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亮が最強かもしれない


「あとは雑魚を殲滅するだけだよね!凜!」


「あぁ!!亮は左側頼む!」


「了解!!」


呼びかけに答えた亮は、一気に高く飛び上がると何か呪文を唱え始めた。直後、膨張した亮の魔力が剣に移された。そこに溜められた魔力は金に光だし、次の瞬間。


「聖剣術 八雷神(やくさいかづちのかみ)


轟音と共に放たれたのは、八本の金色の(いかづち)だった。その雷はたがいに反射し、まるで意思があるかのように魔物の心臓を撃ち抜いていった。


「……バケモンだなあいつも」


ちょっとほんとによくわからないレベルの技使いだしたが、まぁ考えたってしょうがない。だってこの世界には魔法があるんだもんな。よし、やめだ。


俺も少しは活躍しないとな。


「白狼流武術 白牙閃塵(びゃくがせんじん)


敵前に高速で詰め寄り、一撃で仕留める技。倒した敵につく傷が牙にかまれたように見えるからそう名付けられたらしい。シンプルゆえに使いやすい。


「白狼流武術 連式 爪刃(そうじん)


さっきの技に組み合わせ、詰め寄った相手の首を刈り取る技。この二つで押し切る!


「グゥゥァァ!」


「なっ!」


後ろから来たレッドベアーに気づかなかった。クソ、どうする?横によけてわき腹を狙うか?


いや、違う。ここまで言近づいてるんだ、チャンスだろう。一気に行け!首を狙え!


「うぉぉぉぉ!!」


俺の爪がレッドベアーの首に突き刺さり、動きが止まった。


「ふぅ、危なかった。ありがとな、亮。ナイスカバーだ」


「おまかせあれっ!もうこれで終わりでいいかな?」


通常、レッドベアーは瀕死の攻撃を食らってもその強固な生命力で一瞬動こうとする。だが、俺よりも早くそれに気づいた亮がすぐにレッドベアーの心臓に剣を刺し動きを封じていた。


「あぁ、これで最後だ。お疲れ様、亮。とりあえずすぐに学園に戻るよ。状態がいい死体あったら持って帰ろう」


「了解。ちょっと探してくる」


そうして俺たちは一旦学園に戻った。



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