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元凶

 

 空を移動し始めて数分、魔力探知を再度行うと森の奥に魔物の軍勢が現れた。


「亮、魔物が出たっぽい。それも結構な数。だいたい、Cランクくらいの奴らが300体とBランクが200体、それ以外の雑魚が約500だ。なんかしら統制を取るボスもいるかと思ったがそうでもないらしい。となるとやっぱり人の仕業ってことになる。


今のところ襲ってくる気配はないから、近場で着地して様子を見ようと思う。それでいいか?」


「うん、任せるよ。それと凛、一つお願いがあるんだけどさ。帰ったら買いに行きたい物がいっぱいあるから、手伝ってくれない?」


「いいけど、なんで俺なんだ?買い物なら華のほうがいろいろ知ってそうだけど」


「いいの!私は今凛と買い物に行きたいんです〜!」


「わかったよ、この依頼が終わったら王都の店でも見てまわろう」


「やった!約束ね!」


こういう無邪気な亮を見てると心が浄化されるな。この笑顔ずーっと見てたいな。……そのために強くならないといけないんだったな。できる限り頑張ろう。


「さて、降りるぞ。ここからアルスの村の森まで歩く。魔力探知で数を完璧に把握して、もし鉢合わせたらその場で減らそう。あとは、近場に怪しい奴らがいないか、しっかり見といてくれ。それじゃあ行くぞ」


「了解」


そのまま俺たちは村から少し離れたところに着陸し、遠回りをして森へ入った。入ってすぐ魔力感知を発動させたが、わかったことが一つある。そう、それは森の奥に異様な魔力が漂っていることだ。


なんだこれ、なにかがおかしい。何なんだこの魔力。禍々しいだけでない。何かとても嫌な感じがする。

聖女の魔力と真反対に位置するような感じだ。探索者とも聖女とも違う。


……なるほど、そういう事か。この魔力の正体。それは、アルバートについている聖女の片割れだ。

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