ぎになっちゃったんだよ。」


 うちの母親どんなバケモンなんだよ。そしてこれ何回言うんだよ。

そう思っていると、奥の扉からさながら筋肉だるまという言葉が似合いそうな男性がやってきた。


「なんだ、キアラの子か。なら納得したぜ。坊主たち。このカードに名前を書いて魔力を流し込め。それで完了だ。坊主たちは二人ともBランクからスタートだ。あとは、クマの買い取りだな。ブラックオーラベアーだったか?」


「そう。3頭いるから、それなりの資金にはなると思ってね。大体いくらぐらい?」


「そうだな。1頭で金貨百枚。質が良ければ150枚でどうだ?」


「いいよ。それでお願い。」


「よし、じゃあ待ってろ。」


 そして、数分後、目の前には450枚の金貨が並んでいた。


「どれも状態がばっちりだ。少しおまけして、450枚。相場を知らなそうだから説明するが、金貨5枚で

 一か月暮らせる。大体そんな感じだと思っとけ。んで、これがギルドカード。じゃあ、これで登録は終了だ。」


「ありがとうギルマス。それじゃ。」


「おう、またこいよー。」


 なんかすごい量のお金が手に入ってしまった。まあ、いいか。


「二人とも、私の手伝いはここまでだ。ここから先は、二人で行くことになるけど、だいじょぶ?」


「当り前。俺らなら何でもできるさ。」


「その通り、死なない程度に頑張るさ。」


 俺はほかの2人を見つけるまで死ねないからな。絶対見つけて、楽しい異世界生活を送らせてもらう。

「二人とも良い目をしている。これなら大丈夫そうだね。アル、指輪と刀。しっかりと持っておくこと。キールはしっかりとアルの面倒を見ること。いいね?」


「はい!」


「任せて。」


「それじゃ、私は帰るから。年一で帰ってくるのよ~。そんじゃ、行ってらっしゃい!」


 そういうと、母さんは一瞬で消え去った。


「さて、兄さん。まずはどこに行こうか。」


「ルーシアに行くには町を二つ超えないといけない。とりあえず、一つ目の街に移動しよう。」

「了解。」


 ここから、俺と兄さんの旅は始まった。

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