兄貴との会話
第1章 6話です!感想など、どんどんお待ちしております!
町に降りることが決まった。かなり早い段階で決まったけど、一応兄貴にも話しておかないとな。
兄貴なんていうかな。何気に喧嘩もしたことなかったからな。どうなるか全く予想がつかん。
「兄貴。」
「町に降りるのか、アル。」
「なんも言ってないのによくわかったね。そうだよ。俺は町に降りて、冒険者になる。そんで、勇者を見つける。」
さあ、どんな反応が返ってくるか……
「そうか。ちなみに俺も行くことって可能か?」
「不可能ではないんじゃない?」
母さんと父さんだけになっちゃうけど、そこらへんはどうなるんだろう。まあ、あの二人だけ残していくのに一切の不安はないけど。寂しがりそうではある。
「母さんがなんていうかなんだよな。俺は兄貴がついてきてくれた方が安心だし、旅も順調にいくと思
う。一回母さんに聞いてみる?」
「それなんだが、母さんには冒険者になる旨は伝えてあるんだ。それで、
「アルと一緒に旅立つなら、アルにも話を通しとけよ」て言われて、今に至る。」
「なるほど…………なら、兄貴。一緒に行こうぜ。勇者に会いに行こう。」
「わかった。なら、今日のうちに少しステータスを挙げておこう。ブラックオーラベアーを二匹連れてきた。一度倒しているからレベルが上がりにくいはずだけど、簡単に倒せるはずだ。冒険者になる前の試験だと思って戦えよ。」
「了解。」
今回はちゃんと申告制だったな。にしてもブラックオーラベアー2匹って、この森はどうなってんだか。
とりあえず、倒すしかない。
「んで、どこにいるの?」
「魔力をたどって見つけてみろ。魔力吸収は無意識に魔力を吸い寄せる。吸い寄せてる魔力を見て、見つけろ。ブラックオーラベアーの魔力は特徴的だ。名前の通り、黒いオーラを放っている。それを見つけて、倒せ。わかった?」
「了解。」
一匹目の場所はわかってる。兄貴の後ろに隠れて、奇襲を狙ってる。いや、魔力を大量に放出してるから違うな。あれは囮だ。囮しか魔力が見つからない。先に囮を狩るか。今日は成長の成果を見せないとな。ブラッドスキル、モード『拳銃』
「そこだ。」
俺は、指を銃の形にして、指先に魔力を流した血を集めて凝血して、超高速で発射させた。兄貴の木の後ろにいた熊は血弾が貫通し、後ろに少し吹き飛ばされた。
「当たったみたいだな。次だ。」
「オーケー。」
もう一匹は、そろそろ出てくると思うんだが。そう思った時だった。前と同じように、グオオオ!と
雄叫びを上げて熊が突進してきた。相方を殺され、興奮状態に陥ったんだろう。爪を振り回しながら突っ込んでくる。俺はもう一度引き金を引くように血弾を発射させ、眉間を貫通させた。
「上出来だな。ステータスはどうなってる?」
「えっとね、LvのMaxが7500の今が6900。ほかステータスはMax4000の均一3400になってる。質問なんだけど、普通の冒険者ってどのくらいなの?」
「たぶん今のアルくらいじゃないか?そんな弱いと死んでしまうからな。」
そうなんだろうな。あまり弱いとこの世界じゃやっていけないから、レベルは俺らよりも高いと思っていいかもしれない。しっかりステータス上げしないとな。
「今日はもう暗くなる。家に帰って、荷物をマジックボックスにまとめよう。明日の昼頃に母さんについていかなくちゃならないからな。」
「そうだね。じゃあ、戻ろうか。」
母さんのスピードで森を出るってなると、どうなるんだろうな……普通で会ってくれよ?かあさん。
これからもよろしくお願します!