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偵察


 さてどうしようかな。まずやるべきは人員の管理確保だな。今は昼の2時半だから後大体1時間半くらいで人が集まり始めるだろう。


となると、受付を作らないとな。まず依頼受注、登録をできるようにしなきゃな。それから、人が増えた時ようの班分けもしないと。受付はアデリーナと華に任せて、班分け、作戦をアルスとグレンにお願いしよう。それで、俺は亮と一緒に偵察だ。あの中で肉体的にも一番強いのは亮だし、偵察についてくるのには一番だ。


まずはこれを伝えに行かないとな。


「……というわけで、アルスの村を救いに行きます。まずは偵察隊で、俺と亮が行きます。次に今日入ってくる人がいるかもしれないから、華とアデリーナに受付をしてほしい。やることは、入団希望者にこの紙を渡して個人情報と特技、それから魔力を流してもらう事。それをしたら、あとはカードと制服を渡したらおしまい。制服はさっき届いてたから、それを渡してほしい。俺たち6人は黒い生地に白の刺繍がついてる。


通常団員はその逆で、白の生地に黒の刺繍だ。制服の量は十分あるから大丈夫。タイプはパーカ―、Tシャツ、コート等々様々だがとりあえず今日はTシャツだけ渡してくれ。


入団テストとかはもう少し人が増えてからにしよう。この人は即戦力になるなってみた瞬間わかるやつには、今夜会議室に集まるように言ってくれ。


それからアルスとグレン。二人には、魔物と対峙する際の陣形、そのあとの詰める段階などの陣形などを色々考えてほしい。それを今日の夜の作戦会議で説明してもらうから。


それじゃ、各自指示通り動くように。何か不満があるものは?」


「一ついいか。偵察に亮を選んだ理由を教えてくれ。戦闘が避けられなかった場合、戦いにおいては俺かアデリーナでも構わないと思うのだが」


「簡単さ。この中でずば抜けて速いからだ。確かに戦闘状態に陥る可能性は低くない。むしろ高いと言っていいと思う。その時に俺か亮のどちらかがその場を離れることができれば、情報は確実に伝わるし村を救うことにもつながる。それに、言っておくけどグレン。お前じゃ亮には勝てないよ」


「……それは解せないが、アルが言うならそうなんだろう。わかった。参謀役、しかと引き受けた」


納得してくれてよかった。この前のグレンたちとの戦いで気づいたが、亮の強さは彼らを遥かに上回っている。と言うのも、身体強化を重複させた俺の動きに、かなり余裕そうに動いていたからだ。それも、かなりの時間を。


これをするには、肉体強度も魔力操作も相当な物を得ていなければできない。それを亮は軽々こなすわけだから、まぁ強いよな。


おっと、こんなこと考えてる場合じゃなかった。


「それじゃ各自仕事を始めてくれ。亮、すぐに出るから準備お願い。それとアルス、村の大体の位置と広さを教えて。そしたらあとは魔力探知で見つける」


「村の位置は、正門を正面に東にまっすぐ進んで、森が見えてくるあたりにある。広さはこの旧校舎くらいで、人の数はまぁまぁいる。学園の半分くらいかな。今は避難を始めて人は減ってるけど、冒険者と村の戦える人たちは残ってると思う」


「おーけーだ、ありがとう。亮、あとどれくらいでいける?」


「武器は持ったし、必要最低限の荷物も持った。いつでも行けるよ」


「さすがだ。それじゃあ、すぐ出るよ」


俺は亮と一緒にそのまま旧校舎の屋上に向かい、魔法を使う準備をした。


「まさかじゃないけどさ、凜。またあれで行くつもり?」


「さすがに改良したよ。でもまぁ、亮の事は抱えていくけど」


俺は亮を背負い、体全身に風魔法をかけた。足から強力な風が出るイメージ。全身を支え、コントロールするほどの強風。龍が飛ぶときのような、強い風圧をイメージしろ。


「風魔法 飛龍風(フライ・ウィンド)


そう唱えると、俺の周りに強風が巻き起こり始めた。その風はは俺たちを包み、勢いよく飛ばした。


「うわぁっ!き、急に飛ばないでよ!」


「ごめんごめん、俺もこの魔法使うの初めてでさ。でも前よりいいでしょ?風の障壁で風当たらないし」


「それはそうだね。それで、アルスくんの町までどれくらいかかるの?」


「魔力探知をめっちゃ広げるとわかるんだけど、まぁかなり遠い。このままいってあと10分くらいかな。速さは飛行機と同じくらいだ。だからまぁ、若干遠いな」


「アルスくんの故郷を助けないと、今後のギルド活動も簡単にできなくなるかもしれないしね。今日は頑張るかな~」


まるでいつも頑張ってないような言い方だな。まぁ、やる気を出してくれたなら何よりだ。さて、俺もしっかりやるぞ。

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